2月1日(月曜)発売の、週刊少年ジャンプ9号掲載『僕とロボコ』第27話の感想です。
記事を書くのが遅れてごめんなさい。*1
今週から連載がはじまった、稲岡和佐先生の『アイテルシー』。
犯人の衣服を嗅ぎ倒す主人公の相生りささんの変人っぷりがやたらと印象に残ってしまった気もするけど、
このお話は、相生さんともうひとりの主人公・二月左近さんがバディを組むミステリーものとしてやっていくようです。
「被害者が犯人の事を好きになってしまう現象」は実際にあるらしいので、相生さんみたいな刑事がいても、まあおかしくはないのかもしれませんが、
これ、犯人が女性だった場合でも、この人は今回と同じような行動に走っちゃうんだろうか?
ただ、少年ジャンプは少年たちが読む雑誌であるので、
相生さんが変態行為をやりすぎると、諸事情であっという間に連載が終わってしまう可能性もある。
ここは、作品のもうひとつの軸である「ミステリー要素」と、ストッパー役をつとめる左近さんの頑張りに期待だ!
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あと、先週の感想記事で言っていた「北条時行の人生を知らずに生きる生活」ですが、
その後に読んだ「なんだかおもしろい」さんの変態レビューの中で人生のネタバレを食らったため、あっさりと終了しました。(記録:6日)
『アイテルシー』の相生さんといい、『逃げ上手の若君』の諏訪頼重といい、
今回のジャンプ新連載攻勢は、他人に対して変な行動をしてしまうキャラが多い気がする。
来週からはじまる篠原先生の新連載にも変人キャラが出てきたら、どうしよう?
前置きがやたらと長くなってしまいましたが、ここから本題です。
コミックス第2巻発売記念センターカラーでお届けする今回は、
ボンドくんのクラスメイト・モテ杉シュンくんが登場だ!
人気子役ゆえ、周りからチヤホヤされることの多いモテ杉くんですが、
「芸能人として特別扱いをせず、”ひとりのクラスメイト”として自分と接してほしい」という思いも抱えており・・・。
ご存じ『パーマン』のパー子こと、星野スミレさんも、
いそがしい芸能生活の合間で行うパーマン活動の中で、「普通の女の子」として接してくれるミツ夫たちに安らぎを感じていた。
漫画で得た知識のみで語るのもちょっとアレですが、
「周りの人たちから特別扱いされてしまう」というのは、売れっ子子役ならではのよくある悩みなのかもしれません。
あと、ジャンプ読者としては、
「人気役者」つながりなら、まずは『アクタージュ』を一番に思い出すべきなのかも。
連載が今でも続いていたら、今回のお話でもそれを交えたネタをたっぷりやっていたんでしょうかねえ。
「これまでジャンプを読んだことのない人に対して、どの作品を最初に読ませるのが一番いいのか?」は、
ジャンプ好きな人の間で、かなり盛り上がりそうな議題であった。
「初めて読む漫画が『呪術廻戦』や『チェンソーマン』だとショック死しかねない」との理由から、
『破壊神マグちゃん』を最初に読むことをおススメしていたロボコ。
まあ、人間はそんな簡単に死ぬような作りにはなっていないので、
好きな漫画を好きに読んでいただければ、それでいいんじゃないかとは思いますが、
この先、何かのインタビューで「好きな漫画はなんですか?」と聞かれた際、
『破壊神マグちゃん』と答えたほうが、モテ杉くんのキャラクター的になんとなくウケがよさそうな気がする。
ロボコがモテ杉くんのキャラクタープロデュースまで考えて、
『破壊神マグちゃん』を薦めていたとするなら、これは流石だと言わざるを得ないぞ。
ロボコが誇る、スーパーAIの算出結果を信じるんだ!
みんなと楽しく遊んで、モテ杉くんもボンドくんの友達になることができましたし、
ロボコもめずらしく自分の力が他人の役にちゃんと立っていたりと、今週も本当にハッピーエンドな回だったといえるでしょう。
そして、『僕とロボコ』の世界に、
ドラえもんっぽい漫画があることがわかったのも、今回の収穫のひとつでした。
富士子・Z・富士雄(?)先生の『ノラえもん』が、今後登場する日はあるのか?
さらに、ドラえもんの定番アイテム「0点の答案」も!
ボンドくんはテストで0点を取った時、ロボコのレーザーで答案を焼き尽くすらしいですよ。
ボンドくんの「0点の答案」をよーく見てみると、
さりげなくドラえもんネタが仕込まれていたところもよかったですね。
テストの答えで本当に何も浮かばなかったときは、
とりあえず頭に浮かんだワードをヤケクソで書いちゃいがちである。
他のテストに『鬼滅の刃』や『SLAMDUNK』ネタも書いていたところを見るに、
おそらくボンドくんは、『ドラえもん』のことも上の2作品と同じくらいに好きなんだと思います。
ロボコと同居しているボンドくんは、
定期的に「ほんと今の状況、ドラえもんみたいだな~」と感慨に浸る瞬間があったりしそうだ。
いや、この世界だと『ノラえもん』になるのか?
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今回のお話に登場したモテ杉くんは「出木杉くん」っぽい名前をしていますが、
本家『ドラえもん』には、「茂手もて夫」という冗談みたいな名前のキャラも存在する。
茂手くんは漫画を通じて、ジャイ子と仲良くなっていたのですが、
漫画に興味を持ったモテ杉くんも、この世界でのジャイ子ポジションのキャラ・ルリちゃんと仲良くなる展開がこの先待っているのかもしれない。
モテ杉くんが出演していたドラマ「思い、思われ、ぶり、はまち」は、
第14話でルリちゃんがボンドくんにおススメしていた漫画が原作でもあるので、これはなにかありそうな予感がするぞ。
ひょんなことから、モテ杉くんがルリちゃんのことを好きになっちゃう展開だってありえる。
しかし、ルリちゃんはボンドくんのことが好きであり、ボンドくんはモテ杉くんの友人でもある。
モテ杉くんがルリちゃんを恋愛対象として見はじめたら、
ジャンプ本誌でもうひとつの「あやかしトライアングル」が生まれてしまいそうな状況だ。
あやかしトライアングルは小学生には刺激的すぎるから、ほどほどにしておけ!
【今週の藤子不二雄要素を感じたシーン】
今週はドラえもん要素が多めだったので、
ロボコが青森に行くくだりも、「のろのろ、じたばた」の回でドラえもんが青森に行ったくだりのオマージュに思えてきました。(多分ちがう)
2巻の話については来週やります。
*1:日付をいじってしまいましたが、この記事は2月6日(土曜日)に公開されたものです。