SHIINBLOG

【11月21日の雑記】映画「STAND BY ME ドラえもん2」を見に行ってきたので感想をぐだぐだと書く

 

 

 

※この記事には『映画ドラえもん のび太の新恐竜』のネタバレが多数含まれています。  

 本編鑑賞後にこの記事を読むことをお薦めします。

 

 

 

 

 

  f:id:genshiohajiki:20201121143518j:plain

 

 

11月20日(金曜日)に『STAND BY ME ドラえもん 2』を見にいってきました。

というわけで、今からぐだぐだと感想を書かせていただこうと思います。

 

 

今からやるのは「既に映画を見た人向けの感想」な上に、

ここから先は「映画を見て自分が思ったこと」をただただ垂れ流していくだけの文章になっていくので、

ちゃんとした作品の感想や批評を読みたい方は、他の場所を見てくだされば幸いです。

 

文章の読みやすさとかも関係なくやっていくつもりなので、そこもお許しください。

 

 

 

では、どうぞ。

 

 

 

 

 

 

『STAND BY ME ドラえもん 2(以下、SBMドラえもん2)』のはじまりは、

SBMドラえもん』でも描かれていた、ジャイアン達による独身最後の夜の酒盛りの「その後」から始まっていた。

 

これはきっと、前作とのリンクをえがくことで、この映画が『SBMドラえもん』の続編であることをアピールする狙いかと。

 

 

 

物語の冒頭から、この世界には『スグサメール』なる酔い覚まし用のひみつ道具があることや、

今回は仕事の都合で出木杉くんが結婚式に列席できないなど、個人的に気になった点がいろいろありつつ、

 

その酒盛りのあとで「自分がしずかちゃんを幸せにできるのか」と、

のび太くんが強烈な不安に襲われたことで、思わず結婚式から逃げ出してしまった・・・という流れになっていくわけですね。

 

出木杉くん、『SBMドラえもん2』でも出番が少ないのか・・・。

 

 

 

 

SBMドラえもん2』の大まかな流れは、

「『おばあちゃんの思い出』のくだり」のび太くんの結婚式のくだり」

「大人のび太くんが子供のび太くんに戻るくだり」「『ぼくの生まれた日』のくだり」のび太くんが結婚式に戻って来てからのくだり」といった感じで構成されておりまして、

 

 

極端なことを言うと、

「『ぼくの生まれた日』のくだり」は全編カットされてても映画として成立するのでは?とも思ってしまいましたが、

あそこが「結婚式のあいさつ」でも重要な部分になってくるところなので、やっぱり描いておいたほうが無難なのかと。

 

制作スタッフ側もあの話を3DCG化したいという、気持ちがあったのでしょう。

 

 

あと、やりようによっては、

「あの日あの時あのダルマ」や「夢まくらのおじいさん」ネタも映画に入れられそうではありましたが、

そこまでやったら、さすがに映画の内容が散漫になってしまいそうなので、今回は背景の小道具としてのみの登場におさまっていました。

 

でも『STAND BY ME ドラえもん3』の制作がきまったら、それらのお話も3DCG化されちゃうかもしれないぞ。

 

 

 

 

タイムマシンで突然現れた謎ののび太くんがやってくる『ガラパ星から来た男』っぽい流れは、

「この伏線は映画の最後まで引っ張るやつなのかな?」とばかり思っていましたが、意外と早めに回収されていました。

 

まさか『タマシイム・マシン』に、あんな使い方があるとは思いませんでしたわ。

アニメドラえもんと同様に、こういった「ひみつ道具の新しい使われ方」を見ると、ちょっと嬉しくなります。

 

 

ドラえもんを読んだことのある人ならすぐに思いつくであろう、

「『タイムベルト』使えばええやん」という指摘をちゃんと映画の中で封じていたの、なかなかやりますね・・・。

 

 

 

良くも悪くも、自分は前作から『SBMドラえもん2』を

「この作品は公式ではありつつも、山崎貴監督がドラえもんを3DCG映画化した二次創作作品みたいなもの」くらいの熱量で見ているので、

「映画でドラえもんたちが3Dで動いている様子」を見られれば、それだけで満足みたいなところはあります。

 

 

 それに、SBMドラえもん2』世界の未来では、手塚治虫先生が2000円札肖像画になっていたりするので、

やっぱり『SBMドラえもん』の世界は、原作やアニメの世界とはまた違った、並行世界のドラえもんの世界として見たほうが正しいんじゃないかと。(個人の感想です)

 

 

でも、現実世界の未来で、手塚治虫先生が日本銀行券の肖像画になる可能性がないとも言い切れないので、

やっぱりこの作品の世界観はS・F(すこし・ふしぎ)だ!

 

 

 

 

で、3DCG映画の『STAND BY ME ドラえもん 2』は、

今回も3DCGでヌルヌル動くおばあちゃんや、犬をほうきで撃退しようとするおばあちゃんの姿、

3DCGでこじきルックになるドラえもんたちが見られたのでよかったです。

 

 

3DCGで描かれたのび太のおばあちゃんがただ歩いている姿を見ているだけで、

ちょっとおもしろかったのは自分だけだろうか?

 

あと、犬を撃退しようとしていた時のおばあちゃんの移動スピードが自分の想像よりもずっと俊敏だったことにもびっくりしました。

自分の孫が犬に襲われていたら、老人でもあれくらいのスピードが出るってことですかね。

 

 

 

タイムマシンでやってきた「のび太くんが3歳だった頃の世界」は、

電信柱が木でできていたり、道路の一部がアスファルトじゃなかったりと、この世界が一体いつの時代なのかわからないところがあった。

 

映画で描かれていた「今の時代」はあくまで「原作ベースの世界」であり、あくまで2020年の世界とは限らないって解釈をしたほうがいいのかも。

 

 

 

細かいところでは、タイムマシンでやってきたのび太くんが時空間の上に立つことができていたのも驚きだった。

てっきり、タイムマシンの時空間の上に足を下ろそうとしたら、そのままどっかの世界に落っこちていくだけかと思ってました。

 

「タイムホールの周囲だと立つことが出来る」という、映画独自の設定なのか?

 

 

音声のボリュームはだいぶ下げられていたものの、

若いころの野比玉子ママによる、「頭がおかしいのね」発言がちゃんと映画に残っていたのもよかったですね。

 

 

 

 

タイムマシンでのび太くんがいる今の時代にやってきた大人のび太くん。

 

自分から逃げておいて、「のび太くんが結婚式からいなくなってからのしずかちゃん」を「見たくない!」と叫ぶ自分勝手な性格は、

花火を買うことができなかったおばあちゃんに怒っていた3歳の頃からずっと変わっていないように思える。

どうも、『SBMドラえもん2』ののび太くんは子供っぽさの過ぎるところがあります。

 

 

 

ただ、予告編や宣伝でさんざんのび太、逃げた!」とアナウンスされていたので、

大人のび太くんは本当に結婚式を最後にしずかちゃんの前から姿を消すのかと思っていたら、

 

あくまで、のび太くんは「決心がつくまでタイムマシンでどこか別の時代にいるつもりだった」と語っており、

結婚するための勇気が出たら、ちゃんと結婚式には出るつもりだったようだ。

 

 

 

なので、のび太くんは結婚式から「本当に」逃げたわけではない。

まあ、現時点では、結婚式から逃げたのとあまり変わってないことにはなってるけど。

 

 

 

 

しかし、結婚式で小学校時代ののび太くんが入れ替わっていたのに、

しずかちゃん以外だれ一人、のび太くんの性格が変わっていることに気づいていなかったところを見るに、

大人のび太くんの性格が小学生の頃から本当に変わってないっぽかったのがおそろしい。

 

こんな親父に、結婚生活や子育てが務まるのか?と思ったら、自分でも逃げ出したくなる気持ちはわかる。

 

 

 

でも、原作で描かれたその後のお話を見る限りでは、

のび太くんなりに苦労しながらも、ちゃんと結婚や子育てをやっているようではあった。

 

もしも『STAND BY ME ドラえもん 3』が作られたなら、

原作では描かれなかったのび太くんの子育て奮闘記の様子も3DCG化されちゃうかもしれないぞ。

 

 

なんか、その場の思いつきで言っちゃったけど、

のび太くんの子育て」を映画の題材にしたら『りっぱなパパになるぞ!』『パパもあまえんぼ』の回も3DCG化できそうなので、

これは可能性として、本当にありえたりするのかも。

 

 

 

 

大人のび太くんと子供のび太くんが使った『入れ替えロープ(CV:羽鳥慎一)』が、

「1時間経つと両者の記憶が消えてしまう」とんでもない欠陥があったために、2人はあわてて大人のび太くんの行方を捜す!

 

 

ここのくだりで好きなところは、

自分が子供の頃のすがたに戻っているのに、大人として悪ガキ中学生と接してしまう大人のび太くんや、

ラーメン屋のスーパーカブで街中を暴走する大人のび太くんのシーンが個人的なお気に入りポイントです。

 

ヘタクソなのに野球に参加していた大人のび太くんの行動は 「いばり屋のび太」「45年後・・・」あたりの回を彷彿とさせますね。

 

 

 

「大人のび太くんを探すよりも、タイムマシンで入れ替えロープを使う前に戻って2人を注意すればよかったのでは?」という気持ちがずっと湧いていたせいで、

あんまり内容に集中できなかったところもあったけど、

 

「タイムマシンを使っていたらすぐ終わるんじゃ・・・?」みたいな回は原作でもそれなりにあるので、そこはあたたかく見守ることにしました。

 

まあ、お話の都合ってことで・・・。

 

 

 

 

重大な欠陥品を来場者に持たせようとする未来デパート

 

 

 

 

STAND BY ME ドラえもん 2」来年8月公開!名作「おばあちゃんのおもいで」を再構築(コメントあり / 動画あり) - コミックナタリー

 

このティザービジュアルがまさか「大人のび太くんを探すくだり」の伏線だったとは思いませんでしたよ。

どこでもドアを使いたい時は、ちゃんと詳細に物事を伝えましょう。

 

 

 

中学生とのケンカでしずかちゃんへの愛情を改めて思い出し、

『入れ替えロープ』でなんとか記憶を取り戻すことが出来たのび太くんたち。

 

入れ替えロープで移動している時の「のび太くんの記憶」が精子にしか見えなかったの、自分だけなんでしょうかね。

SBMドラえもん2』が地上波放送されたら、ぜったい「精子www」みたいな反応されてそうだ。

 

 

 

ドラえもんに頑張ることを強要された『入れ替えロープ』にまったくやる気がなく、

「まったくロープづかいが荒いんだからあ」と嘆いていたのもよかったですね。

 

たぶん、一般のお客さんはドラえもんが「僕との思い出も消えちゃうんだよ!?」と訴えているところで泣いていそうだ。

SBMドラえもん2』を見る前に復習・予習で『SBMドラえもん』を見ていたって人は、あのシーンの破壊力が段違いになっていたんじゃないかと。

 

 

 

 

大人のび太くんも一緒に立ち会った『ぼくの生まれた日』のくだりでは、

『おばあちゃんの思い出』にも出てくる「クマちゃんのぬいぐるみ」が、おばあちゃんが生まれたばかりののび太くんのためにプレゼントしたものというオリジナル設定が追加されていた。

 

 

確認はしてないですけど、この設定ってアニメ映画のほうの『ぼくの生まれた日』にはたぶん無かったですよね。

あのクマちゃんのぬいぐるみは、のび太くんの成長とともに歩んできたわけですか。

 

さすが、映画館の売店クマちゃんのキーチェーンが売られていただけのことはある。

 

どうせならぬいぐるみ自体も欲しかったけど、あれは既にFミュでも売られてますからね。

 

 

 

 

そして迎えた、大人のび太くんの結婚式シーン。

 

 

のび太くんが言っていた「おばあちゃんとの大切な約束」はどうやって果たすんだろうな~とか思ってたら、

おばあちゃんをタイムマシンで未来の世界に連れて行って、のび太くんの結婚式の様子を実際に見せるという約束の果たし方をしていたからスゴい。

 

タイムマシンでおばあちゃんを未来の世界に連れて行くって、やっていいんだ・・・・。

 

 

せいぜい、タイムテレビでおばあちゃんに結婚相手のしずかちゃんの姿を見せる程度だと思っていたので、

その豪快すぎる脚本に度肝を抜かれてしまった。

 

 

 

自分が「『おばあちゃんの思い出』と『のび太くんの結婚式』で面白い話を作れ」と言われても、

おばあちゃんごと未来に連れて行くという発想は絶対に生まれなかったと思うので、プロの脚本家は本当にとんでもない。

 

その前の大人のび太くんの結婚式あいさつスピーチがけっこう感動的だっただけに、

あの展開の破壊力がよりすごいものになってしまった感がある。

 

 

これはあくまで自分が思っただけですが、

あの約束の果たし方は、原作ファンであればあるほどビックリするんじゃないですかね。

 

なんか、そう思ってしまいました。

 

 

 

 

そして、物語はエンディングへ。

 

あれだけのことがあったのに大人のび太くんが今回のことをまったく覚えていなかったのは、

やっぱり『入れ替えロープ』の影響で記憶がいくつか無くなったんじゃ・・・と考察していたのですが、

帰りの道中でのび太くんが『ワスレンボー』で記憶を失っていたことが判明したので、物語上の矛盾も見事になくなっていった。

 

 

その3DCGの見た目や、宣伝方法やらで、

いろいろ言われることの多い『STAND BY ME ドラえもん 2』ですが、

ストーリーの組み立て自体は、自分が見た限りではちゃんと齟齬が出ないようにしていたのは、流石といったところか。

 

 

 

それにしても、通好みな道具である『ワスレンボー』がアニメ・映画でこんなにフューチャーされたのは、

もしかしたら、2012年公開の映画『のび太と奇跡の島』以来かもしれない。

 

 

同じく、記憶を無くす効果を持つ『わすれろ草』もそれなりによく見かけるけど、

『ガラパ星から来た男』に登場したことでお馴染みの道具『ワスレバット』はあんまり出てこないイメージがある。

 

やっぱり、『ワスレンボー』とちがって強くたたかないといけないところがネックなのか?

 

 

 

今回『SBMドラえもん2』に登場したタイムマシンも、

「自動運転モード」や「ホームボタン」の存在が判明したりなど、ひみつ道具マニアの人も気になりそうな設定がいろいろとあった映画でした。

 

 

 

 

そんなわけで、自分の『STAND BY ME ドラえもん 2』の感想はこれで以上です。

 

ちゃんと楽しもうと思えばしっかりと楽しめる映画だったので、興味のある人は是非一度見にいってみてください。

 

ネットの意見に流されてばかりではいかんぞ。

自分の目で確認してこそ、初めて堂々と映画に対する意見が言えるというものです。

 

 

 

他にもいろいろと思うことはありますが、とりあえずはこんな感じで。

あとは地上波で『STAND BY ME ドラえもん2』が放送された際に、また語ろうと思います。

 

「映画見たけど、あのシーンはどう思う?」と思った方は、是非この記事のコメント欄にご意見をお寄せください。 

返せる質問はなるべく返していこうかと。

 

 

 

 

ところで、自分は20時半の回に『SBMドラえもん2』を見に行ったのですが、

300人くらい入るシアターにお客さんが8人(実際に数えました)しか入っていなかったのは、他人事ながらかなり不安になってしまった。

 

その日は平日だったのと、同じ時間に地上波で『SBMドラえもん』をやっていた影響もあるんだろうか?

これからの伸びに期待したい。

 

 

 

そして、夜も遅かったせいもあって、

きのうは映画のパンフレットやグッズ、『宇宙小戦争2021』の前売り券をすべて買いそびれてしまったので、

また近いうちに映画館へ行こうと思っています。

 

 

 

もう一回くらいは映画見にいきましょうかね。おしまい。