SHIINBLOG

ビッグコミックスペリオールの短編読み切り『TEMPEST』(浅野いにお)を読みました。

 

ネットのいろんな所で話題になっていた、

浅野いにお先生の新作読み切り『TEMPEST』が掲載されているビッグコミックスペリオールをようやく手に入れることができました。

 

 

次のスペリオールの発売日が8月24日(金曜日)なので、かなりギリギリでの入手となってしまいました。 

まさか近所でスペリオールがこんなにも売ってないとは思ってもいなかった・・・。

 

 

 

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国民の高齢化、深刻な少子化に歯止めをかけるための政策。

85歳以上の高齢者は『最後期高齢者として「高齢者特区」への入居が義務付けられ、

90歳の誕生日に実施される「老人検定(500問中500問正解で合格)」に合格出来なかった者は、「人権カード」を失ったまま出所。

行政サービス、金銭の所持、公共交通機関の使用も一切認められないまま、生きることとなる・・・という世界が舞台のお話であります。

 

 

 

 

藤子・F・不二雄先生の名短編作品「定年退食」をさらにエグくしたような内容であり、物語もなんとも暗い感じで終わっていく。

 

作品の雰囲気自体もだいぶ違っているので、その気になれば「これは俺のオリジナルだ!」と言い張れそうでもあるけど、

最後のベンチのくだりを見るに、この作品は浅野いにお先生が「定年退食」をリスペクトして描いたものなのでしょう。

 

元ネタも、わかる人だけにわかってもらえればいいって感じなんだと思います。

それにしても、浅野いにお先生ってホント藤子作品が好きなんですねえ。

 

 

あと、老人試験の解答用紙にツメでバッテンをつけて逃れようとする奴とかが本編に出てこなかったのは残念だった。

人権が剥奪されると自分の着ている服まで全て没収されてしまうのは、本家よりツラい。

 

 

 

浅野いにおが『定年退食』を描いたらどうなるんだろう?」という、もしも漫画の答えが知りたい人は是非『TEMPEST』を読むんだ! 

この読み切りの載っているスペリオールは、電子書籍でも買うことができるぞ!

 

おしまい。

 

 

 

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ネットの感想見てたら「このロボットがあの猫型ロボットに見える」との声があった。

ちょっとわかる。