少年エース11月号掲載『超ケロロ軍曹UC』最終話の感想です。
最終回なのに、感想記事が12月号の発売日までに間に合わなくてごめんなさい。
前回、地球爆破装置「ブラフマン・タワー」が起動したことによって、息を吹き返したヴァイパー軍。
彼らは「真の切り札」である3体合体ロボ「ガラガランガ」を繰り出し、月面上で最後の反撃にうって出る!
そして迎え撃つケロン軍も、
「月はペコポンに含まれない」という解釈を持ち出し、ケロロ軍曹みずからが月への全力攻撃を宣言するのでありました。
自分も『のび太の月面探査記』公開時に月のことについていろいろ勉強したのですが、
冬樹くんが言っているように、
いくらペコポンに含まれないからと言って「月」を破壊してしまうと、
月の引力がなくなったことで地球の地軸が傾き、気候変動が起きてしまったりなど、ヘタしたら人類滅亡レベルの被害が出ちゃう恐れがある。
そこらへん、軍曹はちゃんと理解してるんだろうか?
まあ、この月面攻撃宣言はあくまでも「それくらいやる覚悟があるぞ」という威嚇の意味を込めて言ったんでしょう。
でも、本気になったケロン軍は何のためらいもなく月を破壊してきそうだから、まったく油断はできないぞ!
そんな月を破壊しそうなイキオイでヴァイパー軍と戦火を交わすケロン軍たち。
月面を舞台に、手持ちのケロロロボも全機が「D(デンジャラス)・モード」にヘンタイし、両軍とも総動員状態で「大決戦」を繰り広げていく。
まさに死闘だ!
見開きで描かれた、ガラガランガとケロロロボの戦いの様子は今回いちばんの見どころといえましょう。
戦局の行方はまだまだわからない感じでしたが、
ヴァイパー軍のボス、ハブ・フロハイルはこの戦闘でなにかを察したのか、ケロン軍を巻き添えにした自決の道を選んでしまう。
「敵に勝てないのなら、せめて相手もろとも散ってしまおう」という考えは、いかにも軍人らしい発想ではある。
でも、玉砕前だというのになんかいろいろ言ってたのはあんまり軍人らしくない行動だなあと思いました。
内容の方も、自分の出番に関する愚痴とかでしたし。
このセリフの中身が気になる人は、11月発売のコミックス最終巻を買いましょうってことで。
そんな名誉の自爆を起こそうとしたヴァイパーたちでしたが、
KLLウイルスに感染した全攻撃衛星こまわりがガラガランガごと捕食&お腹の中で爆破処理してくれたことで、あっという間に終了。
宇宙の片隅で勃発したケロン軍とヴァイパー軍の全面戦争は、クルル曹長のおかげで完全終結となった。
戦争というのは、空しさしか残らないものなのである。
一部シリアスなシーンもありましたが、
終わってみてば、地球さんサイドからも「グダグダやないかい」とツッコまれていたほどの、
『ケロロ軍曹』らしい、じつに平和な戦いでありました。
シリアスな宇宙戦争が見たいんだったら、それこそガンダムとか見てればいいんですしね。(暴論)
今回騒動を起こしたヴァイパーのみなさんは宇宙警察のお世話となり、
最終回ということで、この物語の気になる真相や顛末もいろいろと語られていた。
とりあえず、グッドマンさんがケロン人とセックスをした人類初の男じゃなくて本当によかった。
あんなことをしたのも、すべてフロハイルに騙されていたからなんですね。
泣いているティファニーさんの顔もかなり魅力的だった。
アンケロムのモカナちゃんのことや、
冬樹くんに言われるまで、自分もすっかり存在を忘れていた「ブラフマン・タワー」に関する衝撃の事実も明かされていますが、
まあ、それについても、11月発売のコミックスでお確かめくださいということで。
そんなわけで、
『超ケロロ軍曹UC 激闘ケロロロボ大決戦!!』は、これにて完結となった。
「はじめは原作の設定でやるかと思いきや、実はアニメ版設定オマージュだった」という戸惑いもありましたが、
20周年記念のお祭り企画の一環と考えれば、じつに楽しく読むことが出来ました。
「他の人が描くケロロ軍曹」という企画自体もかなり久しぶりだったので、そういう点でもいろいろと新鮮だった。
たぶん当初の予定どおりに終わったと思いますが、
「全2巻での完結」というのも、今回の連載を追いかけていなかった人にも読みやすいスケールにうまいこと収まったんじゃないかと。
『超ケロロ軍曹UC』は、そんな一作でございました。
何度も言ってますが、
最終巻となるコミックス第2巻は11月発売なので、まだ読んでいない人は1巻と一緒に買ってみましょう。
というわけで、士土先生最後の目次コメントがこちら。
こちらこそ、ありがとうございました。
映画ドラえもん のび太の月面探査記 ブルーレイ通常版(特典なし) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2019/08/07
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る