2019年7月5日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
今週は「ドラドラまちがいさがし」「ドラドラ探偵局」がおやすみ。
後述の『映画特報』に時間を割いたためかと思われます。
わたがし雲メーカー(アニメオリジナル)
1本目は、空に浮かぶ雲を綿菓子にできちゃう道具『わたがし雲メーカー』が登場だ!
「雲をわたがしにして食べたい」というのは「夢をきかせて」の歌詞にもあるくらいポピュラーな夢なのに、今までひみつ道具の題材になってなかったのは意外だった。
子どもの頃は誰でも一度は夢見そうなコトだけど、
大人になるとそんな発想も思い浮かばなくなるということを、気づかせてくれるお話でもありました。
まあ、お祭りの屋台とかでわたがしは安価で買えるということもありますし、
個人的にわたがしはそんなにたくさん食べたいもんじゃないって気分もある。甘いのそんな好きじゃないんですよねえ。
ドラえもんは、
雲に差し込んだ状態の『わたがし雲メーカー』に「綿菓子のもと」を投入することで、空に浮かぶ雲を「わたがし」に変換していた。
Wikipediaによると、雲の成分は空気中の水蒸気やちり、ほこりなどから構成されているらしい。
わざわざ綿菓子にしてまで食べたくならないような成分で出来ている雲だけど、おそらく未来の技術によって衛生面はどうにかなっているのでしょう。
もともとは水蒸気のかたまりだった「わたがしになった雲」が自重によって地上に落っこちてこないのも、未来の技術のたまものだと思われる。
未来の技術はほんとうに万能だ!
ジャイアン達は「飛行機雲」までわたあめにして食べていたけど、こっちもWikipediaを見る限りでは体に有害そうな物質が大量に混入していた。
いくら未来の技術が味方になっているとはいえ、さすがに心配になってくるぞ。
でも、こういう現実的な目線でモノを見ちゃうようだから「雲をわたがしにする」なんて発想が出てこなくなるんでしょうなあ。
オトナになっても、子供のような柔軟な発想を持ち続けたいものです。
そして『わたがし雲メーカー』には、
わたがしの味に飽きた際のオプションとして、バナナなどの違った食べ物を一緒に入れると綿菓子もそれと同じ味になるという機能もついていた。
バナナを一緒に入れたら「バナナ味のわたがし」ができるとかそういう感じです。
これは自分のような甘いもの苦手な人間にはありがたいですし、パーティの場で使ってもいろいろと盛り上がりそうなオマケですね。
ソフトクリーム味のわたがしや、変わり種で醤油せんべい味のわたがしなど、いろんな味のわたがしを試してみよう。
のび太くんたちはこの『わたがし雲メーカー』をつかい、さまざまなわたがしをつくって大いに楽しんでいましたが、
ジャイアンがカミナリ雲に「銀河怪獣ジャイガンスナック(激辛とうがらし味)」を入れたわたがしをつくったところ、ここまでのメルヘン展開から状況がおおきく一変。
カミナリ雲わたがしが、なぜか怪獣に姿を変えてドラえもん達に襲いかかってきたため、
ドラえもん達は「宇宙超人デッカーマンキャンディー(はじけるスーパーミント味)」入りのわたがし雲を作って戦わせる、壮絶バトル展開へと突入するのであった。
『強力うちわ「風神」』をつかってデッカーマンを応援するドラえもん達の姿、完全に「映画プリキュア」のミラクルライト応援のアレと雰囲気が一緒でしたね・・・。
「雲からわたあめを作るだけの話」からいきなりのバトル展開に飛躍させたの、
多少の唐突感もあるっちゃあありますが、話を盛り上げる演出としては本当によかったと思います。
ドラえもん達の応援もあり、カミナリ雲怪獣はデッカーマンの「デッカースペシャルアタック」によって見事退治。
怪獣はデッカーマンと融合したことで「スパイシーなコーラ味のわたがし雲」に生まれ変わり、
おいしい綿菓子を口にしたドラえもん達はまたしても笑顔になるのでした。
雨降って地固まりましたね。わた飴だけに。
なお、このわたがし雲同士のバトルは地上にいる他の子どもたちにもガッツリと目撃されていた。
これでもしも写真のひとつでも撮られていたら、
しばらくの間、わたがし雲デッカーマンの姿をニュース番組で見ない日が無くなっていたはずだ。
ドラえもんの世界がTwitterなどといったSNSが無い時代(たぶん)で、本当によかった・・・。
一方その頃。
自分の作った「高級ケーキわたがし雲」が惜しくて一足先に退散していたスネ夫であったが、
急に降り出した雨によって「わたがし雲」が全て溶けてしまい、スネ夫の家ごと溶けた飴でベトベトになってしまうという大惨事が起きていた。
「(わた)飴」だけに「雨」がかかわってきたオチということか? たぶんちがう。
それにしても「雨がふってきたらわたあめ雲が溶けてしまう」というのは、かなりのデメリットだと思う。
天気予報を見ないうちにわたあめ雲を大量生産してしまった結果、町中が溶けた飴でベチョベチョに・・・なんてことも普通にあり得る。
「自分で作ったものはちゃんと全部食べましょう」という当たり前の教訓を身をもって教えてくれる道具なのかもしれない。
ちゅうか、あの雨足の速さだと、
さっきまで空き地上空でドラえもん達が味わっていた「スパイシーなコーラ味のわたがし雲」もドロッドロに溶けていそうなので、そっちのほうも心配だ。
雨が降る前にぜんぶ食べ終えられていたのだったら、いいのですが・・・。
ドラえもんのペタリハンドが完全に手になってる瞬間を目撃した pic.twitter.com/eM6kSNo5iP
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) July 5, 2019
そんな感じで、1本目のお話は終了です。
●ドラドラニュース●
2本目のお話が始まる前に、2020年公開の映画「のび太の新恐竜」の最新映像が流れました。
新作映画について思ったことは別記事で書いております。→ 来年公開の映画ドラえもん最新作のタイトルは『のび太の新恐竜』に決定しました。
この予告編の途中に挟まれていた「これまでの映画の名シーンまとめ集」は、今回だけのオリジナル映像なのかな?
ねがい七夕ロケット(藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第16巻収録)
2本目は季節ネタ。七夕が近いから『ねがい七夕ロケット』の話をするぞ! アロケットチャン
のび太くんが『ねがい七夕ロケット』で欲しいものを想像した際に、
Aパートに出てきたデッカーマンとジャイガンの人形らしきものが描かれているのが実に芸コマでしたね。
ドラえもんが言っていた「誰にでも間違いはあるから」というセリフを、
のび太の願いごとを(わざと)間違って書いてしまったスネ夫にも同じように言わせていたところも、なんかよかったです。
あと、ねがい七夕ロケットが発射されるときの作画にやたら力が入っていたので、
そこを注目して見てなかったという人は、是非ロケット発射シーンにも注目してみてください。
今回のお話を担当したアニメーターさんの中に、ロケット発射マニアがいたんだろうか?
このお話のキーアイテムとして登場し、
『ねがい七夕ロケット』の効果と対となる『うら七夕ロケット』という道具があるのですが、
自分は原作を読んだ時から「『うら七夕ロケット』ってなんのためにあるんだろう?」という疑問を抱き続けている。
「願いがあべこべに叶う道具」を欲しがる人って、相当なへそ曲がりしかいなさそうだし、
製造側も、なんでそんなイジワルな機能を持つ道具を作ったんだろうか?
もしかしたら『ねがい七夕ロケット』に依存し続けている人を懲らしめるための役割として、『うら七夕ロケット』があるのかもしれない。
『ねがい七夕ロケット』と偽って『うら七夕ロケット』を出すことにより、
「七夕ロケットでも願いが叶わない時もあるんだから、あとは自分の力で頑張りなさい」と言い聞かせれば、そこそこの説得力はありそうだ。
でも、やっぱり『うら七夕ロケット』の「なんでこんなものがあるんだ感」はぬぐい切れない。
このお話がてんとう虫コミックス未収録になった理由も、
自分でストーリーを練っていたハズである藤子F先生自身も、そこらへんの不条理さに納得いかなかったからなんじゃないかと勝手に思ってます。
違ってたら、すいません。
そして、ジャイアンとスネ夫も『うら七夕ロケット』だと思い込んで『ねがい七夕ロケット』を打ち上げてしまったことにより、
「この美貌が失われますように」「もっとブクブク太りたい」「大勢の女の子に嫌われたい」「歌が世界一ヘタになりたい」などの願いが、向こう1年間にわたって叶うようになってしまった。悲惨すぎる。
そりゃ、間違った願いを打ち上げてしまったことに気づいた瞬間、
絶望したジャイアンとスネ夫が画面の中央へと吸い込まれていく、アニメちびまる子ちゃんみたいな演出にもなったりしますわ。
てっきり、打ち上げられた瞬間にジャイアンが激太りしたり、スネ夫が不細工になったりするのかと思ったけど、
「しあわせになりたい」という(スネ夫が書いた)のび太くんの願いと違って、ジャイアン達の願いが叶うまでにはタイムラグがあるらしい。
ある日、朝起きたら自分の顔が不細工になってましたとかだったら、本当にキツいぞ。
ギャグ漫画らしく、ロケットを打ち上げた瞬間にスネ夫の顔がおもしろくなったりしたほうがまだ当人たちも精神的にありがたかったんじゃないかと。
ただ、その後の話でジャイアン達のビジュアルになんの変化も見られなかったところを見るに、おそらくドラえもんがあの後でなんとかしてくれたんだと思われます。
再来年の映画ドラえもんも、ドラえもん達が『ねがい七夕ロケット』の発射を食い止めようとする話にしても面白いんじゃないでしょうかね。
いや、季節感も3月公開の映画とあわないし、さすがにスケールがちっちゃすぎるか。
過去の七夕回である「七夕の宇宙戦争」の内容も絡ませれば、もうちょい映画としてのボリュームは水増しできそうだ。
クライマックスで映画を見ていたお客さん全員が「えっ、夢オチ?」ってなる可能性は十分すぎるほどあるけど、気にしないことにする。
そういやデザイア星の住人達も『のび太の月面探査記』ばりのウサ耳が頭に生えてましたね。実はエスパルだったりするんだろうか?
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。
●ドラドラニュース●
先週もやっていた「ドラえもんARアトラクション 恐竜大冒険」の告知を今週エンディングでも改めて。
いよいよ来週から始まりますし、内容も来年の映画『のび太の新恐竜』と連動させたものだということも明らかになりましたしね。
今年はアニメ40周年を記念したフォトスポット「イロガラドラえもんウォール」や、
これまた来年の映画ドラえもんと連動した「新恐竜ドラえもんひろば」などもあるので、行きたい人は行ってみてください。
みんなも整理券付サマパス(子供:1000円 大人:2000円)を買って、ドラえもんエリアに遊びに来てね!
■次回予告■
来週7月12日は「マイナビオールスターゲーム2019 第1戦」放送のためお休み。
次回の放送は7月19日。
『40周年だよ!1時間スペシャル』として、「イロガラドラえもん」「22世紀で夏休み」「海に入らず海底を散歩する方法」の3本をお送りします。
「40年前の貴重な映像もお届けする」らしいけど、何を流すんだろう?
前回の感想:ドラえもん感想(本人ビデオでほめられたい&ホ、ホ、ホタル来い)