また感想記事書くのが遅くなっちゃいました。すいません。
3か月にわたってお送りしてきた特別編「ケロロ軍曹誕生秘話」も今月で最終回だ!
前回のお話で
「ケロロ軍曹」というキャラクターを産み出すことができた吉崎先生。
この調子で『ケロロ軍曹』の世界観自体がどう作られていったのかを見ていきたいところですが、
実はケロロ軍曹には、プロトタイプとなる読み切り作品『ケロロぐんそー』があり、
今回のお話は、吉崎先生がその読み切り作品の創作に励む姿を描く内容になっていたため、
どちらかといえば「ケロロぐんそー誕生秘話」みたいな感じになっていました。
おっと、タイトル詐欺か?
まあ、この読み切り作品から、のちの『ケロロ軍曹』に繋がっていったわけなので、
物語の本筋と関係ないことを描いているわけではない。
そして、この読み切りを描いた約17年後に
「ケロロぐんそー」の世界が本編『ケロロ軍曹』と同じ世界のお話だったという伏線が明かされるとは、
1998年当時の吉崎先生本人も知らなかったことでしょう。
いったい、いつ知ったんだろう?
「ヘンな宇宙人を主人公にして目立たせるために、ごく普通の家庭を舞台にしよう」と思いついた吉崎先生でしたが、
その「ごく普通の家庭」を描き出すのに、かなり悪戦苦闘しているようだった。
「無」からモノを産み出すのは、本当に大変なことである。
しかし、その悪戦苦闘の過程で「ケロロ小隊」の設定や、
「春夏秋冬」「東西南北」などといった地球特有の言葉を絡めるなど、今の『ケロロ軍曹』になくてはならないモノの数々が生まれていたので、
やっぱり悩みに悩みぬくことは、素晴らしい作品をつくる上で大切なことなんですなあ。
そんな紆余曲折もありながら、
1999年2月にめでたく『ケロロ軍曹』の連載がはじまり、今年の連載20周年へと至ったわけでありました。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
そんなわけで、今月の吉崎先生の目次コメント。
楽しかったそうです。
次号の少年エース10月号は、8月26日(月曜日)発売です。お楽しみに。