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今週の『僕とロボコ』感想(第34話「シュンとボンド」)

 

 

3月22日(月曜)発売の、週刊少年ジャンプ16号掲載『僕とロボコ』第34話の感想です。

 

 

今週は本編の他にも、

本誌290ページからの手塚・赤塚賞特集に宮崎周平先生のインタビュー記事が掲載されているので、まだ読んでいないという方はチェックしてみてくださいね。

 

 

 

週刊少年ジャンプ(16) 2021年 4/5 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(16) 2021年 4/5 号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/03/22
  • メディア: 雑誌
 

 

 

 

 

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第27話にて、クラスメイトのボンドくんと友達になることができた人気子役・モテ杉シュン君。

 

しかし、「初めて出来た友達との距離感」に悩むと同時に、

ボンドくんの前では、嬉しくてついハフハフしてしまう癖を隠せずにいた・・・。

 

 

 

 

シュン君のハフハフ癖についてはよくわかりませんが、

新しくできた友達との距離感、そして接し方がわからなくなってしまうのは、誰しも一度は経験したことのある悩みだと思います。

 

 

 

 

今週の『破壊神マグちゃん』でも、ウニ助(ゾンゼ=ゲ)がマグちゃんとの接し方をずっと悩み続けていた。

 

邪神でも解決できないような悩みなんだから、シュン君のような小学生男子が解決策が見いだせないのも当然のことです。

これからの入学・進級シーズンで、同じような悩みを抱えてしまう人もきっと多くなっていくことでしょう。

 

 

今の子供たちにも伝わるような「あるある」を定期的に描いている『僕とロボコ』は、

もしかすると、今のジャンプ連載陣の中で、本来の読者層である「少年」と一番距離の近いマンガなのかもしれません。

 

 

 

でも、いまの少年ジャンプの子ども読者たちは、

鬼滅の刃』や『呪術廻戦』をキッカケに本誌を読みだした子たちが多い気がするので、

 

おそらく『僕とロボコ』で毎週のように展開されている、

HUNTER×HUNTER』パロディの意味がわからないまま終わっていそうなのは、ちょっと悲しい。

 

 

若い読者にその存在をアピールするべく、そろそろ連載を再開してもいいのでは・・・・。

 

 

 

 

シュン君もせっかく出来た友達に嫌われたくないと、必死で「普通の人」のフリをしていましたが、

ボンドくんとの距離感をつかみ損ねた焦りで、思わず学校から逃げ出してしまう。

 

 

 

 

「ボンドくんに自分の変なところを見せたくない」と悩むシュン君。

 

しかし、ちょうどその場に居合わせていたロボコから、

「変でいいんじゃない?」「そういうトコロも見せられるのが仲の良い友達なんじゃないかな?」との優しいアドバイスを受けたことで、シュン君は覚醒。

 

 

翌日からは「マイベストフレンドボンド」と印字されたセーターを身に纏い、

ボンドくんのアホ毛に全力でハフハフしていく、自らのやりたいがままを貫くスタイルへと変貌していったのでした。

 

 

 

 

ロボコの言うとおり、時と場合によりますが、

誰か仲良くなりたい人がいれば、ノーガードで自分から接していったほうが、意外と関係がうまくいったりするもんなんですよね。

 

自分や相手のダメなところを知った上で仲良くなれたら、それは本当に素晴らしいことです。

 

 

あまりに接しすぎて嫌われちゃったら、それはそれで諦めるしかないけど、

「自分のダメなところを知ってくれただけでも良し」と考え方を変えることができれば、またプラスな感じになるんじゃないかと。

 

 

 

この春から新しい生活がはじまる人たちも、

今週の『僕とロボコ』を読んで、新しい友達をたくさん作ってくれ!

 

 

 

 

とはいえ、シュン君に「変でいいんじゃない?」と言ってくれたロボコは、彼のあまりの変貌ぶりを見て、完全にドン引きしていた。

 

もともとは自分のファンであったハズのロボコをドン引きさせてしまうシュン君、かなりスゴいぞ。

 

 

 

でも、そんな ”変なシュン君” を受け入れてくれたボンドくんのほうがもっとスゴい男であるのは間違いない。

ガチゴリラくん達が認める男だけあって、人としての器が本当に大きいんでしょうなあ。

 

 

 

 

そんなわけで、話の流れから「シュン君は変だ」とさんざん言ってしまいましたが、

ジャンプ作品のイケメンキャラはだいたい変なトコロを持っている人たちばっかりな気もするので、

 

同じイケメンキャラであるシュン君が多少ヘンな人間でも、

ジャンプ的にはそれが当たり前だという見方も、できるっちゃあ出来る。

 

 

 

パーフェクトな人間よりも、ちょっと変なトコロがあったほうが、読者からの好感も得やすいですし、

シュン君は今後も好きなままにボンドくんと接してもらい、より仲良くなっていただきましょう。

 

 

 

 

こうして『僕とロボコ』は、ジャンプ独自のイメージを踏襲しつつ、

次回のお話へと続くのでありました。

 

 

 

 

 

【今週の藤子不二雄作品要素を感じたシーン】

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今週の『ウィッチウォッチ』で出てきた魔法「ダブリード」は、

完全にドラえもん『半分こ刀』みたいな効果を持っていましたし、

 

 

 

 

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『あやかしトライアングル』は、来週から「鏡の中の世界」での戦いに突入するとのことでした。

これは『鉄人兵団』のアレか? ミラー貝入のアレか!?

 

 

 

僕とロボコ 3 (ジャンプコミックス)

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  • 作者:宮崎 周平
  • 発売日: 2021/04/02
  • メディア: コミック
 

 

 

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