2020年2月15日放送分 ネタバレ注意!
立ちユメぼう(コミックス16巻収録)
頭にかぶるだけで好きな夢が見られる道具『立ちユメぼう』をかぶった状態のドラえもんが、のび太くんの目の前にあらわれた!
理由を知らない人が見たら、なんだかこわいぞ!
この道具は使っている本人はいいけど、
傍から見るとあぶない人が眠りながら歩いているようにしか見えないところが一番の弱点である。
しかも寝ながら歩いているので、
うっかり道路に飛び出してしまい、走行中のF1カーに撥ねられてそのまま人生が終わってしまう可能性もある。
歩きスマホなんかよりもずっと危険な気がするけど、未来世界ではどういう対策をとってるんだろう?
監視役の大人を1人用意できない人は、使うのを避けた方が良さそうな道具ではある。
ちなみにこの時のドラえもんは、
「ドラ焼きでできた山に登っている夢」をみているようでしたが、
頭にかぶるタイプの道具『立ちユメぼう』が、よくドラえもんのでかい頭に入ったもんだと感心してならない。
いくらフリーサイズとはいえ、
ドラえもんレベルのデカ頭にも対応できるあたりは、さすが未来の道具だ!
のび太くんはダイヤル調節もしないまま適当に使ってみた結果、
「かわいそうな夢」を見るハメになってしまう。
部屋も一気にボロ家になってしまったけど、
「未来の国からはるばると」で描かれていた未来ののび太くんの家も、確かこんな感じだったような・・・。
どんなものでも「かわいそうフィルター(仮名)」を通した内容になってしまうので、
ママの「パパがトランプに誘ってくれた」という言葉も、「パパがトラックに轢かれて・・・」という発言に勝手に変換されてしまうぞ。
なんともナチュラル不謹慎な道具だ。
ちなみに原作では「ぼくらをのこして、なぜ死んだ。」とかなり直球なセリフが飛んでいましたが、
今回のアニメでは「ぼくらをのこして、なんでこんなことに!」というセリフに変わっていた。
午後5時に放送されるアニメだと、おそらくこのくらいの発言がギリギリなんでしょう。
「死」というワードを、「こんなこと」に置き換えているところにスタッフの頑張りを感じました。
人間は死ぬと、みんな最終的には「こんなこと」になります。
それにしても、パパは自分からのび太くんをトランプ遊びに誘っておきながら、なんで昼寝をしていたんだろう?
「どうせすぐ来ないだろ」と油断して昼寝スタイルをとっていたら、思ったより早くのび太くんが来ちゃったとか、そういう理由なんだろうか。
ドラえもんに細かい注文をつけて、大魔境への宝探しと大冒険に挑む「夢」を見ることにしたのび太くん。
「のび太の大魔境」+「夢幻三剣士」をミックスしたような展開だ!
ご近所をウロつきながら、「夢の中」で大冒険を繰り広げていくのび太くん。
夢の世界でヒロイック・ファンタジーを満喫するのび太くんの姿は、ちょっとうらやましい。
でも、何も知らない他の人が見ると、やっぱりアブない人が眠りながらウロついているだけにしか見えなかった。
変な機械を頭にかぶって「ぼくは勇者のび太。こわくなんかないぞ!」と言っている姿は、
「この前野比さんちの息子さんがこんなことを・・・」と、主婦の皆さんの間で悪いうわさが流れてもおかしくないレベルの奇行だ。
この道具を家の外で使いたいなら、できるだけ人のいない深夜の時間帯とかに使った方がよさそうです。
この回の原作となったお話はお正月の頃に発表されたものなので、
作中では、しずかちゃん達がやっていた「羽根つき」やジャイアン達の「凧揚げ」といったお正月特有のお遊びをする描写もありました。
ただ、このアニメが放送されるのは2月15日(土曜日)なので、
しずかちゃん達が遊んでいたお遊びも、「羽根つき」から「バドミントン」に変更されていた。
どうやらスタッフさんたちの間で、
「松の内もとっくに過ぎたいま、羽根つきで遊んでいるのはさすがに違和感がある」と判断されたようです。
自分もそう思います。
ジャイアンたちの「凧揚げ」に関しては、まったく変わっていませんでしたが、
凧にかんしては、正月以外にも飛ばしてる人はたくさんいますし、
「羽根つき→バドミントン」と違ってかなり改変しづらさそうな遊びだと思うので、面倒臭いからそのままの形でお届けすることになったのでしょう。
とりあえず、妖精姿のしずかちゃん達がかわいかったです。
そして最後は、忠犬ドラの導きによってお宝を地中から発掘だ!
とはいえ、野比家の近所に都合よくお宝が埋まっているハズもないので、
ドラえもんがのび郎おじさんから貰ったお小遣いを穴に放り込むことによって、なんとかのび太くんの夢物語は完結を迎えたのでした。
「なんだ、たったの一万円・・・。」「シーッ! ユメとほんとをゴッチャにするな!」のくだり、本当に好きです。
うーむ。
『立ちユメぼう』は自分が使ってみたり、こうしてマンガのお話として見たりするぶんには非常に面白い道具ではあるけど、
それを使っている人の空間内には巻き込まれたくないというのが、正直な感想だ。
自分がこの道具を使うとしたら、
他人の迷惑にならないよう、しっかりと考えてから使っていきたいと思います。
道具の性能自体は良さそうなので、使い方さえ間違えなければ楽しめそうな道具だぞ!
というわけで、1本目の感想はここまで。
●今週のLINEアイキャッチ●
1日遅れのバレンタインデーネタ!
のび太くんが持っているチョコレートの箱、先週のアイキャッチでしずかちゃんがプレゼントしていた箱といっしょですね。うらやましい。
でも、いくら嬉しいからって箱を抱いたまま寝てると中のチョコが溶けちゃいそうだから、早めに食べといたほうがいいですよ。
2本目は、エスパーになりたいのび太くんをバカにしたスネ夫を、
逆にエスパーに仕立て上げて、ギャフンと言わせちゃおうというお話だ!
今だったら「ある日突然、自分がエスパーになったら 信じる?信じない?」と、
「ニンゲン観察バラエティ『モニタリング』」あたりの番組が企画としてやっててもおかしくなさそうな内容ですね。
実際に一般人相手にこのモニタリングをやってみたらどうなるのか気になるので、一度やってみてほしいぞ。
でも、ドラえもんとのび太くんが『かたづけラッカー』で自分たちの姿を消して、
実際にスネ夫が「動け!」と思ったモノを動かしてしまうところが、バラエティ番組の企画との一番の違いである。
22世紀の科学技術を用いた念力どっきりを食らったことで、
ふだん疑り深そうなスネ夫も、完全に「自分がエスパーになった」と信じ込んでいるようでした。
自分の体を宙に浮かせてあげたり、目の前の空き缶を消してあげたりと、
ドラえもんとのび太くんによるおまけの超能力も発揮されたことで、スネ夫はすっかりご満悦だ!
今回のアニメは原作とはちがい、「スネ夫が超能力を使っている現場」をジャイアンが目撃していた。
「スネ夫が超能力を使っている場面を見ている人」がいると、原作のオチの空気もちょっと変わってきてしまうのでは?と思っていたのですが、
今回のアニメのオチもニュアンス自体はそんなに変わっていませんでした。
スネ夫がみんなから嘘つき扱いされてしまうのは流石に可哀そうすぎるから、という配慮でしょうか。
あと、念力で宙に浮こうとしたとき、
スネ夫がほんのちょっとだけ空中で静止できてたように見えたのはナイショだぞ。
それから、「デリバリー」でも、「それパシー」でもなく、
スネ夫からのテレパシーで送られてきた「オンチゴリラ」という直球の悪口が伝わってきても、
「すげえじゃねえか!」と喜んでいたジャイアンの姿は、彼本来の純朴さが見えてくるので非常に好きなシーンです。
自分もジャイアンみたいに、「すごい」と思ったものは素直に褒められるような人になりたいです。
しずかちゃんが空を見上げて怯える中、地球に落ちてくる隕石を自らの念力だけで片付けるエスパースネ夫(のイメージ)も好きです。
イメージ図とはいえ、あのシーンはかっこよかったですね。
そういえば、今年の映画『のび太の新恐竜』でも隕石が落ちてくるらしいので、
あの隕石もエスパースネ夫さんが片付けてくれれば、確実に映画のヒーローになれますよ。
ぶっつけ本番でやってみたら本当に念力出せるかもしれませんし、試しに1回やってみたらどうですか?(無茶ぶり)
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまでです。
●スネ夫としげおの君も今日から恐竜博士●
今日のテーマは「ティラノサウルスの脳の大きさは人間の6分の1もない」。
このコーナー、ティラノサウルスの情報ばっかりお届けしてるな!
あと、木村拓哉さん出演の映画公開カウントダウン告知VTRを放送するため、
今週はこのコーナーの尺が5秒ほど短くなっていました。
どうせならもっと短くなってもいいんですよ?(意地悪)
■次回予告■
次回の放送は2月22日。
「ネコになったドラえもん」「平和アンテナ」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(大むかし漂流記&ロボット雪だるま)
次回の感想:ドラえもん感想(ネコになったドラえもん&平和アンテナ)