コロコロコミック2月号掲載の、コミカライズ版『のび太の新恐竜』第5話の感想です。
第4話も現在無料公開中されているので、前回の復習をしたい人はそちらをどうぞ。
【前回のお話まるごと公開中!】本日1/15発売の「コロコロコミック」2月号で最新第5話を掲載!むぎわらしんたろう先生が描くマンガ「のび太の新恐竜」。恐竜時代で大ピンチの連続!!前回のお話、ハラハラ、ドキドキの第4話は、ドラえもんチャンネルで無料公開中!!https://t.co/Rm2Hy2yOhz pic.twitter.com/pU4wcLVXsG
— 【ドラえもん公式】ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) 2020年1月15日
【これまでの感想】
・コミカライズ版『映画ドラえもん のび太の新恐竜』第1話感想。キューとミューの名前の由来はなんだ!?
・コミカライズ版『映画ドラえもん のび太の新恐竜』第2話感想。いよいよタイムマシンで恐竜時代へ!
・コミカライズ版『映画ドラえもん のび太の新恐竜』第3話感想。あの道具が今後の伏線のような気がして・・・。
・コミカライズ版『映画ドラえもん のび太の新恐竜』第4話感想。特報第2弾に出てきたあのひみつ道具とあのサルが登場!?
(以下、ネタバレ注意)
前回のラストでティラノサウルスに襲われたドラえもん達でしたが、
半分ずつ食べ合うとその生き物と友達になれる映画オリジナルの新ひみつ道具『友チョコ』を使うことで、なんとか切り抜けることに成功。
さらに「その生き物と同じ姿になれる効果」によって、ジャイアンもティラノサウルスの姿に変身。
ドラえもん達を襲ったティラノサウルスの名前が「ゴル」であることも判明し、そのゴルくんもジャイアンと仲良くなりたがっているようだった。
やっぱり動物も、自分と同じ姿をしているほうが親しみやすかったりするんでしょうかね。
さらに「恐竜とお友達になれば、他の恐竜に襲われずにミューちゃんたちの仲間を探せる」というしずかちゃんのアイデアから、みんなも『友チョコ』で好きな恐竜と友達になることに。
全員が思い思いの恐竜のすがたに変身するのでした。
キューとミューの姿に変身するのび太くんとしずかちゃん、シノケラトプスに変身するスネ夫。
「シノケラトプス」という恐竜の存在は、今回のマンガを読んで初めて知りましたわ。
トリケラトプスとはちがう角竜なんですね。
『友チョコ』の効果で首が長くなったドラえもん、何だか気持ち悪いぞ。
映画館でこの首長ドラえもんを見て、泣く子供が出てこないか不安だ。
ちなみに、映画ドラえもんにおける
「獰猛な生物に襲われた時に使うひみつ道具」でまず思いつく『桃太郎印のきびだんご』もこのシーンで登場していましたが、
今回は「網が破れていて中のきびだんごが無くなっていた」といった『友チョコ』の前座的な扱いにとどまっていた。
結果的には、50周年記念の映画で新参のひみつ道具に出番を譲る形となってしまったけど、
なんだか「若手に出番を譲りたい」という理由で紅白出場を辞退する大物歌手みたいでかっこいいぞ。
たぶん、今回の脚本を書いた川村元気さんはそんなこと思ってなさそうだけど。
それに、ここで『桃太郎印のきびだんご』が活躍しちゃうと、
それこそ「のび太の恐竜」と同じストーリーになってしまいそうだという懸念もある。
現時点でもネット上で「また恐竜映画か」と言われまくっているのに、これでオチまで一緒だったら本当にシャレにならないですからね。
映画公開直後にネットで壮絶にたたかれてしまうぞ。
そういった問題もありますが、はたして『友チョコ』は、
ひみつ道具の先輩『桃太郎印のきびだんご』のように、映画のクライマックスで大どんでん返しを巻き起こすキーアイテムになれるのか。
そこらへんにも注目していきたいです。
そこからさらに冒険の旅を続け、海にたどり着いたドラえもんたち。
恐竜の足跡はそこで途切れていたため、ここで一旦ふた手に分かれて仲間を探すこととなった。
大量の恐竜の骨が散乱する、恐竜だけでなく人間が見てもじゅうぶんに不気味な場所にて、サルからコウモリに変身する謎の生物を発見する。
岩の中に消えていったその謎の生物。
2人も後を追いかけて岩の中を通り抜けると、そこには恐竜の標本が大量に置かれている空間がひろがっていた。
これまた、不気味な場所だ!
さらに、中にはキューとミューにそっくりな恐竜の標本もあり、
それを見たスネ夫は「こ、これ、恐竜ハンターじゃないの!?」と声を上げる。
ジャイアンとスネ夫はあのコウモリサルの正体が恐竜ハンターであるとニラみ、その証拠を探ろうとしましたが、
番犬役とおもわれるベロキラプトルに追いかけられたあげく、
コウモリサルからさらに人間に変化した謎の男にあっさりと見つかり、麻酔銃のようなもので眠らされてしまうのでした。
うーむ、いいとこなしだ。
でまあ、さっきまで「コウモリサル」という仮称で呼んでいましたが、
あのコウモリサルの正体は、前回の話に出てきた謎のサルである。
そしてこのサルの正体である謎の男・ジルを木村拓哉さんが演じることが、先日発表されました。
コミカライズ版ではまだ名前が明らかになってないフライング発表だったけど、まあいいでしょう。
このキャラをキムタクが演じると思うと、なんだか感慨深い。
これからジルのセリフは、キムタクの声を脳内再生しながら読むことにします。
あと、ジルの正体が本当に恐竜ハンターだった場合、
「敵キャラに恐竜ハンターがいる」という「のび太の恐竜」とさらにシンクロする項目が出てくることになる。
「のび太の恐竜」の恐竜ハンターの雇い主・ドルマンスタインはかなりのブチャムクレ・フェイスだったけど、
ジルは見ての通り、なかなかのイケメンである。
今の時代、やっぱり敵キャラクターもイケメンじゃなければお客さんの需要が得られないといった判断なんだろうか?
むかし、大和田秀樹先生の「機動戦士ガンダムさん」で見た
「作品がリメイクされたら敵キャラクターがみんなイケメンになる」というネタを思い出したぞ。
あえてブチャムクレ・フェイスの新キャラをつくって、
それをキムタクに演じさせるというのもなかなかギャップがあって面白そうだと思うんですが、べつにここで言う事でもないですね。
とにかく、ジャイアンとスネ夫はジルに捕まってしまったようである。
そして、海沿いで手掛かりを探していた
ドラえもん・のび太・しずかの3人に謎の巨大翼竜が襲いかかる!
ドラえもんが「こ、こんな大きな翼竜がいるなんて!!」と言っているところを見るに、この時代にはいない新種の恐竜なんだろうか?
じつはこの翼竜も、恐竜ハンター・ジルが遺伝子操作して作った新恐竜だったりするのかもしれない。
そしてキューとミューも、元々はジルのもとで遺伝子操作でつくられた新恐竜だった・・・なんて衝撃の事実があったりして。
ジルのいた謎の空間にキューとミューそっくりな恐竜の標本があったのも、それだったらツジツマがあうぞ。
謎の巨大翼竜に襲われたキューをかばい、海に落ちていくのび太くん。
海の底深くに沈んでいくのび太くんとキューでしたが、そこに彼らを助けようとする首長竜のシルエットが。
なんかどこかで見たような気がするシルエットだけど、
もしかして『新恐竜』にあのフタバスズキリュウを出しちゃうんだろうか?
「もしかして、あのキャラかも?」くらいにぼやかす程度の登場だったらいいけど、これで今後の展開にガッツリと絡んできたらどうしよう。
自分の気持ちは置いておくとして、あんまり安易に過去キャラに頼ると怒る人もいそうなので心配だ。
まあ、50周年の映画なので、みなさんもある程度のお祭り展開要素は想定のなかに入れておきましょう。
と、気になる引っ張りをしたところで今月はここまで。
次回のコミカライズ版『映画ドラえもん のび太の新恐竜』第6話掲載のコロコロコミック3月号は、2月15日(土曜日)発売です。
というわけで、第5話にして敵キャラらしき人物のひとり・ジルが登場しました。
あとこの映画には、ジルと面識を持つ女ボスがいたり、隕石が落ちてくるくだりもあるらしいので、
ここらへんの展開もすべて描くとなると、ちょっとスローペースすぎなんじゃないかと勝手に思ってしまう。
コロコロでの連載は途中で終わるにしても、
単行本の描きおろしが、かなりの大ボリュームになっちゃいそうだ。
果たして、謎の女ボスや隕石はコロコロ連載終了までに登場することができるのか?
コロコロでの登場が無理だったら「ちゃお」の連載のほうでもかまわないぞ!