2018年12月31日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
・今年の大みそかスペシャルは「大みそかだよドラえもん1時間スペシャル!! ~世界の未確認生物ずかん~」と題して、午後5時から放送。
新作のブリッジアニメでは、さまざまなUMA(未確認生物)や日本の妖怪、UFOの紹介をするくだりも。
ドラえもんのミカンの食べ方が汚いことも一部ネット上で話題となった。
・番組のエンディングで2018年9月の放送以来、約3か月ぶりに「夢をかなえてドラえもん」が流れました。
次に流れるのは、何か月後なんだろう。
雪男のアルバイト(ドラえもんプラス4巻収録)
2018年最後の放送となったドラえもん。その1本目にお送りするのは2007年の再放送だ!
絵柄も今とちょっとだけ違ってますねえ。
スネ夫と口論になり、謎の生物・ヤマゴンを探しにいくこととなったのび太くん。
しかし、そこでヤマゴンの正体が着ぐるみを着たおじさんであることがわかってしまう。
もちろんウソはよくないことですが、村の資金難でヤマゴンをやめるにやめられなかったらしい。
というわけで、ドラえもん達がヒマラヤから本物の雪男をつれてくることで、村は再びヤマゴンのおかげで繁盛することができた・・・というお話でした。
着ぐるみのおじさんの顔がスネ夫にそっくりだったけど、別にスネ夫の親族というわけでもないらしい。
自分のウソが原因で収拾がつかなくなって困り果てるところは正にスネ夫そのものだけど、それでもスネ夫とは関係のない人物なんだそうです。
「世の中には似た人が3人いる」とよくいいますが、おそらくあのおじさんもそのひとりなんでしょう。
ヒマラヤから連れてきた雪男さんもドラ焼きを与えておけばご機嫌なようですが、
本来は空腹でどこでもドアをかじるほどの凶暴性をもっている生物なので、何かのキッカケで見物客に襲い掛かる可能性も十分にあるから恐ろしい。
少なくともどっかの若者が悪ふざけでエアガンで雪男を撃ったりしたら、確実に怒ってくるだろうし、
それで見物客に死傷者でも出そうものなら、確実に村はマスコミやインターネットで叩かれまくって終わってしまうぞ。
雪男は俊敏な動きも見せそうなので、通報で駆け付けた猟友会の人も麻酔銃で大暴れする雪男を仕留めるのはけっこう苦労しそうだ。
あれだけの巨体の持ち主だと、麻酔の2~3本は撃ち込まないと眠ってくれないかもしれない不安もあるけど。
そんなわけで村のみなさんには、
雪男のドラ焼きを決して欠かさないことで見物客に危害が及ばないよう、必死でがんばっていただきたい。
あんな山奥じゃ、雪男のエサのドラ焼きを毎日調達するのも大変だろうなあ。
地方の村の活性化には、いつでも苦労がつきものなのだ。
そんな余計な心配をしつつ、1本目はおしまい。
2本目につづく。
かまいたちのクック(アニメオリジナル)
2本目は待望の新作!
どこで情報を仕入れたのか知らんが、いきなりジャイアンたちに向かって「妖怪 本当にいる説」を提唱しはじめたのび太くん!
ドラえもんとのび太くん自身出演による「ゆきおんな」の再現VTRまで流すほどの気合の入れようである。
しかしそんな説をジャイアンとスネ夫が素直に受け入れるハズもなく、一笑に付されるだけで終わってしまった。
これを悔しく思ったのび太くん。
「異説クラブメンバーズバッジとマイク」を使って妖怪を実際に出現させ、ジャイアンとスネ夫を雪女のパワーでカチコチにしてしまうのでした。
友人の言ったバカな話を笑っただけで雪女に凍らされるって、理不尽としか言いようがないぞ!
こうして町を妖怪だらけにしたドラえもんとのび太くんですが、そんなときに出会ったのが「かまいたち」のクックであった。
クックは全身がピンク色のカワイイ見た目をしており、
普段はネズミ嫌いでお馴染みのドラえもんがまた騒ぐのかと思っていたら、普通に「かわいい~」と頬を紅潮させていた。
あのドラえもんですら表情を緩めてしまう愛くるしさ。おそらくクックの種族はプリチー族なんでしょう。
スタッフロール見たら、クックを演じていたのはジバニャン役でお馴染みのあの人でしたし。
そして、かまいたちであるクックは「風」も自由に操れる。
少なくとも、逃げだしたしずかちゃんの家のインコをつむじ風でたやすく捕まえられるほどのワザは持っているようだ。
じつは、風の民の村の出身だったりするんだろうか?
さらに鋭いつむじ風の攻撃によって、のび太くんにケンカを売りに来た鬼の集団を撃退するほどのパワーも持ち合わせていた。
この時は鬼が履いていたパンツと頭のツノを切り裂くことで相手を蹴散らしていたけど、
その気になれば鬼さんの股間にあるもうひとつの金棒を切り裂くことも可能だったと考えると実にオソロシイ。
男である自分としては、絶対に敵に回したくない相手だ!
鬼を無事に追い払えたのはいいのですが、
とつぜん目の前に現れたキツネどん曰く、ドラえもんとのび太くんには鬼の妖術がかけられてしまったために、森から外へ出ることができなくなってしまったらしい。
で、その妖術を解くためには大天狗さまの力がいるとのことで、
大天狗さまの居場所を聞くため、ドラえもんはキツネどんとの化かし合いに挑むことになってしまった。
まずは手始めとばかりに「娘」に化けるキツネどん。
気になるキツネどんの化け具合ですが、「鬼灯の冷徹」25巻の狸と狐の化け比べ回を思いだすようなレベルだったので、
ドラえもんが「しりとり変身カプセル」を使えばなんとか勝てそうな感じではある。
ドラえもん側が「しりとりでしか変身できない」というハンデを抱えつつも、意外と白熱した化け勝負でしたが、
試合のほうは、「あぶらあげ」に化けたドラえもんについ興奮して襲いかかってしまったキツネどんの反則負けで終わるという幕切れに。
妖術の訓練を積んだキツネどんでも、さすがにキツネの本能には勝てなかったようだ。
こうして約束通り、キツネどんに大天狗さまの居場所を教えてもらったドラえもんとのび太くん。
しかし大天狗さまは、並の妖怪では登れないほど高い山のてっぺんに住んでいるとのこと。
鬼の妖術でタケコプターを壊されてしまった今のドラえもん達にとっては、かなり厳しい状況である。
「重力ペンキ」での登頂も試みますが、
山の上から転がり落ちてきたドラえもんから「重力ペンキがいくらあっても足りないよ~」と泣きが入るほどにキビしい山のようだ。
なお、これは余談ですが、
映画「のび太の海底鬼岩城」によると、重力ペンキの容量はマリアナ海溝(大体1万900メートルくらい)の底までギリギリたどり着けるほどだということが描かれていた。
大天狗さまの住む山は、標高何万メートルもあるということなんだろうか?
この大天狗山(仮名)の難峰っぷりに困り果てるドラえもん達でしたが、ここはかまいたちであるクックの出番。
大きなつむじ風に2人を乗せ、何事もなく山のてっぺんまで運び上げてくれたのでした。
さらに谷底に落ちて取れなくなってしまった
大天狗さまが神通力を使うために必要な「羽団扇(はうちわ)」も、クックがつむじ風を操って拾いにいってくれるという働きっぷりも見せてくれた。
流石かまいたち。もう全部あいつ一人でいいんじゃないかなと思うほどの大活躍であった。
しかし、別れの瞬間は突然やってくる。
「かまいたちのパワーの源である弱い風が常に吹いているこの場所で一緒に住まないか」とクックを誘う大天狗さまに対し、
いつまでも異説クラブメンバーズバッジをつけているわけにもいかないのび太くんは、クックの幸せを願ってお別れをすることを決意。
キレイな夕焼け空をバックに、感動的なBGMが流れる中、
ドラえもんとのび太くんはクックと大天狗さまがつくってくれた巨大なつむじ風に乗って、大天狗さまの住む山から去っていくのでした。
ここらへんの演出は、完全に映画ドラえもんでよくある別れのシーンを髣髴とさせる演出でしたねえ。
別れの際にのび太くんとドラえもんがクックと大天狗さまにサヨナラを告げるところも、かなりそれっぽい。
自分がうまく上げられなかった凧が突然フワリと浮き上がったのを見て、ふとクックのことを思い出すのび太くん。
この偶然の現象を「風だよね、きっと。」で片づけることもできますが、
もしかしたら見えていないだけですぐそばにクックがいるのかもしれない。ひじょうに夢のある終わり方でした。
世界の果てまで行く番組っぽいタイトルのミニコーナーが、今回からはじまった!
「月面探査記」のゲスト声優でもあり、世界の果てまで行く番組でもお馴染みなロッチ・中岡氏も登場するぞ。
記念すべき第1回は、NASAの関連施設・U.S.スペース&ロケットセンターをドラえもんとのび太くんが探訪。
『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』にも出てくる「月の石」も出てきました。
そして、このコーナーでもアクションクイズによるクイズは健在。
「Q:月で見つかったのはどっち? ①お花 ②氷」の2択問題に、ロッチ中岡が挑む!
このクイズの答えは、記事の下のほうにて。
ハロー宇宙人(コミックス13巻収録)
3本立ての3本目。2018年のドラえもんのラストを飾るのは2005年の再放送だ!
わさドラが始まってまだ第6回目の頃のお話なので、のび太くん達の声も今とだいぶ違っていたりするのが興味深い。
せっかくの1時間SPが再放送ばっかりなのは、ちょっと残念な気もするけど、
昔のドラえもん大晦日SPもほとんどが再放送だったと考えると、これもまた原点回帰といえるのかもしれません。
物語は、スネ夫くんが近所のUFO大好きおじさんに「UFOを見た」とウソをつき、まんまとメロンをごちそうになるところから始まる。
たしかにメロンは食べられるかもしれないけど、人としてあまりマネはしたくないライフハックだ。
やったら最後、メロン以上の大切なモノを失いそうな気がする。
そして、そのメロン事件を知ったドラえもんは「そんないいこと何故もっと早く教えない!」と間違った方向に激怒。
火星に進化退化光線銃つきロケットを打ち上げ、実際に火星人を進化させてUFOを撮影しようとするのでした。
UFOのインチキ写真を撮るスネ夫と違い、「実際に火星人をつくろう」と思うところは流石ドラえもんといった所である。
でも、メロンが食べたい目的なら、火星人をつくるよりも普通にひみつ道具でメロンを栽培したほうが100倍ラクそうだと思うのですが、それは。
こうしてドラえもんの目論見通り、火星人による地球へのロケットが打ち上げられますが、
火星人と出会うタイミングを逃してしまったドラえもんとのび太くんは写真を撮れずに終わってしまうし、
当の火星人さんも地球の汚い環境や地球人の野蛮な言動に幻滅して、あっさりと母なる星に帰ってしまった。
けっきょく火星人たちは「こんな野蛮な星の近くに住めない」と火星から旅立ってしまい、遠くの星へ行ってしまったワケですが、
1人用ロケットによる惑星間移動を軽々とこなしているところを見るに、火星人たちの科学技術はいまの地球の科学技術よりも上をいっていると思われる。
そんな火星が、地球相手に侵略戦争を仕掛けてこられたら確実に地球サイドは負けていたハズだ。
NASAに見つかる前に自分からビビッて逃げてくれたのは、地球人にとっては実に幸いなことだったのかもしれません。
キノコ宇宙人の奴隷として一生こき使われるのは、つらいぞ。
そんなわけで、2018年のドラえもんはこれで以上です。
1年間ありがとうございました。
■次回予告■
1月4日は「列島警察捜査網THE追跡 2019冬の事件簿」放送のためお休み。
1月11日は「音楽チャンプ 歌うま日本一決定戦スペシャル」放送のためお休み。
次回の放送は1月18日。
「ランプのけむりオバケ」「ジャイアンシチュー」の2本をお送りします。
(前回の感想:ドラえもん感想(ウラシマキャンデー&シールで逃げきれ!) )
クイズの答え:②の「氷」が正解。
クイズに正解できなかった中岡さんは電撃を食らっていました。