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ドラえもん感想(トランポリンゲン&シャボン玉宅配便)

  

2019年5月31日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

●ドラドラまちがいさがし

 

『あなうめドラえもん』お休みで、あのコーナーが約5か月ぶりに復活!

今回は「フェスティバル―ン」ドラえもんのどら焼きコスプレからの出題となりました。

 

そういえば、アニメ『妖怪ウォッチ』にもアハ体験を模した間違い探しコーナーがあったり、

今週の『クレヨンしんちゃん』でも、間違い探しコーナーがはじまっていたのがなんだか気になる。

 

キッズアニメは、各番組にひとつは間違い探しコーナーをやらないといけない法律でもあるんだろうか?

 

 

 

 

トランポリンゲンドラえもんカラー作品集第1巻収録)

1本目は吹きかけるとなんでもトランポリンになるスプレー『トランポリンゲン』が登場だ。

 

この道具は2018年の映画『のび太の宝島』にも登場した道具なので、「原作を読んでなくても存在は知っている」という人は多いかもしれない。

でも、あの映画の劇中だと名前が紹介されていなかったので、やっぱり知らない人が多いのかも・・・。

 

名前は知らなくても、『トランポリンゲン』が無かったらのび太くんやフロックはあのシーンの後に甲板に激突して死んでいたということを忘れないでほしいです。(ネタバレ)

 

 

ドラえもんが階段から飛び降りて『トランポリンゲン』の効果をアピールするシーンを見て、ついデス沢友蔵の動画を思いだしてしまった。

 

別に書かなくてもいいような事柄ですが、

この手のネットネタは1年後くらいにはすっかり風化してる&忘れていそうなので、1年後に見て当時の空気を思いだせるよう、いちおう書いておきます。

放映当時は、このネタがちょっとだけ流行っていたということで。デスザワヤパンチェッター。

 

 

原作は7ページしかないので、このお話ではアニメオリジナルの展開が多く追加されていました。

今回のアニメでは、トランポリンゲンを体に吹きかけたのび太くん、ドラえもん、しずかちゃんが東京タワーのてっぺんへ行ってピクニックをするぞ!

 

 

のび太くん達が東京タワーへ移動するために高層ビルの上をピョンピョン飛んでいるところや、

東京タワーのてっぺんでピクニックしているところを誰かに目撃されて、

Twitter証拠写真を投稿されてたら大変なことになるよなあ、と他人事ながらちょっと不安になってしまった。

 

 

ただ、原作の時代背景を気にしたのか、

このお話で東京タワーよりも高い「東京スカイツリー」が出てこなかったところを見るに、

アニメ『ドラえもん』の作品世界もSNS誕生以前のものだと考えるのが、妥当なのかも。

 

でも「ダジャレーランド」の回で、シャレー2世(ゲストキャラ)がスマホを使ってる描写もあったりするので、

やっぱりアニメ『ドラえもん』の世界を現代の話とするかどうかは、ウヤムヤにしておいたほうがよさそうだ。

 

それこそ原作の中には、「スマホ使ったほうがいいのでは?」で終わっちゃいそうな回も結構あるので・・・。

 

 

【関連記事】

それっぽい記事。ただし「ドラえもん」の話題はありません。

 

 

なお、のび太くんが原作みたいに「東京タワーのてっぺんから飛び降りるシーン」はありませんでしたが、

ジャイアンが天空から降ってきたのび太くんの直撃をまともに食らってしまい、地面にめり込んでしまうくだりだけは何故か残っていた。

原作を読んだときにも思いましたが、ジャイアンがぶつかった時の衝撃で即死しててもおかしくないレベルの案件だと思う。

 

 

東京タワーから飛び降りるくだりが無かったのは、

「高いところから飛び降りるシーンは見ている子供が真似をするキケンがある」という理由でカットされたのかもしれませんが、

ただ単純に、その後の「町中を跳ねまわるのび太くんの姿」をアニメで動かすのが大変だからという理由もあるのかもしれない。

 

かつて手塚治虫先生が作った某短編アニメを見ても、これは作画が実にめんどくさそうだというのが伝わってくるので、その気持ちはよくわかります。

 

 

そんなわけで、原作のジャイアン地面めり込みオチを使わないかわりに、

今回のアニメでは、ドロボウが『トランポリンゲン』を使って盗みを働こうとするアニメオリジナル展開が追加されていました。

 

『トランポリンゲン』を使えば、盗みや逃走もラクラクにできるので確かに便利そうだと思いましたが、

なぜかドロボウがその足で刑務所の中に入ってしまい、そのまま現行犯逮捕。

 

テレビで逮捕のニュースを見たドラえもん「世の中にはきみよりもおっちょこちょいな人がいるんだね」というコメントでオチとなった。

 

 

刑務所の高い塀を見て、ついつい飛び越えたくなっちゃったんだろうか?

なんたるドジドロボウだ。

 

「どこでも大砲」「ピーヒョロロープ」「モンタージュバケツ」の回など、ドロボウがひみつ道具を悪用すると、だいたい逮捕に直結してしまうケースが多い。

きっと、今回のお話も「ドロボウをするなら自分の身の丈にあった能力だけでやれ」ってことを言いたいんでしょうね。(違う)

 

そんなわけで1本目おしまい。

 

 

 

 

●ドラドラ探偵局●

第2回目。今回の調査は「タイムマシンが(アニメで)初めて登場したのはいつ?」

 

調査結果によると、タイムマシンの登場は第6回目(1979年4月7日放送「のび太のおよめさん」)で、タケコプターよりも早い登場だったとのこと。

すごい!

 

あと、ドラえもんが「それから(タイムマシンで)いろんな時代に行ったよね~」と言いつつ、

例として出てきたお話が全てここ2~3年の間にやっていたお話だったのは何故なんだろう? 

もっと大山ドラ時代の映像をつかっても、いいんですよ?

 

Twitterを見たら「ドラえもんを見ている子供たちにとっては1年前のお話でも大昔のお話に感じる」という意見もあったので、まあしょうがないか。

 

 

 

 

シャボン玉宅配便(アニメオリジナル)

2本目。のび太くんが珍しく宿題をやってきたのにノートを忘れてきてしまった!

困り果てるのび太くんでしたが、目の前に自分の宿題ノートが入ったシャボン玉が浮かんでいるのを発見。

のび太くんが宿題のノートを提出した」というだけで教室内にざわつきが起きたのがちょっと気になるけど、なんとか事なきを得たのでした。

 

 

のび太くんのノートを学校に届けてくれたのはもちろんドラえもん

ドラえもん曰く、『宅配シャボン玉ストローとスーパーシャボン玉液』をつかって送り届けてくれたらしい。

シャボン玉に送り届け先を伝えるだけで荷物をはこんでくれる、じつに便利な道具だ!

 

このシャボン玉は「タンス」や「冷蔵庫」などの重いモノや、「犬(コロちゃん)」といった生物も運べるので、強度自体に問題はなさそうである。

 

 

「地図ちゅうしゃき」の時みたいに、

しずかちゃんから「どこでもドアで運んだほうが早いんじゃないかしら」とツッコまれてしまいそうな道具ではあるけれど、

「シャボン玉が荷物を運んでくれる」というメルヘン要素は、この道具にしかない魅力のひとつですね。

普段からメルヘンを夢見る、時間や効率を重視しないタイプの人には、おススメな道具かと。

 

 

あと、地味に道具の名前が長いところなんかも、ひみつ道具マニアの人がひっかかるポイントなんじゃないかと思います。

「ウルトラ・スペシャルマイティ・ストロングスーパーよろい」といい勝負ができそうだ!

 

 

かくして『シャボン玉宅配便』は、「届け先に到着するまでは絶対に割れない」という利点を生かし、

スネ夫たちがジャイアンから大事なものを取られないようにするバリケードととしての活用方法が主になっていく。

 

 

過去にジャイアンからモノを奪われた人たちのメンツを見るに、どうやらジャイアン女の子や子供からも情け容赦なくお菓子を奪っていたようです。

 

個人的にジャイアンは女には手を出さないと思ってたのでちょっとショックだ。

でも、原作のお話によっては女の子相手でもすごんでる描写もあったし、彼もやるときゃあやるのかもしれない。

 

 

そもそも何でジャイアンは、他人から奪い取るほどにお菓子に飢えているんだろうか?

お菓子くらい、自分の小遣いで買えばいいのに。

「剛田家ではお菓子の買い食いを禁止にしている」という裏設定でもあったりするのかも。

 

 

こうしてみんなの大事なものは、ジャイアンに盗られないようになりましたが、

彼もこんな障害ごときで諦めるような男ではなく、シャボン玉に包まれている状態のおもちゃやお菓子、マンガを虫取り網でかたっぱしから捕まえる行動をとりはじめた!

シャボン玉を割ることはできないけど、とりあえず取れるものは取っておこう作戦である。

 

からしてみれば、シャボン玉の中に自分のプレゼントが入っているように見えたんでしょう。

まさに物欲のかたまり、ジャイアニズムの体現者だ!

 

 

そんな彼の行動を知ったドラえもんは、

「ある人物」をシャボン玉の中に封じ込めてジャイアンのもとに送り込む計画を実行するのでした。

 

 

その「ある人物」とはもちろん、「ジャイアンのママ」である。

配送中のシャボン玉にうつっているシルエットがジャイアンのママそのものだったので、さすがにふいてしまった。

 

そして、シャボン玉にうつっているジャイアンのママのシルエットが見えた時点で99パーセントの人がこのお話のオチを想像できたと思われます。

シルエットだけで笑いをとるアニメキャラクター!

 

 

そんなわけでいつものように母ちゃんに怒られて終了かと思いきや、なんとジャイアンはシャボン玉の浮力を生かして逃げることに成功。

 

これはいつもと違った展開になるのか?と期待したのですが、浮遊中にシャボン玉が袋から飛び出してしまい、そのまま墜落。

けっきょく、ジャイアンは母ちゃんに絞られて終わるというオチになりました。

 

 

はたして、母ちゃんからちょっと逃げられそう感を出したくだりは必要だったのかどうかは永遠の謎である。

放送時間の尺がちょっとだけ余っていたんだろうか?

 

さっきも言いましたが、個人的にはジャイアンのママのシルエットが見えたところが今回のお話のいちばんのピークだと思うので、

そこでお話を終わりにしちゃってもいいと感じたんですがねえ。

 

 

そんな感じで、今週のドラえもんは以上です。

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は6月7日。

ネアンデルタール人を救え」「のび太もたまには考える」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(しつけキャンディー&人間味調味料)

 

刑務所の中 (講談社漫画文庫)

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