SHIINBLOG

ドラえもん感想(大人をしかる腕章&無人島へ家出)

 

 

 2020年9月26日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

大人をしかる腕章(コミックス33巻収録)

1本目は、子どもでも大人をしかることができる道具『大人をしかる腕章』が登場。

公共マナーを守らないおじさんを、果たしてのび太くんは怒れるのか?

 

 

ちなみに、先日放送された「キスマイ10周年でやれるかな」において、Kis-My-Ft2の宮田さんが見学していたのはこの回のアフレコ現場となっております。

みなさんはあの放送、ご覧になりましたか?

 

 

 

たしかに、子どもが間違ったことを大人に指摘するのはとても勇気のいることですし、

 

お話の冒頭に出てきたチリ紙ポイ捨ておじさんのように、

世の中には間違ったことを認めずに逆ギレしてくる、実に厄介な大人もたくさん存在する。

 

 

この『大人をしかる腕章』という道具のアイデアは、

大人の発想ではなく、子ども目線で物事を見ることができないと、まず出てこないアイデアだと思いますし、

柔軟な発想力を持つ、藤子F先生の児童漫画家としての着眼点の良さが存分に出ているエピソードでもあります。

 

 

のび太くんの「子供だろうが大人だろうが悪いことは悪いと思うんだ」という言葉は、実にただしい。

自分も知らない子供からダメなことを指摘されたら、素直に謝れる人間でありたいです。

 

 

 

 

それにしても、

あのチリ紙ポイ捨ておじさんは行く先々で鼻をかんだティッシュを捨ててたけど、鼻炎でも患っていたんだろうか?

 

ポイ捨て以前に、人前で鼻をかむのは誰であろうと不快に感じる行動なので、

自分から病院に行ったり、マスクをするなりして、自主的な対策に努めていただきたい。

 

 

 

 

その後も、のび太くんは、

「駐輪禁止の場所に自転車を停める若者」「スーパーでトイレットペーパーの買い占めをするおばさん」などといった迷惑大人たちに遭遇。そして謝罪をさせていく。

 

 

トイレットペーパー買い占めおばさんは、

現実でもコロナウイルスの際に大量発生していたけど、それを含めた時事ネタだったりして。

 

 

 

のび太くんのように『大人をしかる腕章』で大人を叱れば、

行列の横入りで謝っている人に対して「順序よく列に並ぶなんて幼稚園でも習うぞ。みっともない。」と、安全圏から不必要な煽りコメントもできるからすごいぞ。

 

 

 

 

こうして、「痛快TV スカッとジャパン」にも出てきそうな悪い大人たちを謝らせていき、

自らの正義感を満たす程度の使い方で済ませておけば、このお話もハッピーエンドになっていったハズなのですが、

 

スネ夫たちに頼まれ、「正当な理由を持って怒っている大人」である、

ジャイアンスネ夫のママ、学校の先生まで謝らせてしまったせいで、天敵が誰ひとりいなくなったジャイアンが大暴走。

物語の方向は大きく変わっていってしまう。

 

 

 

そりゃ怒る人がいなくなってしまえば、ジャイアンも調子に乗ってしまうわけですわな。

普段、ジャイアンみたいな人を止める存在である「怒る人の大切さ」が身に染みてわかります。

 

 

 

 

さらに、今回のアニメにおける『大人をしかる腕章』は、

一度叱ってしまった大人の概念を上書きすることはできないようで、

 

 

ジャイアンに追いかけられるのび太くんを見ても「個性だからね。タケシの乱暴は」で片づけてしまうジャイアンのママ、

大事な盆栽を倒されても「子供は元気が一番じゃな」とニッコリ笑顔な神成さんなど、

 

劇中のどんよりとした天気も相まって、ドラえもん世界におけるディストピア的な世界観が存分に広がっていた。

 

 

 

 

あの道具。正当な理由を持っている人の意志を変えることができてしまうなら、

『大人を洗脳できる腕章』に名前を変えてもいいんじゃないだろうか?

 

 

ただただ純粋に悪い行動を指摘したい良い子の皆さんは、

『自信ぐらつ機』『コーモンじょう』あたりの道具を使って、平和的に相手を謝らせていきましょう。

 

 

 

 

こうして、怒る相手のいなくなったジャイアンフルボッコにされたのび太くん。

 

 

 「はじめはいいことしようと思うのに、いつもこうなっちゃうのは何故かしら・・・。」

 「だれか、こんな僕をビシッと叱って~!!」

 

 

と、芸人のコウメ太夫氏に言わせたらしっくりきそうなセリフをのび太くんが叫んだところで、一本目のお話は終了しました。

 

エンタの神様のあのステージで「叱って~~~~~!!」とシャウトさせてみたい。(本編と無関係の話題)

 

 

 

 

劇中でのび太くんも言っていましたが、

『大人をしかる腕章』は、悪いことをした大人を簡単に屈服させられるので、「自分が偉くなったような気分」に簡単になってしまいそうなのが怖い。

 

少なくとも、Twitterで気に食わないアカウントにクソリプを送り続けてしまう人には向いてない道具である。

強い精神力で自分のことをちゃんと抑え込める人じゃないと使っちゃいけないですね。これは。

 

 

 

でも、本当にどんな大人でも叱れるんだったら、ためしに国会議員とかを叱ってみたい。

あの腕章をつけていれば、大統領も謝らせることができるんだろうか?

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週は2本目のお話が始まる前にドラえもん・えかきうた」が流れました。

テレビアニメでこの曲が流れるのは約2年ぶりかな?

 

 

 

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あと、「みんなも描いてね♪」とのテロップ表示があったので、

はてなブログのお絵かき機能をつかって、自分も実際に『ドラえもん』を描いてみました。

(マウスで書いた割には、うまく描けたと思います。)

 

 

これからTVアニメのドラえもんで「ドラえもん・えかきうた」が放送された際には、毎回感想記事でドラえもんを書くことにします。

乞うご期待!

 

 

 

 

 

無人島へ家出(コミックス14巻収録)

今週は2020年4月5日の放送以来、約5か月半ぶりとなるAパートとBパートがともに新作のお話。

 

そして2本目は、ママやパパに怒られたのび太くんが無人島へ家出(10年間)をする回です。

 

 

 

「このお話を知らない」という人でも、のび太くんの無人島家出問題や、

あの時間経過のシーンだけは、ネットで見たことがあるので知ってるという方も多いのではないでしょうか。

 

 

なお、このお話における「のび太くんの無人島家出問題」は詳しく話せば長くなりそうなので、

それをここに書くわけにはいきません。ごめんね。

 

 

 

 

このお話に出てくる、ドラえもん随一のメタフィクション台詞である「このまんが、おしまいじゃないか!」も、

今回のアニメではメディアの違いを反映して「このアニメ、おしまいじゃないか!」に変更。

 

「自分の置かれている環境がアニメなのか漫画なのか」の区別がつくのび太くん、何気にスゴいぞ。

 

 

 

さらに、そのセリフを発した直後に、

画面にでっかく「ドラえもん 完(かん)」のテロップが登場するという、スタッフ側の遊び心も非常にさえておりました。

 

 

でも、本当にTVアニメ『ドラえもん』放送終了が告知されたら、

Twitterを中心に、この時の「ドラえもん完スクショ」がいっぱい貼られそうだから何かイヤだなあ。

 

いつまでも、貼られないようであってほしい。

 

 

 

 

今回ののび太くんの無人島生活一番の敗因は、

手に取ったひみつ道具をいくつか持っていく・・・ではなく、スペアポケットごと持って行かなかったことが全てだと思います。

 

 

ソシャゲのひみつ道具ガチャがあったら、

確実にNR(ノーマルレア)になりそうなひみつ道具ばっかり持って行ってしまったのは、本当に失策だった。

 

ポケットごと持って行かないなら、せめて『詰め合わせ動物モドキ』くらい持っていけばよかったのに。

 

 

 

ただ、その時ぐうぜんにも、

無人島では「UR(ウルトラレア)クラス」の効果を発揮する『SOSはっしんき』を持って行っていたのは本当に運がいいし、

 

 

飲料水の確保で大いに役立った『さすと雨が降る傘』や、

今回のアニメで実は鈍器として使えることが判明した『手品用ピストル(正式名称不明)』など、

 

本当に役に立たないひみつ道具が少なかった点が、のび太くんが無人島で命を落とさなかった最大の要因であるといえましょう。

 

 

こういうところで運の良さを発揮できなければ、マンガの主人公にはなれないぞ!

 

 

 

 

なお、『掃除機っぽいやつ(名称不明)』『目覚まし時計っぽいやつ(名称不明)』など、

本当の本当に無人島で役に立たなさそうだった道具は、今回のアニメで存在を完全抹消されていたのがおそろしい。

 

 

『無人島でも勉強できる道具』は、

10年にわたる無人島生活の暇つぶしとしては、じゅうぶんに使えそうですからね。

 

アニメスタッフの見解では無人島で掃除機動かしてもムダ」って認識なのかも。まあ確かにそうですが。

 

 

 

 

あと、普段からメガネをかけている人ならわかると思うんですが、

10年間も無人島生活をしていたのに、のび太くんのメガネがまったく壊れなかったのが一番すごいと思う。

 

普通に日常生活を過ごしているだけでも2~3年でメガネが壊れちゃうことも珍しくないんですがねえ。

のび太くんが普段使っているあのメガネ、実はけっこう頑丈なメガネだと見た。

 

 

 

まあ、いろいろと言ってきましたが、

結論から述べさせてもらうと、たかが家出をするのに無人島へ行くのはさすがにやりすぎだと思いました。

 

 

家出というのは「家に帰らないこと」で抗議の意思を示す一種のストライキのようなものであり、

 

自力で帰れないようになってしまうと、

それはもはや「家出」ではなく「遭難」「蒸発」の域に達してしまうので、みなさんも気をつけましょう。

 

 

 

 

www.youtube.com

 

 

ちなみに、これは本編とまったく関係のない話なんですが、

 

のび太くんが無人島での飲み水に困るくだり」の直後に入ったCMで、

竈門炭治郎が「水の呼吸!」って言っているCMが流れてきたのは、ちょっと面白かったです。

 

 

 無人島生活と竈門炭治郎、意外と相性がいいのかもしれないぞ。

 

 

 

といったところで、今週の感想はここまでです。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は10月3日。

「ダルマさんころんだ帽」「なんでも届く!出前電話」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(サハラ砂漠で勉強はできない&ニニンジャ!からくり忍者屋敷[再])

 

 

 

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