2021年3月6日放送分 ネタバレ注意!
精霊よびだしうでわ(コミックス21巻収録)
本当なら、昨日(3月5日)から『のび太の宇宙小戦争2021』の公開がはじまっていたハズなのですが、
今週の『ドラえもん』も、いつもと変わらない通常営業でお送りします。
ひょんなことから『精霊よびだしうでわ』で雪の精を呼び出してしまったのび太くん。
雪の精に好かれたのび太くんは、寒空の下で彼女との雪遊びについ付き合ってしまうのですが・・・。
一本目は、原作でも名作回としてお馴染みな『精霊よびだしうでわ』のお話。
まず最初に印象に残ったのは、今回のアニメに登場した「火の精」と「雪の精」の声が、けっこうなアニメ声だったことです。
そもそも『ドラえもん』という作品自体がアニメなので、精霊たちの声もアニメ声っぽくなるのはしょうがない話だけど、
ああいう声のイメージは自分の中に持っていなかったので、ちょっと驚いてしまった。
火の精ってジバニャンみたいな声だったのか・・・。
ただ、ちょっと前までフジテレビで放送されていた『ゲゲゲの鬼太郎』では、
現代社会に順応する妖怪たちの姿が描かれていたことも考えると、
今どきの精霊たちも今の時代にあわせて、声がジバニャンや『あの花』のめんまっぽくなっていたりするのも、別におかしくはないのかもしれません。
『のび太の宇宙小戦争2021』のパピくんが、
36年前の映画と今回の映画の時とでは、全然ビジュアルが違っているのと同じようなもんです。同じようなもんなのか?
火の精や雪の精は、良く言えば「かなりやんちゃな性格」であり、
悪く言えば「自分のやりたいことを優先して、他人のことをあまり考えないような性格」であった。
今回のび太くんが風邪を引いてしまったのも、
雪の精がのび太くんを束縛し、寒風吹きすさぶ中、ずっと外に連れまわしていたからである。
いま思えば、人間の男性に対してやたら束縛を求めてくるタイプの人だったような気がするけど、
雪の精といい、雪女といい、「雪属性の人」はそういう性格の人が多いんだろうか?
むしろ『精霊』そのものに、「自分が一番!」なワガママ思考の人(?)が多いのかもしれない。
そう考えると、なんでもモノを燃やしたがる「火の精」を早々と消しておいたのは、ファインプレーだったのかも。
火の精の「山でも燃やそうか」発言は、最近の出来事もあったので少しヒヤヒヤしてしまったぞ。
雪の精と火の精、ケンカしたらどっちが強いんだろう?(不用意な発言)
とはいえ、今回の出来事は雪の精も良かれと思ってやっていたことであり、
その後、自分の行いを猛省した雪の精は自らの身体を犠牲にして、のび太くんの熱を冷ましてくれた。
原作にもあった、じつに感動的なシーンです。
でも、のび太くんの「僕は・・・」の発言と、「キミの中ののび太」の歌詞をあわせる演出が妙におもしろく感じてしまい、
感動的なシーンなのに少しふいてしまったことは、ここだけのナイショにさせてください。
この笑いどころは文章だとちょっと伝えづらいので、気になる人はBS朝日の金曜日の再放送か、レンタルDVDでチェックしていただければと。
あのシーンを見た小さい子供たちの中には、
『この子の名前、「野比・苦手や失敗」って言うのか・・・。』と勘違いしてしまった子供がいたかもしれないぞ。(いらない心配)
あと、これは完全に余談になってしまいますが、
映画『天気の子』で陽菜が消えてしまうシーンは『精霊よびだしうでわ』の雪の精のくだりっぽいぞと、だいぶ前から勝手に思っています。
【過去リンク】
Twitterでも3人くらいの人が「今週のドラえもんの一本目、天気の子だ」と言っていたのを観測できたので、
これは自分しか持っていない印象ではないハズだとは思っていますが、果たしてどうでしょうか。
今回のお話では、久しぶりに「キミの中ののび太」が挿入歌として使われており、
その使い方も、過度の感動の押し付けを感じさせない、良い感じの扱われ方となっておりました。
一時期は「『あの曲が流れたら泣け』のサインなんじゃないか?」と思ってしまうくらいに、
感動回では必ずと言っていいほど「キミの中ののび太」が流れていましたからねえ。
そう思うと、いろいろと感慨深いものがあります。
とにかく、今回のお話はのび太くんと雪の精の出会いと別れを描いた、素晴らしいエピソードでした。
もはん手紙ペン(コミックス23巻収録)
2本目は『もはん手紙ペン』のお話。
しずかちゃんの気を引くために、『もはん手紙ペン』でジ~ンと感動するお手紙を書こうとするのび太くんでしたが・・・。
のび太くんはこの道具を初めて使うようなリアクションを取っていたけど、
約5年くらい前、ジャイアンへの偽装ファンレターを書くときに『もはん手紙ペン』を使っていたような・・・まあいいか。
あと、ドラえもんがほっともっとのCMに復帰したんですね。(2本目のお話の前に流れていたCMの話題)
前にやっていたドラえもんのほっともっとCMが最後に流れたの、2年前くらいのような気がするぞ。
CMの話題は置いておくとして、しずかちゃんへの手紙を書く前に、
まずは図鑑(小学館の図鑑NEO)の全巻セットをくれたおじさんへの感謝の手紙で『もはん手紙ペン』の性能の小手調べだ!
のび太くんも似たような感じかもしれませんが、自分の考えている事を「文章」としてアウトプットするのはかなり難しい作業である。
ドラえもんの感想記事を毎週苦労しながら書いている自分としても、かなり共感できる事柄です。
べつに感想が無いわけではないのですが、それを文章としてうまく置き換えるのは本当に頭を使う作業なんですよ。
こんな下手くそな文章の記事を書いてしまっている以上、自分もあまり言えるほどでは無いですが。
自分も『もはん手紙ペン』さえあれば、この感想記事の更新もラクにできるのになあ。(現実逃避)
でも、せっかく「小学館の図鑑NEO」を全巻プレゼントしてくれたんだから、おじさんへのお礼のお手紙はちゃんと書いたほうがいいですよ。
あの図鑑には、ドラえもんのDVDもついてきますからね。
いま調べたんですが、「小学館の図鑑NEO」って全巻買うと3万円もするんですね。
そりゃママも「おじさんに手紙を書け」と口酸っぱく言ってくるわけだ。
『もはん手紙ペン』を使って、しずかちゃんに感動の手紙を送ることが出来たのび太くん。
しかし、最初の手紙は「年齢目盛り」の設定を間違えてしまい、かなりエッチな内容の手紙ができあがってしまっていた。
土曜日の夕方にやる分には直接的な表現すぎるので、
「熱い口づけ」の『口づけ』の部分は、ドラえもんがモニョモニョ言うことでうまくゴマかしていたぞ!
感動の手紙を書いたことで、しずかちゃんの心を掴むことが出来たのび太くん。
しかし、その手紙の内容とはかけ離れたトークセンスのせいで、しずかちゃんの心は徐々に離れて行ってしまうのでした。
しずかちゃんから「どうして、そういうきたないお話ばっかりするの?」と文句を言われても、
「だって面白いじゃない」と返していたのび太くん、いかにも小学生らしい発想です。
それにしても、しずかちゃんが言うところの「きたないお話」って、いったいのび太くんはどんなことを言ったんだろう。
「人造の川は『運河(うんが)』というけど、じゃあ人造の湖はなんて言うのかな?」レベルのことでもしゃべっちゃったのかもしれない。
たしかにこれは「きたないお話」と言われてもおかしくはない内容ですけどねえ。
面白いっちゃあ面白い話ではあるけれど。
とはいえ、小説家さんでも自らの作風と性格がかけ離れている人は、たくさんいるような気がします。
キレイな文章が書けるからと言って、人格もちゃんとしてるとは限らないですじ。
のび太くんも「じゃあ、しずかちゃんは『キレイな文章を書くけどトークがきたない人』と『トークはキレイだけど文章がきたない人』、どっちがいい?」と問いかけて、
ここは話をテキトーにはぐらかしておくべきだった。
でも、トークのできない人間がこんな機転の利く質問なんてできるわけないか。
こうして、自分のトークではしずかちゃんの気を引けないことを理解したのび太くんは、
ドラえもんのアドバイスをもとに、余計な事を喋らずに『もはん手紙ペン』でひたすら感動の手紙を書き続ける作戦に変更。
今度こそ、しずかちゃんの心をガッチリと掴むことに成功したのですが、
その代償とばかりに、のび太くんはしずかちゃんの部屋でひたすら感動の手紙を書かされるマシーンとして扱われてしまうのでした。
こうでもしないと、しずかちゃんの心がまたのび太くんから離れていっちゃいますからね。
のび太くんは不本意な顔をしていましたが、こればっかりは仕方ないといえましょう。
でも、あれだけの量の手紙を書いていたら、そのうちのび太くんは腱鞘炎になっちゃいそうである。
腱鞘炎になって手紙が書けなくなったら、しずかちゃんとの関係も、もうそれまでです。
のび太くんが腱鞘炎になるまで終わらないラブストーリーは、一体どこまで続くんでしょうか。
腱鞘炎を発症するのが先か、のび太くんの心が折れるほうが先か。
その行方は、神のみぞ知る・・・!?
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 リトルな世界●
今週は食品サンプルのどら焼きとコップで「リトルなどらやきUFO」を制作。
のび太くんは「パピくん、ようこそ地球へ!」と言っていたけど、『宇宙小戦争2021』はまだ公開されていないわけで・・・。
■次回予告■
次回の放送は3月13日。
「似たもの!あつまれホイッスル」「ドラえもんをのぞいちゃえ!」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(ドラドラ兄妹げんか&しあわせのお星さま)