2020年5月23日放送分 ネタバレ注意!
キャラクターグッズを作っちゃえ!(コミックス28巻収録)
今週の1本目は、何の変哲もない街のおもちゃ屋さんに謎の大行列ができているシーンから始まった。
突然できた謎の人だかりを見て、不思議がるのび太くんでしたが、
行列に並んでいたスネ夫君いわく、どうやらこのおもちゃ屋さんで「アバンジャーズ」という作品の新作フィギュアが発売されるようでして、
そのフィギュアを買う人が開店前から押し寄せたために長い行列ができていた・・・というのがこの行列発生の真相なようです。
たしかに「人気商品欲しさに大行列ができる光景」は、ひと昔まえのテレビのニュースでもよく見た覚えがある。
でも、ネット注文で商品が買えてしまう今となっては、
グッズ欲しさに開店前からわざわざ店頭に並ぶ人など、転売ヤーを除いたらもはや絶滅してそうな気がします。
もしかしたら、あのアバンジャーズフィギュアの行列に並んでいる人たちの半分くらいが転売ヤーだったりするのかもしれないぞ。
まあ、それはそれとして、
無事お目当てのフィギュアを手に入れられてご機嫌なスネ夫のじまん話を聞いて、ジャイアンやしずかちゃんも「自分たちもキャラクターグッズを集めている」と告白。
みんなそれぞれのコレクションばなしが展開されていきます。
とくに、自分がコレクターであることをアピールしたいあまり、
肌着に描かれている「かめライダー02」のイラストをわざわざ服をめくりあげてまで見せつけてきたジャイアン。
他人がどう思うかを全く考えずに、自分の気持ちよさ優先で行動してしまうところ、実にオタクらしくていいですね。
そんなわけで今回のお話は
「キャラクターグッズのコレクション」がテーマとなるお話なのですが、
権利的なアレにより、既存の作品タイトルをそのまま使うわけにはいかないので、
原作と同様に『アバンジャーズ』『かめライダー02(ゼロツー)』『測量戦隊キラメジャー』など、既存の作品とはちょっとズラしたタイトルがたくさん出てきました。
まさか原作にもあった『オハゲのO太郎』がアニメでもそのまま使われるとは思いませんでしたわ。
そして、スネ夫くんも大ファンである『アバンジャーズ』には、
メンバーとして「超人パルプ」や「キャプテンイタリア」などのキャラが在籍しているらしい。
こいつらがどういう能力を持っているのかは、一切不明だ!
なお、『伝説巨神イデオン』はちょっとズラしても権利的にダメだったようで、
今回のアニメでの『建設巨神イエオン』のキャラグッズ化はありませんでした。
キャラグッズになってるところ、アニメで見たかったなー。
あと、これも原作にあったセリフだし、話の流れ上しょうがないとはいえ、
ドラえもんが「そんなもの(キャラグッズ)をたくさん集めたからといって、えらいってもんじゃない」と、
キャラクターグッズを買う人に苦言を呈していたのは、個人的にかなりのダメージを食らってしまった。
とくに自分はこの前ウキウキでドラえもんの切手を買ってしまったりしているので、これはかなり効くワードだ。
多分このセリフが刺さる人、ドラえもんファン以外にもかなりいると思いますよ。
そもそも、ドラえもんこそキャラクタービジネスで一番お金を稼いでいるような気が(以下略)
好きなキャラクター商品が作れる道具『キャラクター商品注文機』で、自分をモチーフにした商品を粗製乱造しまくったのび太くん。
商品をつくるのは勝手だけど、
自分の顔がプリントされたマグカップやTシャツなんて、自分でも欲しくないぞ。
商品を作る前に、まずは「需要」とかそういうものを考えてみてほしかった。
人気VTuberでもあるまいし、
自分が生み出した「のび太グッズ」を、みんな欲しがって買ってくれると本気で思っていたのび太くんは本当にすごい。
のび太くんは、ほんとうに自分のことが大好きなんですね。
でも、安雄とはる夫の
「のび太エンピツ?字がヘタに書けそう」「のび太ノート?成績が下がるんじゃないの?」といった率直すぎる感想を聞けただけでも、今回無駄に商品を作った甲斐があったかもしれない。
これが消費者のリアルな意見だ。
やっぱりキャラクターグッズ展開を成功させるには、
キャラクターそのものの人気やイメージが重要なんですね。
「いまネットで話題だから」という理由で「連ちゃんパパえんぴつ」とかを売りだしても、物好きな人しか買わなさそうですし。
やはりキャラグッズは一般の人にも需要がないとダメっぽい気がするので、
そういう点だけでいえば『連ちゃんパパ』のキャラグッズ展開は今の段階だとちょっとキビしい気がする。
今後の『連ちゃんパパ』の一般層への人気拡大に期待だ!
でも、そう考えると、
キャラグッズだけのお店をお台場にオープンできるほどの人気を持つ「ドラえもん」は、やっぱりスゴい!ということになりますね。
あらためて気づく、ドラえもんの偉大さ。
こうして、自ら作った「のび太グッズ」は1個も売れず、大量の在庫を抱えることになったのび太くん。
つくったグッズが1個も売れなくても、
『キャラクター商品注文機』で製作したグッズの制作費はあとあと払うことになるわけですが、気になるその後のことは一切描かれずに物語は終わっていく。
あのグッズ、どうやって捌いたんだろう。
でも、あの不良在庫になったグッズたちも
「藤子・F・不二雄ミュージアム」で売り出せば、けっこう売れそうな気がする。
とくに「のび太ゲーム」「のび太Tシャツ」あたりは、実際に商品化しても買う人いそうなんですけどねえ。
本当に商品化しないかなあ。
そんなことを思いつつ、1本目の感想はここまで。
ジャイアンへのホットなレター(コミックス35巻収録)
2本目は2016年11月25日の再放送。
伊藤つばさちゃんファンクラブに嫉妬するジャイアンがファンレターを欲しがる話だ!
【参考資料】
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2020年5月23日
「フィーバー!!ジャイアンF・C」(放送日:2006年5月19日)
「ジャイアンへのホットなレター」(放送日:2016年11月25日放送) #doraemon
10年以上もファンクラブ活動ほったらかしにされてたら、そりゃジャイアンも不機嫌になるわな。
なんでこんなに間隔があいたんだろう?
「僕はジャイアンの大大大ファンではありません」「どうか入選させないで下さい」
「たけしさんがいつ歌うのか気になっています。聞きにいけたらいいけど、たぶん風邪を引いて寝込んでいると思います」などの強烈なファンレター(?)が届き、震え上がるドラえもんとのび太くん。
これらの嫌がらせファンレターを誰が出したのかは定かではありませんが、
ジャイアンのことを「たけしさん」と呼んでいる人がいたりと、誰が送ってきたのかがうっすらとわかってしまうところがちょっと悲しい。
いや、でも、成りすましの可能性もあるから断定するのはよくない。
1本目のお話を引っ張っているわけじゃないけど、
ジャイアンが『キャラクター商品注文機』で自分グッズを作ったら、果たしてどれくらい売れるんだろうか?
一回だけでいいから、のび太くんとグッズ売り上げ対決してほしい。
でも、ジャイアンはスネ夫あたりを脅しまくってグッズ買わせちゃいそうだから勝負にならないか。
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまでです。
●ドラドラニュース●
映画公開延期により、8月7日まで毎週エンディングで流れっぱなしになっていると思われていたMr.Children「Birthday」が、
今週から劇中の映像に歌詞テロップが挿入されている新バージョンのエンディングに変わっていました。
他のアニメ番組が新作アニメをつくれずに過去の再放送に移行する中、ここからさらに新バージョンのアニメを制作する余裕のあるドラえもんはすごい。
・・・もしかして、シンエイ動画って緊急事態宣言を完全無視してるわけじゃないよね?
■次回予告■
次回の放送は5月30日。
「ヨンダラ首わ」「おばけ口目の怪事件」 の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(くしゃみに気をつけろ&友だちの輪[再])
次回の感想:ドラえもん感想(ヨンダラ首わ&おばけ口目の怪事件[再])