「カオシックルーンシリーズ」などの著作で知られる漫画家、
山本賢治先生の久しぶりとなる単行本『まゆたんのお家』が、1月18日(金曜日)に発売されました。
(試し読み:まゆたんのお家 | 1日目 | マンガクロス)
昨年で画業25周年を迎えた山本賢治先生の新作、それはハートフルな猫まんが!!
このマンガは、漫画家・山本スパークる先生と愛猫・まゆたんとの日常を描いた作品であり、
何も知らない人がこのマンガを読んでも充分に面白いと思いますが、
これまでの山本賢治作品を読んできた者が見ると、これまでの作風のギャップから本当にニヤニヤが止まらなくなる内容になっています。
猫の愛くるしさにデレデレになる山本スパークる先生、そしてそれを見てニヤニヤする読者たち!
山本賢治先生は、
これまで登場人物が死にまくる漫画と頭がピーなキャラクターがいっぱい出てくる漫画がキャリアの大半を占めていたので、
もしかしたら、この『まゆたんのお家』が山本賢治作品史上初の「人が誰も死なない漫画」になるのかもしれません。
画業25年目の新境地!
ただ、よーく観察してみると、作品の随所でこれまでの作風の片鱗がちょっと見えているような気もしました。
いい顔してますねえ・・・。
しかし猫好きの人たちは、飼い猫に対して欲望の限りを尽くしている方が結構いらっしゃると聞くので、
これまでの猫漫画では、この手のシーンを美化して描かれていただけで、
意外とみんなこういう顔で猫のニオイを嗅いだり、変な行動をしているのかもしれない。
愛猫家としての自らのすべてを曝け出した漫画、それが『まゆたんのお家』だ!!
とにかく一読推奨!
そして、そのノリで自分の寝ている場所も公開していました。
某猫型ロボットって、どの猫型ロボットのことを言ってるんでしょうかねえ~。(すっとぼけ)
なお、『まゆたんのお家』の連載は昨年末で終わってしまいましたが、
山本賢治先生は昨年発売されたリョナ特化型アンソロジー「リョナ王」でも、「CURSE of CARDS」という新作を発表されています。
リョナ耐性のない人が買うにはちょっとしんどい本かもしれませんが、
この作品は「カオシックルーン」のインスパイア作品として描かれた漫画なので、興味のある方は是非。
いま現在、山本賢治先生のまんがが読めるのは「リョナ王」だけ!
単行本裏表紙に書かれていた宣伝文句。
「人でなし漫画の生みの親」 ひでえ!