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ドラえもん感想(手足につけるミニ頭&ドラかぐや、月に帰る!?[再])

 

 

 2020年8月22日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

手足につけるミニ頭藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第6巻収録)

「人間って不自由なもんだねえ。いっぺんに一つのことしかできないってことがさ」と変なことを嘆きはじめたのび太くん。

ドラえもんが出してくれた、手足につければ勝手に仕事をやってくれる『ミニ頭』で、効率のいい人生を送ろうとします。

 

 

のび太くんがやりたいのは、

今でいうところの「マルチタスク」ってやつの先駆けですね。ちょっと違うか?

 

 

しかし、『ミニ頭』が賢くなるアイテム「チューブ入りののうみそ」を与えすぎてしまったせいで、

手足に4つつけたミニ頭たちが自我を持ち始めてしまい、のび太くんの効率アップ人生は思わぬ方向へとむかってしまう・・・。

 

 

 

 

後の展開で分かる通り、

どうやら『ミニ頭』は「のうみそ」を与えすぎると自分の命令を聞かなくなってしまう欠陥があるようです。

 

 

ある程度賢くなると、勝手に「チューブののうみそ」を吸いだしたり、

持ち主がミニ頭を外そうとしても腕の動きをコントロールして外すのをブロックしたりするのは、

『空飛ぶうす手じゅうたん』『人間製造機』のように、未来の世界で発売中止にになっててもおかしくないレベルの行動である。

 

 

 

『ミニ頭』に徹底的に嫌われまくってしまうと、

かってに体を動かして高いところから飛び降りたり、海に飛び込んだりして宿主ごと殺そうとしかねないから不安だ。

なんかそういう展開のSFホラー映画、結構ありそうですし。

 

 

そう考え始めてくると、なんだか『ミニ頭』の顔が人面瘡に見えてきたぞ。

実はこの回、夏らしくホラーな回だったのかもしれない。

 

 

 

 

そして、そのことを知っていたドラえもんは『ミニ頭』を貸すことをしぶっていたようですが、

「マンガを読みながらハナをほじったり!」などのしつこいハナクソいじりのび太くんを怒らせてしまったこともあり、あまり強くは言えなかったようだ。

 

あどけない顔でハナクソをほじっていた、イメージ映像の中ののび太くんかわいい。

 

 

 

 

原作の『ミニ頭』は黒い顔にダンゴ鼻、厚いくちびると、なんとなくアブないビジュアルをしていましたが、

今回のアニメでは個々に色違いのカラーリングをすることで、そのビジュアルをうまくごまかしていたので一安心。

 

これなら怒る人もいないでしょう。たぶん。

 

 

 

 

のび太くんも『ミニ頭』を手足につけて、さまざまなマルチタスクをこなしていましたが、

 

「宿題をしながらけん玉をする」「うちわを仰ぎながら宿題をする」「うちわを仰ぎながら昼寝をする」「宿題をしながら昼寝をして買い物に行く」など、

 べつにマルチタスクでやらなくてもよさそうなことばっかり、おこなっていた。

 

 

「どんなに便利な道具でも、使い手側がアレな人だとまったく役にたたない良い例」って感じがして、実にすばらしいですね。

 

 

 

 

ただ、「ミニ頭を用いた上でいっぺんに別なことをする」にしても、

『ミニ頭』で片手がふさがった状態だとやれる行動もかなり限られてきそうなので、あまり効率のいい作業のやり方が思いつかないというジレンマもある。

 

パソコン作業は「自分ののうみそ」と「自分の手」を使うから無理だし、

炊事や洗濯も、移動できる場所が限られてしまうので、これまた難しそうだ。

 

 

 

自分はテレビを見つつ、『ミニ頭』はゲームのレベル上げとか内職とかやらせるのが一番いいやり方なんでしょうかね。

よくわかりませんが。

 

なにか他にいい『ミニ頭』の使い方がありましたら、是非ともコメント欄などで教えてください。

 

 

 

 

 

でも、こんな自己中心的で意味不明な使い方をしていたら、

「のうみそ」で賢くなった『ミニ頭』が怒って反乱を起こしてしまうのも、必然な気がする。

 

 

 

こうして頭が良くなったことで自我を持ち、口調も人相も悪くなった『ミニ頭』は、

「これからは俺たちの好きなことをやらせてもらう!」と、これまでのお返しとばかりにのび太くんを外へ連れ出し、やりたい放題をし始めてしまった!

 

 

この『ミニ頭』たちの言動を見ていると、

なんとなく「星の子ポロン」に出てくるキャラクター特有の傍若無人さに近いものを感じてしまう。

ラーメンまだかあ!?

 

 

 

 

彼らがやりたいことをやるのは別にかまわないのですが、

あれだけみんながワガママだと、両手両足で4体(?)いる『ミニ頭』の間でやりたいことの意見が割れたりしそうだ。

 

「俺はあれがやりたいんだ!」と右足のミニ頭と左手のミニ頭との口げんかが始まったり、

ミニ頭同士のケンカで、のび太くんが代理でボコボコになぐられてしまう展開も大いにありうる。

 

 

『ミニ頭』でもうひとつのオチをつくるとしたら、

のび太くんが自分の両手両足(ミニ頭)にフルボッコにされて終わるオチがしっくりきそうです。

 

 

 

 

 なお、今回『ミニ頭』が4体登場したわけですが、その配役は、

 

  左腕ミニ頭(赤):井口裕香

  右足ミニ頭(橙):田村奈央

  右腕ミニ頭(青):青木志貴

  左足ミニ頭(緑):井上ほの花

 

と、声優ファンの人から見ると、結構豪華なキャスティングだったらしい。

アニメ『ドラえもん』は、こういう役で人気の声優さんを使うことができるからすごい。

 

上の情報を求めてこのブログにやってきた方もいるかもしれないので、いちおうここに書き残しておきます。

 

 

 

 

 「チューブののうみそ」を限界まで吸い切った『ミニ頭』が、

「これからはこの体でおまえを、いや人類を俺様が支配してくれるわ!!」と、言い出した時はどうしようかと思いましたが、

 

 

その直後に謎の挙動を見せたあと、

 「ああ、私は何をしていたのでしょう。持ち主であるのび太さんと争っても何も解決しないというのに。」

 「これまでの悪さの数々、どうかお許しください」と、笑顔で語り始めたミニ頭たち。

 

 

 

原理とかそういうものはよくわかりませんが、

どうやらミニ頭たちは、頭が良くなり過ぎた結果、性格が優しくなってしまったようです。

一体どういうことなんだ、これは。

 

 

宗教等で悟りを開いた人は穏やかな性格になるイメージがありますが、ミニ頭たちも悟りの境地に入ってしまったのだろうか?

もしくは「のうみそ」の取り過ぎによって、賢者タイムに入っちゃったのかもしれない。

 

 

 

ちなみに自分がテレビを見ていた時は、

てっきりミニ頭たちが「のうみそ」の取り過ぎで大爆発するのかと思ってました。

 

その爆発にのび太くんも巻き込めば、怠惰による自業自得オチにもなるし、まさに一石二鳥だ!

 

 

 

 

改心したミニ頭たち。

「これからは皆さんのお役に立ちたいと思っております」と、ドラえもん達に肩揉みや食事の提供などといった奉仕を行い始めるも、

『ミニ頭』の持ち主であるのび太くんもその奉仕に付き合わされてしまい、ウンザリしてしまうというオチになりました。

 

おれはミニ頭のどれいじゃないっつーの!(日本誕生)

 

 

 

 

なお、今回のアニメは原作と展開が違っており、

原作の『ミニ頭』では「ミニ頭の暴走に付き合わされたのび太くんが最終的に気絶してお漏らしをしてしまう(超要約)」という、少々クレージーな終わり方。

 

・・・・・・雨かな?

 

 

 

アニメののび太くんは膀胱が頑丈だったおかげで、原作のような事態に至らなくてよかったです。

描写こそされていなかったけど、原作のミニ頭がこういうことになってた可能性はじゅうぶんにありますね。

 

 

 

 

そして今回、原作にあったのび太くんのお漏らし描写がカットされたことにより、

普段はめったに荒れないtwitterドラえもんTLがちょっとだけ荒れてしまうという事態も発生していた。

 

 

期待していたシーンが無かったことに対する怒りはわかるけど、

夕方の時間帯でも、お漏らし描写はコンプライアンス的にやっぱりNGってことなんでしょうか。

 

 

 

「原作通りにアニメ化できないなら初めからアニメ化するな」という声も聞こえてきそうだけど、

コンプライアンス的に表現できない描写をどうやってうまく改変するのか?」も、今のアニメドラえもんの見どころの一つだと自分は思っているので、

ここらへんのすり合わせは、ちょっとこの場で語るには難しいところがあります。

 

 

 

ドラえもんには、

「四次元たてましブロック」「メモリーディスク」「空気ブロック製造機」「悪魔のイジワール」「わすれろ草」「のろいのカメラ」「コチョコチョ手ぶくろ」「電話のおばけ」「無視虫」など、

 

作中の展開でお漏らしorおねしょ描写がかかわってくる回がけっこうあるんですが、

これらの回が今のドラえもんでアニメ化されたときは、一体どうなるのかも気になりますね。

 

既にアニメ化されてる回も多分あると思うけど、そこはあえて調べていないのでわかりませんってことで。

 

 

 

とくに「悪魔のイジワール」「四次元たてましブロック」あたりは、

お話のオチがお漏らしに直結しているので、お漏らし描写NGでアニメ化するとなった場合はかなりツラそうではある。

 

 

 

あ、でも、いま調べてみたら「四次元たてましブロック」の回は既にアニメ化されていて、

ゴールデンタイムのアニメなのに、原作通りにお漏らし描写をガッツリやっちゃってるんですね。

 

 

だったら今回の『ミニ頭』も原作通りにやればよかったのに。なんでやらなかったんだろう?(手のひらを返す)

 

 

 

 

急にお漏らしの話になってしまったところで、一本目の感想はおしまいです。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

『映画ドラえもん のび太の新恐竜』公開を記念して、

明日8月23日の朝10時から『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』を放送することが明らかになりました。(一部地域を除く)

 

ちなみに、24時間テレビの真裏である。

裏番組では愛で地球を救っているけど、のび太くん達は愛でヒカリ族を救うぞ!

 

 

 

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それにしても、このドラえもんのアニメーションは本当に何回も使いまわされている。

そろそろネットで「親の顔より見たドラえもん」と言われかねないぞ。

 

 

 

 

 

ドラかぐや、月に帰る!?(アニメオリジナル)

2本目は2019年2月22日放映分の再放送。

ひょんなことからかぐや姫になったドラえもんが、ホンモノの代わりに「竹取物語」を進めていく・・・!?

 

 

 

このお話は、約1年半前の『のび太の月面探査記』公開にあわせて放映されたものであり、

ここ最近は2017年頃のお話の再放送が多かったこの枠としては、比較的最近のエピソードではあります。

 

そういえば、絵柄の雰囲気もちょっと違うような・・・。(適当)

 

 

 

 

そういえば、上述の『のび太の月面探査記』では、

月野ルカくんのおねえさんである月野ルナさんが「かぐや姫は自分がモデルであること」をカミングアウトしていた。

 

どうもルナさんが一回地球にやってきたときになんかいろいろあったらしいのですが、

それに関しては本編とあまり関係のない話題っぽかったので、後の展開でとくに語られることなく終わっていったのが気になるところです。

 

 

 

竹取物語』の内容通りに考えていくなら、

地球でいい暮らしをしていたルナお姉ちゃんを、ルカくんたちがわざわざ迎えに行ってあげたんだろうか?

 

まあ、乙女の過去を必要以上に探るのはよくないってことにしておきましょう。

 

 

意外なところで、映画ドラえもんとTVアニメ本編がちょっとしたリンクをしていたということで。

 

 

 

 

それにしても、絵本の世界とはいえ、

ドラえもんたちは月からのお迎えでやってきた牛車に乗って、あの後どこへ行ったんだろう?

せっかくだから『のび太の月面探査記』よりもいち早く、月まで行っちゃったのかもしれない。

 

イベントごとをやるときに、場所の下見をしておくのは大事だぞ!

 

 

 

そんなわけで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週はジル役の木村拓哉さんによるVTRフリの後、

エンディングで『のび太の新恐竜』のかなり長めのスペシャル映像が放送されました。

 

みなさんはもう映画見にいきましたよね?

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は8月29日。

「手にとり望遠鏡」「森は生きている」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(水道ジュース変換アダプター&ぼくミニドラえもん[再]) 

次回の感想:ドラえもん感想(手にとり望遠鏡&森は生きている[再]) 

 

 

 

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