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ドラえもん感想(大雪山がやってきた&チクタクボンワッペン)

 

 

 

 2021年2月13日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

大雪山がやってきた(コミックス第19巻収録)

1本目のお話は、特定の場所にいろんな空間を持ってくることが出来る『空間入れかえ機』が登場だ!

 

 

最近はこのご時世によって、家の中で過ごす時間も多くなっていますが、

自宅に居ながら手軽におでかけ気分が味わえる『空間入れかえ機』は、コロナ禍の現在ではかなり需要がありそうな道具な気がします。

 

外の空気もちゃんと遮断してくれそう(たぶん)なので、

ウィルス感染の可能性も限りなく少なさそうと、まさにいいことづくめな道具なんじゃないかと。

 

 

 

家族で北海道の大雪山系夕日岳にスキー旅行へ行くことをみんなに自慢していたスネ夫くん。

 

現地に到着してからも、わざわざロッジの公衆電話から電話をかけて自慢をしてくるなど、

スネ夫の行う自慢波状攻撃に腹を立てたのび太くんは「ぼくも夕日岳でスキーの技術をみがくぞ!」と強い決意をあらわにするのですが・・・。

 

 

 

 

単純に部屋の中でスキーの練習をしたいなら『おざしきゲレンデ』などの道具を使うやり方もありますが、

 

『どこでもドア』が故障中で使えない以上、

『空間入れかえ機』でなければ「夕日岳(の雪)でスキーの練習(しかも部屋の中で)」をすることはできないですからね。

 

結果的にかなりワガママな注文になってしまったけど、

どんなにワガママな注文でもなるべく叶えてくれるのが、ドラえもんのすごいところである。

 

 

 

そんなワガママ注文を出していたのび太くんでありましたが、

けっきょくは「部屋が狭くてスキーができない」と文句を言い、練習を断念していた。

 

 

『スモールライト』で自分の体をちっちゃくすれば、ちゃんとスキーも出来るのでは?と思ったりしたけど、

ちょっとしたつまづきですぐに諦めてしまうところは、いかにものび太くんらしい。

 

文句を言うよりも先に、まずは工夫を凝らしてもらいたかった。

 

 

 

スキーに飽きたのび太くんは、

もっぱら、アマゾンの奥地やエベレストの頂上など、『空間入れかえ機』で世界中のさまざまな空間を持ってくる遊びに励んでいましたが、

 

あれって、のび太くんの部屋に「空間」を持ってくると同時に、

世界中のどこかで畳の部屋が一瞬あらわれていたってことになるんですよね。

 

 

エベレストのてっぺんが一瞬だけ畳の部屋になっているところ、ちょっとだけ見てみたかったぞ。

頂上がなぜか和風になっていたら、エベレストの登山客も相当ビックリするはずだ。

 

 

 

 

『空間入れかえ機』で、近所の公園をまるごと大雪山の夕日岳に変えてしまったドラえもん

 

 

この作品が最初に発表された1979年(!)当時ならともかく、

いまの時代はSNSがあるので、そこで拡散されたら大騒ぎになっちゃいそうな行為である。

 

でも、ドラえもんの世界にSNSがあるかどうかは未だにハッキリしていないので、たぶん大丈夫だったんでしょう。

 

 

 

この世界は「庭にサメ(ジョーズ)が出た!」と訴えても変人扱いされて終わるような世界なので、

ドラえもんみたいにド派手な行為をする上だと、ちょっとやそっとのことでは騒がない人たちが集うこの町はだいぶ恵まれた環境なのかもしれない。

 

みなさんも、街全体がパニックになりそうなことをしたい時は、東京都練馬区月見台すすきが原に移住してみましょう。

 

 

 

 

あと、公園を大雪山に変えるために、公園の周りをチョークの線で囲む作業が死ぬほど大変そうであった。

あんなことやったら、こしがメリメリいいそう。

 

あれだけの準備をやったのに、

「練習はもう少しうまくなってから・・・。」とか言われたら、ドラえもんだってそりゃあんな顔になりますわ。

 

 

 

 

その一方で、ドラえもんのび太くんが知らないうちに、

スノートレッキング中に大雪山で遭難していたスネ夫一家の命を救っていたことも、忘れてはならない。

 

 

あの時のび太くんが部屋の中でのスキーに満足していたら、

『空間入れかえ機』で「大雪山の空間」を入れ替えることもなく、今頃スネ夫くん達は凍死していた可能性もあったわけですからね。

 

 

のび太くんの根性の無さが、スネ夫一家を救ったのである。

 

 

先週に引き続き、またしても知らないうちに遭難者を救ってしまったのび太くんであった。

 

 

 

 

そして、スネ夫一家はぐうぜん見つけたタクシーに乗って、命からがら大雪山のロッジへと向かったわけですが、

あの後スネ夫たちは、一体どこらへん辺りで「あれ?ここ北海道じゃないよね?」と気づいたんだろう?

 

 

あのタクシーがどういう経路で北海道へ行くつもりなのかはわからないけど、

さすがに首都高に乗ったら、スネ夫一家も「あれ?ここ北海道じゃ(ry」と疑問を抱くとはおもう。

 

最悪、青函トンネルやフェリーに乗る前までにはさすがに気づいてほしい。

 

 

 

 

かつて行われた『トリビアの泉』の調査によると、

東京(お台場)から北海道(宗谷岬)までタクシーに乗った場合、到着までにかかる時間は約24時間。

タクシー料金は46万円もかかってしまうらしい。

 

 

彼らが車中で疲れて寝ちゃう前に「あれ?ここ北(ry」と気づけるか気づけないかで、

あとで支払うタクシー料金にも数万円ほどの違いが出てきそうだ。

 

スネ夫一家が、現在自分たちの乗っているタクシーが北海道ではなく、

東京の道を走っていることに、一刻でも早く気づいてくれたことを祈ります。

 

 

 

 

わざわざ夕日岳でスキーの練習をしたがっていたのび太くんや、

スノートレッキングで遭難してしまったスネ夫を見るに、

今回のお話の教訓は「人間、無理して身の丈に合わないことはするな」ってことなんでしょうかね。

 

我ながら、かなり適当なお話のまとめ方をしてしまった。

 

 

 

といったところで、一本目の感想はおしまいです。

 

 

 

 

 

 

チクタクボンワッペンドラえもんプラス6巻収録)

2本目は『チクタクボンワッペン』のお話。

最近はてんコミ全45巻に載っていないマイナーな回がアニメ化されることが多くてうれしいですね。

 

 

 

『チクタクボンワッペン』は、ワッペンを爆発させたい時刻を書き、

そのワッペンを相手の背中などに貼っておけば、あとは定刻通りに大爆発するという、かなりカゲキな道具である。

 

分かりやすく言うと、『チクタクボンワッペン』はワッペンの形を模しただけの時限爆弾です。

 

 

お話の内容自体はユーモラスだけど、

やってることは爆弾テロとほとんど変わらない気がするのは気のせいか?

 

この回がてんコミ未収録になっちゃったのも、その物騒さが問題視されてしまったからなのかもしれません。

 

 

 

 

ドラえもん達は『チクタクボンワッペン』をパパのしゃっくりを止めようとするために使っていたけど、

何も知らずにあれだけの爆発を食らったら、しゃっくりどころかパパの息の根まで止まってしまいそうだからおそろしい。

 

 

ただ、今回の『チクタクボンワッペン』などと同様に、

全身黒コゲになるレベルの爆発をしても、命自体に別状はなさそうな感じになってくれるひみつ道具はけっこう多い。

あれは意外と、謎な技術ではある。

 

「こけおどし爆発」というか、「ノーダメージ爆発」というか、なんというか。

 

 

ドラえもんはギャグ漫画だから爆発も深刻にならない」という理由で片付けられる事柄ではあるけれど、

あの「ノーダメージ爆発」も、未来の技術のたまものであってほしい。

 

 

 

 

普段いじめられているお返しにと、ジャイアンの背中に時限爆弾ワッペンを貼っていたのび太くん。

 

 

「いきなり背中を叩かれたから」という些細な理由で怒っていたジャイアンは流石にアレだと思うけど、

「背中に変なワッペンを貼られた」ということについては、そんなに怒っていなかったのも、よくわからないところがある。

 

 

 

ジャイアンの怒りのスイッチは、本当に謎だ。

普段はおとなしいけど、いきなり人間を襲ったりする「動物」に近いものがあるのかもしれません。

 

ジャイアンは『チクタクボンワッペン』のデザインを気に入っていたようですが、

そのあとにスネ夫くんが(『チクタクボンワッペン』は)センスのないワッペン」と言い切っていたことを知ったら、やっぱり怒るのかな?

 

 

 

そういえば、今回のお話でスネ夫ラジコン戦車を操縦していたのは、

のび太の宇宙小戦争2021』の宣伝を意識したものだったんでしょうかね。

 

本来なら映画公開まで1カ月を切っていたので、ちょうどいいタイミングだったと思うんですが・・・うーん。

 

 

 

 

そして物語は、『チクタクボンワッペン』が何も知らないしずかちゃんの手に行き渡ってしまい、

ドラえもんのび太くんが慌てだす展開へと突入。

 

 

ピアノ演奏中に爆発しないかドキドキしながら、しずかちゃんのピアノ発表会を見守る2人。

その時にしずかちゃんが演奏していた時の曲が「大きな古時計というのも、なかなかいいセンスをしていました。

 

 

 

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あと、この回に登場していたピアノの先生は、

ヘアメイクこそ変わっているけど、「ゾクゾク!?学校の七不思議」の回に出ていた先生同一人物のような気がする。

 

毎週ドラえもんを見ている人じゃないと、わからないような小ネタだ!

 

 

 

 

最後の最後で、爆発直前のワッペンがジャイアンに行き渡るチャンスもあったのですが、

彼が野性の勘で奇跡的な回避を見せたことによって、最終的にのび太くんのママも巻き添えにした形で『チクタクボンワッペン』が大爆発。

 

 

けっきょくはママが怒った時の「爆発」が一番怖いというオチに行きつくのでした。

爆発オチなんてサイテー!

 

 

 

 

『チクタクボンワッペン』が爆発間近になったのなら、どっかに放置して自分たちだけ逃げちゃえばよかったのに。

いや、それだと本当に爆弾テロと変わらなくなっちゃうか。

 

 

みなさんも『チクタクボンワッペン』を使う時は、綿密に計画を立てた上でご利用ください。

もしくは、よほどの事が無い限り、軽はずみに使わないようにしましょう。

 

 

 

そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

 

●映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 リトルな世界●

今週はトイレットペーパーを使って「リトルなスキー場」を制作。

このコーナー。日用品よりもドラえもんのリトルなフィギュアを用意するのが一番難しいような気がするぞ。

のび太くんも滑ってるよ!

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は2月20日

「オコノミボックスで冬キャンプ」「弟をつくろう」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(山おく村の怪事件&争奪戦回避銃) 

次回の感想:ドラえもん感想(オコノミボックスで冬キャンプ&弟をつくろう)

 

 

ブラボー!大雪山: カムイミンタラを撮る

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  • 発売日: 2018/07/02
  • メディア: 単行本