2020年1月11日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
12日放送「サッカー東京五輪予選最終予選 日本×シリア」の宣伝として、
今週の「ドラガオじゃんけん」にゴン中山こと中山雅史さんが参戦。
ワイプ画面でも手を抜かず、しっかりと「チョキのかお」や「グーのかお」をやってくれたゴン中山さんはいい人だと思いました。
さらに「ドラガオじゃんけん」後には、サッカー日本代表とドラえもんのコラボPR映像も放送。
編集のおかげでなんだかかっこいい映像に仕上がっていたので、まだ見てないって人は上のリンクから見てみてください。
(見れるの多分今のうちだけだと思うので・・・。)
あ、ちなみに、
このサッカーの宣伝と後述の特別EDの影響で、今週の「スネ夫としげお」は何の予告もなくお休みになってました。
2020年に入って『のび太の新恐竜』の宣伝も増えると思われる中、今後の「スネ夫としげお」はどうなる!?
スネ夫としげお。映画宣伝の関係で放送時間が毎週5秒くらいになって「最近このコーナーの尺なさすぎるよ~!」とスネ夫が嘆く展開も見たい
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2020年1月11日
毎週の放送時間が3秒くらいになったことで
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2020年1月11日
何もできなくなったスネ夫が「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」と喚いて終わるだけの内容になるスネ夫としげおも見たい
でも、このまま打ち切るより、こういう扱いで続けたほうがおいしいと思うんですが、どうですかね?
なんでもエーアイアイ(アニメオリジナル)
新年一発目のドラえもんは、
「あと身長が3センチ伸びないかな~(ゴロ寝しながら足元のマンガ本を取るため)」とのたまうのび太くんの姿からスタートだ!
年が変わっても、彼はちっとも変わっていないぞ!
さらにのび太くんは、
「寝ているだけで何でもやってくれるロボットはない?」と怠惰の極みみたいな質問をドラえもんにぶつけてきましたが、
そんなぐうたら人間に対し、ドラえもんは『エーアイアイ』というサル型お世話ロボットを呆れながら出してくれるのでした。
高性能AIを搭載した『エーアイアイ』はたしかに何でもやってくれるのですが、
物事をなんでもイチから教えてあげないと、本来ちゃんとやってくれることもやってくれないという特徴があった。
自分も最初は、
「既にこの家にはドラえもんがいるのに、またお世話ロボットを出す必要あるのか?」とか思っていたのですが、
なるほど、こういう教える手間や何かを育てることが快感に思える人にとってはいいのかもしれませんね。
過去にキー坊やフー子を育ててきたのび太くんにとっては、うってつけの道具なのかも。
そういえば、今年の映画『のび太の新恐竜』でも、のび太くんはとある双子の恐竜を育てることになりましてですね・・・(隙の無い宣伝)
こうして、のび太くんが根気よく、自分の都合よく『エーアイアイ』を育てていった結果、
『エーアイアイ』は、のび太くんのぐうたら生活を支えるベストフレンドへと立派に成長。
「ひるねする時のざぶとんを出してくれる」「おやつをたべさせてくれる」などの身の回りのお世話はもちろんのこと、
耳の良さを利用して、のび太のママが来るのを事前に察知したり、
膨大な情報データを駆使して「ドブにはまっても大丈夫なように長ぐつを履かせる」といった危険予測をしてくれるようにもなりました。
おお、なんだかAI(エーアイ)っぽいぞ!
しかし、何でも自分の都合よくやってくれる『エーアイアイ』に比べて、
何かにつけて口うるさく言ってくるドラえもんがちょっとだけ煩わしくなってきてしまったのび太くん。
「これならもうドラえもんがいなくなってもいいよ」と、かなりの問題発言を口にするようになってしまいました。
さらにそののび太くんの言葉を聞いて、ニヤリと怪しい表情をうかべる『エーアイアイ』。
コイツまさか、ドラえもんのポジションを奪おうとしているのか?
「このまま『エーアイアイ』に頼っていると、のび太くんが本格的にダメな人間になってしまう」と危惧したドラえもん。
電気ショックが流れそうな虫取り網(名称不明)を使って『エーアイアイ』を捕獲しようとするのですが、
のび太くんの「ドラえもんより役に立つなあ」という言葉を聞いてしまい、すっかり意気消沈。
すべてをあきらめて家に帰ってしまうのでした。
ママからのび太くんのことを問われても、
ドラえもんは落ち込んだ顔で「エーアイアイが全部予測してやってくれます」と答えるのみ。
このままドラえもんは誕生50周年目にして、のび太くんからリストラをされてしまうのか?
と思っていたその直後、
「自分のかわりにおしっこに行ってきて」という
のび太くんからの無茶な依頼をまともに受けてしまった『エーアイアイ』のAIがオーバーヒート。
勝手に滅んでしまったのでした。
てっきりシリアスなオチがくるのかと思っていたのに、
『人間切断機』以来となる、まさかのおトイレ解決オチになるとは思いませんでしたわ。
ドラえもんも「自分のかわりにおしっこに行ってきて」といわれたら、
「自分で行け!」と一喝して終わるだけだろうし、
さらに「決定版 ドラえもん大事典 」によると、
ドラえもんも子守用ロボットなので子供へのしつけの一環として一応おしっこをすることができるらしい。
そこらへんの機能も、エーアイアイに勝っているところですね。
そして、この1本目のお話は
「AIによるシンギュラリティ(技術点特異点)を意識したお話」だったのかもしれない。
今回のドラえもんの立場を「AIに仕事を奪われてしまった人間」に置き換えるとかなりしっくりくる。
ドラえもんもAIを搭載しているんだから、本来はシンギュラリティする側なのに、
まさか自分がシンギュラリティされる側になるとは、思いもしなかったことだろう。
そういえば、同じテレビ朝日で今やってる『仮面ライダーゼロワン』も、
発展途上のAIと人間のお仕事を描いた作品ですね。
仮面ライダーゼロワン好きなちびっ子にドラえもんをおススメしたいときは、まずこの回を見せてみるのも手かもしれません。
AIでありながら人間と寄り添おうとした『エーアイアイ』は、ドラえもんのヒューマギアだった・・・!?
とはいえ、ドラえもんの失脚を喜んでいるように感じた『エーアイアイ』を見るに、
奴はそのうちのび太くんの命を狙ってきそうな気がしたので、今回早めに処理しておいたのは正解だった気もする。
あのまま『エーアイアイ』を野放しにしていたら、かなり早い段階で人類がAIに支配されていた未来があったかもしれないぞ。
そんな残酷な未来を
「自分のかわりにおしっこに行ってきて」という無茶な依頼で終わらせたのび太くんはやっぱりすごい。
のび太くんのぐうたらっぷりは、未来の高性能AIでも処理しきないほどなんですねえ。(しみじみ)
そして、今回ののび太くんは本当に何もせずに終わりましたね・・・。
そんなわけで、1本目はおしまいです。
●今週のLINEアイキャッチ●
土管の前にて。
しずかちゃんのカナリアの鳴き声にうっとりしたのび太くんが歌いだそうとするも、
実はその土管の裏で、ネコとデート中にうっとりしたドラえもんの歌声によってさえぎられてしまうという内容でした。
ドラえもんの表情を見るに「好きでたまらニャい」リスペクトと見たぞ!
うるさい、うるさあい!(野比)
役立つもの販売機(藤子・F・不二雄大全集第3巻収録)
2本目は、かなりレアなひみつ道具『役立つもの販売機』が主役のお話だ!
それがどのくらいレアかというと、
現在発行されているドラえもん書籍の中で最も多くのひみつ道具をまとめている「ドラえもん最新ひみつ道具大事典」にも記載がないくらいにレアな道具です。
「ひみつ道具ソシャゲのガチャ」みたいなのがあったら、確実にUR(アルティメットレア)扱いされるやつですね。
『役立つもの販売機』欲しさに何万も課金する人、いるのかなあ?
そして自分も正直なところ、
ドラえもん公式サイトで次回のお話をチェックするまで『役立つもの販売機』の存在をすっかり忘れていました。
実はコロコロコミック創刊号にも載っていたりする道具なのに、今まで忘れててごめんよ。
まあ、そのくらい珍しいかつマニアックな道具だってことで。
「10円を入れれば何でも役立つ道具を出してくれる」という、
珍しマニアックな道具でありつつも、ある意味とっても万能な道具でもあるのですが、
このお話の原作はたった9ページしかないので、今回のアニメではかなりオリジナル展開が追加されていました。
ただ、そのオリジナル要素が、
『あらかじめアンテナ』の回のような「何に使うのかはわからないものが出てきたけど、そのあと確かに役に立った」みたいな展開でして、
その展開自体はべつに悪く言うほどではなかったんですが、
それが今日1本目の「なんでもエーアイアイ」の内容とちょっとかぶっていたというのが、なんか残念ではあった。
今回のみならず、
いまのアニメドラえもんは、AパートとBパートの内容がかぶってしまうことがよくある気がするのは何故なのか。
こういうのって、その日の放送回を脚本する人同士であらかじめ相談とかしないもんなんだろうか?
脚本家さんも、その日のテレビ放映を見て「あ、俺の話カブってんな・・・」と人知れず震えていたりして。
やっぱり『ドラえもん』も、
物語のだいだいのセオリーが完成しつくされているので、どうしても展開が被ってしまうことがあるかもしれない。
だからといって、誰とも展開のかぶらないようなメチャクチャな展開にしたら「原作をリスペクトしろ」と言われてネットで叩かれてしまうのは確実である。
いかに斬新な展開かつ、ドラえもんの雰囲気を損ねないようなアニメオリジナル脚本を書くのは、ものすごく大変そうだ。
アニメ『ドラえもん』の脚本を一本仕上げるのって、かなりの重労働なんだなあ。(ここまで全部妄想)
閑話休題。
上記のアニオリ展開以外では、
原作にあった近所の女の子のお人形が、スネ夫から借りた「藤本から君へ」という謎のマンガ本に変更されていたりとかもありました。
たぶん『宮本から君へ』をもじったやつだと思うんですが、
のび太くんみたいな子供が読むにはちょっと早いかもしれない漫画だぞ!
あと「藤本から君へ」の表紙にはフニャコ先生っぽい人が描かれていたけど、あの人が主人公なんだろうか?
児童向けのマンガの表紙にガチのおっさんを描くの、なかなかに勇気のいる行為だ。
途中から天気が悪くなって雨が降る描写があったのも、原作どおりのオチで終わらせる伏線だったのはよかったですね。
個人的には、今回のアニメのオチのほうがほのぼのしていて、原作のオチよりも好きだったりして。
そしてこれは原作にもあったくだりなんですが、
『役立つもの販売機』が10円玉じゃなくて洋服のボタンを入れられても作動したり、噛んだガムで10円玉を取ることができちゃうなど、
このお話が初掲載された1972年当時の自動販売機のセキュリティの脆弱さが垣間見えるところもお気に入りです。
ここらへんもまた、時代を感じますねえ。
今の自動販売機に洋服のボタン突っ込んでも、おそらくそのままスルーされるだけだぞ。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。
●ドラドラニュース●
今週から番組のエンディングが『のび太の新恐竜』バージョン(Mr.Children「Birthday」)に変わりました。
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の、もう1つの主題歌が「君と重ねたモノローグ」に決定!手掛けるのはもちろんMr.Children!すでに発表済みの「Birthday」とあわせて『映画ドラえもん』史上初のW主題歌です!https://t.co/6F7qUhU5Na pic.twitter.com/3ihXG4VDuN
— 【ドラえもん公式】ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) 2020年1月9日
ちなみに今年の映画はこの曲と先日発表された「君と重ねたモノローグ」とのW主題歌らしいんですが、「W主題歌」ってなんなんだ?
毎回くるたびにエンディングで流れる曲がランダムで変わるとか?
自分が映画ドラえもんのえらい人になったら、3つ主題歌くっつけて「トリプル主題歌!」とか言ってみたい。
■次回予告■
次回の放送は1月18日。
「そして、みんなイモになる」「ネンドロイド」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(ネズミ年だよ!ドラえもん&出てくる出てくるお年玉)
次回の感想:ドラえもん感想(そして、みんなイモになる&ネンドロイド)