SHIINBLOG

ドラえもん感想(ぬけ穴ボールペン&テレビとりもち)

 

 

 

 2021年1月16日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

ぬけ穴ボールペン(コミックス39巻収録)

テレビで時代劇を見ていたのび太くん。

なんとなく「20世紀のおとのさま」にそっくりな武将が「抜け穴」から逃げるシーンを見て、

ドラえもん「自分も抜け穴がほしい」とムチャなお願いを言ってみたところ、『ぬけ穴ボールペン』なる道具を出してくれた。

 

円を描くだけで家の外に出られたり、室内へ戻ることが出来る便利な道具を手に入れたのび太くん。

案の定、こんな面白い道具をまともに使ってくれるハズもなく・・・。

 

 

 

 

今回のアニメで、のび太くんのママが「なりませぬ!」「袋のネズミよ」と、

ちょっと古めの言葉遣いをしていたのは、冒頭の時代劇の流れを汲んでいるのかと思っていましたが、

 

あらためて原作を読み返してみたところ、

「なりませぬ!」のセリフのところだけは原作そのままだったことにビックリしました。

(「袋のネズミよ」はアニメオリジナルのセリフ)

 

 

原作だと、べつに冒頭の時代劇の流れを汲んでいる、みたいな感じではなかったんですけどね。

自分が気づいていないだけで、本当は原作も冒頭の流れを汲んでいたのかも。

 

 

 

 

そして、この『ぬけ穴ボールペン』の回で一番有名なシーンであろう、

「変ドラ」でお馴染みの、「のび太に『関係ないだろ』と言われて顔が虚無になるジャイアン」のシーンですが、

 

今回のアニメでは、残念ながらその虚無フェイスの再現はされずに終わってしまった。

アニメでもあの顔を見てみたかったんですが、やっぱりむずかしかったんでしょうかね。

 

 

 

 

のび太くんが『ぬけ穴ボールペン』で部屋に戻ってくることは容易に想定できそうなのに、

そんな状況下で部屋でドミノを並べていたドラえもんは、どう考えても倒される前提でドミノをやっていたとしか思えない。

 

 

ドラえもんは、のび太くんにドミノを倒されるたびにいちいち怒ってたけど、

ドミノ並べを趣味にしているイメージが全くないドラえもんが急にそういうことをやり出すの、むしろ「やり」にいってる感があるぞ。

 

 

この手の展開がミエミエすぎるパターンのやつは、

逆にドミノをまったく倒さずに帰還してドラえもんから「いや、倒してよ!」って言わせちゃう流れのほうがウケてたかもしれない。

 

 

 

 

この『ぬけ穴ボールペン』最大の欠点は、

なんといっても「抜け穴の入り口」が残ってしまうところでしょう。

 

ジャイアンスネ夫も同じことをしていましたが、

「抜け穴の入り口」に生ゴミなどの不要物を放り込まれてしまった場合、自分の部屋が再起不能になってしまう恐れがある。

 

 

 

今回のアニメのオーラスでは、

生ゴミどころか、樹木、パトカー、大量の水、おじいちゃん、柔道部の部員などが、

「抜け穴」に投げ込まれ(?)ていたため、かなりのカオスっぷりを見せていた。

 

 

あんな大量の水が押し入れから流れ込んできたら、

のび太くんの部屋どころか、野比家自体があっという間に崩壊しそうなんですが、それは。

 

 

 

 

今回のお話では「迷子を家まで安全に送り届けられる」という、

『ぬけ穴ボールペン』の新たな使い道も提案されていましたが、その利点が完全に脳裏から消え去ってしまうほどの、インパクトのある終わり方であった。

 

 

 

 

のび太くんは今回あれだけ好き放題やったのに、直接的なお咎めを何にもうけてないのが腑に落ちなかったけど、

自分の部屋があれだけメチャクチャになったことを考えたら、まあそれで十分な気もする。

 

たぶん、あの後ママからすごく怒られているでしょうしね。

その後ののび太くんがどうなったのかについては、視聴者の想像にお任せします。

 

 

 

 

ちなみに、この『ぬけ穴ボールペン』は、

1600個くらいあるドラえもんひみつ道具の中でも数少ない、最初の文字が「ぬ」からはじまるひみつ道具である。

 

「ぬ」から始まるひみつ道具は、Wikipedia基準だと7個ほどあるらしいのですが、

そのすべてが「ぬいぐるみ」と「ぬけ穴」関連の道具で埋まっているところがすごい。

 

 

 

みなさんも友達とドラえもんひみつ道具しりとり」をやっているときに「ぬ」で返されたら、

『ぬいぐるみせいぞうカメラ』などの道具の名前を挙げて、絶妙なカウンターを食らわせてやってください。

 

 

いくら「『ぬ』から始まるひみつ道具の名前」が思いつかないからと言って、

『ぬけ穴ボールペン』の名前を挙げたら100%負け確定になるので、絶対に言わないように!

 

 

 

 

 

 

テレビとりもち(コミックス26巻収録)

 

 

2本目は、来年の映画主題歌を担当するOfficial髭男dismのみなさんも登場する『テレビとりもち』のお話だ!

頭にトリモチをくっつけられても、笑顔でファン対応をこなしていた藤原聡さんはアーティストの鑑です。

 

 

それにしても、ドラえもん公式側がアニメ本編の映像の一部をアップしているのは非常に珍しい。

Official髭男dismファンへの、気持ちばかりのサービスなんだろうか?

 

 

 

 

過去の例を挙げると、福山雅治さん平井堅さんなど、

映画ドラえもん主題歌を担当するアーティストさんが、TVアニメのほうにも出演することはよくある。

 

『宇宙英雄記』の主題歌を歌ったmiwaさんに至っては、

「ワーミー」なるキャラクターを演じて、ミニコーナーにレギュラー出演するまでの入れ込みようであった。

 

 

 

しかし、昨年の映画の主題歌を担当したMr.Childrenはアニメドラえもんに一切出演していなかったりと、

映画ドラえもんの主題歌を担当してもTVアニメに出てこなかったアーティストさんも、それなりに存在する。

 

 

 

これは、あくまで自分の想像なんですが、

映画ドラえもんの主題歌を担当するアーティストさんは、みんな「TVアニメドラえもんに出ますか?」といったお伺いを事前に立てられているのかもしれない。

 

 

もしも自分が映画ドラえもんの主題歌を担当する時がきたら、

ぜったいにTVアニメドラえもんに出演しようと思っているので、その時が来たら皆さんよろしくお願いしますね。

 

 

 

 

 

さて、本編のほうでは、

テレビ画面に映った「宇宙アドベンチャー(ゲーム)」「DX測定王ハカリメイジン」「ブチアゲサイダー」などを欲しがるのび太くんの姿が描かれていた。

 

 

いまの子供たちは「とりもち」がどういうものなのか知らなさそうだけど、

ちゃんとした説明なしでも、アニメを見れば「とりもち」がどういうものかだいたい察してくれるかな?

 

 

 

大人の事情なのか、

「コケコーラ」「ハゲランス」「本家ナンチューメン」などといった原作のモジりネタのほとんどが改変されていたのが残念でしたが、

逆に今回のアニメで、どのような商品に変わっていたのかを見るのは結構楽しかったです。

 

のび太くんが手に入れた「ムテキドローン」は、いかにも今風って感じの商品ですね。

 

 

 

あ、でも、のび太くん達が食べていた『タクアンガム』だけは、名称がそのままでした。

 

 

のび太くん曰く「そんなにおいしくない」とのことでしたが、

藤子・F・不二雄ミュージアムのお土産品として売られ始めたら、絶対買っちゃうんでしょうなあ。

 

だいたい味の想像はつくけど、こういうのは1回くらい買いたくなりますよね。

そして、味の確認をしたあとに二度と買わなくなるやつです。

 

 

 

 

 

前述の「DX測定王ハカリメイジン」は、

『測量戦隊キラメジャー』なる特撮番組に登場するロボットらしい。

 

 

そして『測量戦隊キラメジャー』は、

後述の『かめライダー』と同様に、以前「キャラクターグッズを作っちゃえ!」の回にも登場していた、

現在放送中の某ヒーロー戦隊にそっくりな戦隊ヒーローである。

 

 

先週の旗本カンナちゃんといい、一発ネタだと思ってたキャラの再登場が最近多いのは何でなんだろう?

 

 

 

 

自分も、テレビから好きな商品を取り出そうと、

のび太くんから『テレビとりもち』を奪取したジャイアン

 

 

 

原作では「ウルトラセブンイレブン」という特撮番組が放映されていたのですが、

重ね重ね続く大人の事情で、今回のアニメでは「かめライダーセイヤー」なる特撮番組に改変。

 

「キラメジャー」は変わっていませんでしたが、

「かめライダー」は知らないうちに新シリーズに入っていたようです。(前回は「かめライダー02(ゼロツー)」でした)

 

 

これらのニチアサ名前モジリ系ヒーローは、今後のルーティーンギャグとなっていくのだろうか?

 

 

 

 

テレビ画面の中のものを取り出すつもりが、

怪人(?)に力負けしてしまい、『かめライダーセイヤー』の世界に引きずり込まれてしまったジャイアン

 

 

 

のび太くんの家のテレビでも、ジャイアンが怪人に追いかけられている様」を観測できたので、

 

きっと今ごろ、『かめライダーセイヤー』を見ている全国の視聴者は、

画面の中で逃げ惑うジャイアンを見て「誰だこいつは?」と思っているんでしょうね。

 

 

ひょんなことから、鮮烈なテレビデビューを果たしてしまうジャイアンなのでありました。

 

 

 

 

今回の件もそうなのですが、

「時門」の時の『宇宙ターザン』といい、「平和アンテナ」の時の『ムテキマン』といい、

ドラえもん世界の特撮番組は、録画番組であるはずなのに何故か「ひみつ道具」の影響を受けてしまうことが非常に多い。

 

もしかして、ドラえもん世界の特撮番組は全てが生放送で行われているのか?

 

 

 

まあ、そこはあくまでもギャグなので、あまり真面目に考えない方がいいのかもしれません。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

●[新]映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 リトルな世界●

今週からはじまった新コーナー!

公式サイトの説明によると、身の回りのものをつかってドラえもんのリトルなジオラマをつくろう!・・・といった趣旨の企画のようです。

 

 

記念すべき第1回はブロッコリーやちくわを使って、ドラえもんの空き地を再現。

 

視聴者からのクレームを恐れてなのか、

「※実際の食品ではありません」というテロップが上のほうに出ていたのが、なんともシュールではあった。

今回使われていたブロッコリーやちくわは、すべて食品サンプルってことですね。

 

 

本物の食品をつかうと、

やってることがドラえもんサラダと同じレベルになってしまいそうなので、まあここはサンプルで充分でしょう。

 

 

今回のジオラマに登場していたドラえもん達のフィギュアは、

サイズやデザインを見るに「チョコエッグドラえもん」のフィギュアを使っているんでしょうかね。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は1月23日。

「雪でアッチッチ」「ドライブはそうじ機に乗って」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(バランス注射&お金なんか大きらい!&初日の出セット)