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【ドラえもん本レビューその234】ドラえもんの学習シリーズ 小学校の勉強おもしろ攻略 はじめての将棋

 

 

ドラえもんの学習シリーズ 小学校の勉強おもしろ攻略 はじめての将棋

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出版社:小学館

初版発行日:2020年5月18日

価格:850円(税抜)

全178頁

 

 

 

 

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ドラえもんの学習シリーズ最新作は「将棋」がテーマ!

史上初の小学生プロ棋士を目指すのび太くんといっしょに、みんなで将棋を学んでいこう!

 

 

 

ここ数カ月ほど、なかなか外に遊びに行くこともできない日々が続く中、

「どうせ毎日ヒマなんだし、将棋のルールでも覚えてみたい」とうっすら思っている人も多いのではないでしょうか。

 

将棋のルールを覚えてみたいのならば、まずはこの本を読んでみては如何かと。

 

 

 

さらに最近は「将棋」を題材にした漫画やアニメが流行っていたりもするので、

「アニメきっかけで将棋の世界に興味を持った」という人にも、おススメな一冊だと思います。

 

まんがを読みながら将棋のルールが覚えられるなんて、そんなに幸せなことはないですよね・・・。

 

 

 

 

 

そして自分も、

ドラえもんの漫画を読んでいるついでに、将棋のルールも覚えられたらいいな~」と、

非常に軽い気持ちで読み始めてみたのですが、

 

 

 

 

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本の最初のほうに出てきた

「『ひと目で将棋のルールがわかる!』みたいなタイトルなのに、全然ひと目じゃ分からなかったページ」を見て、完全にひるんでしまいました。

 

ページの情報量が将棋をまったく知らない人の手に負えるレベルじゃない!

 

 

 

この本はあくまでも「ドラえもんの学習本」というくくりですが、

内容自体は、本気で将棋を覚えたい人が自ら覚えようとしないとダメなタイプの将棋本ですね・・・。

 

少なくとも「読んだだけで将棋のルールがすべて覚えられる」みたいな本ではありませんでした。

 

 

 

 

 

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それにしても、ここのドラえもんの足は一体どういうことになっているんだろう?

自分には「正座をしているドラえもん」を描こうとしたら、完全に失敗してしまったイラストにしか見えない。

 

なんだか「ドラえもん・えかきうた」の歌詞どおりに描いた足みたいだ。

 

 

 

 

 

そんなわけで、自分はすっかり怖気づいてしまいましたが、

 

初歩中の初歩である「将棋盤の選び方」から、

序盤から終盤にかけての駒の運び方など、さまざまな将棋のルールがわかりやすく解説されており、

 

内容がまじめな分だけあって、

将棋初心者の人がこの本を読んで本気で取り組めば、かなりちゃんとした将棋が打てるようになれそうな一冊だと感じました。

 

 

あと、将棋のルールをまったく知らない自分が読んでも、

なんとなく将棋が強くなった気分になれるので、その点についてもこの本はおススメです。(意味不明発言)

 

 

 

 

 

将棋の話題はこのへんにしておいて、ここからはこの本のドラえもん要素の紹介も。

 

 

 

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個人的に今回オッと思ったのは、

「将棋がテーマの学習本」ということで『セルフしょうぎ』が出てきたところ。

 

 

 

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『セルフしょうぎ』は、1人でもセルフで将棋を楽しむことができるひみつ道具であり、

原作の「ドラえもん」本編にすら出てこないひみつ道具*1でもあるので、

 

『セルフしょうぎ』がこんなにも漫画内で活躍しているのは、もしかしたらドラえもん誕生50周年のなかで今回が初かもしれません。

 

 

 

全国1億2000万のセルフしょうぎファンは、

是非ともこの本を購入して、セルフしょうぎさんの雄姿を見届けていただければと思います。

 

 

「でも今はスマホの将棋アプリとかあるから、別に『セルフしょうぎ』っていらないよね・・・」とか言うの禁止。

 

 

 

 

 

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こうして、ドラえもんのアドバイスや『セルフしょうぎ』で将棋を学んだ結果、

のび太くんはすっかり将棋トークもいけるクチになっていったのでした。

 

 

 

うーむ、これはまずいぞ。

「はじめての将棋」ののび太くんと将棋をまったく知らない自分が対局をしたら、なんにも出来ずに負けてしまう自信がある。

 

自分も含め、のび太くんに将棋で絶対に負けたくない人は、やっぱりこの本を買ってお勉強をしましょうってことで。

 

 

 

今回自分は「将棋を知らない状態」でこの本の感想を書いたわけですが、

将棋を知っている人がこの本を読んだ感想も見てみたいですね。

 

将棋知らないマンが気づけない、

将棋を知っている人ならではの着眼点もありそうなので、それを知りたいです。

 

おそらく将棋に詳しい人がこの本を読んだときに『セルフしょうぎ』が出てきても、なんとも思わないでしょうし・・・。

 

 

 

 

そんなわけで、将棋のことが存分に学べる本書だったわけですが、

個人的には、出来ることなら続編としてドラえもんの学習シリーズ はじめての麻雀」みたいな本も出してほしいです。

 

 

ドラえもんのび太くんとなら、

麻雀の難しいルールや役の一覧も覚えられそうだし、けっこう需要もありそうな気がするんですがねえ。

 

でも、対象年齢的にやっぱりムリなんだろうなあ。おしまい。

 

 

 

 

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将棋必勝法

 

 

*1:コミックス11巻「ドラえもん大事典」にのみ登場