第40話 漫画家アシスタント 小村和宏(36)の場合⑦
今週の漫画ゴラク『マトリズム』の感想行きます。
巻頭カラーで登場の今回は、小村が行為を寄せていた女性アシスタントと漫画家・堀町の逢引き現場に出くわしてしまうというショッキングな展開が描かれていた。
自分の将来などの不安から精神的に追い詰められていた彼のショックは大きく、
悲しみのどん底に陥った小村は現実の辛さから逃げるかのように、とうとう薬物に手を出してしまうのであった・・・。
それにしても、
この小村のくだりは、やっぱり「まんが道」のあのシーンをオマージュしているんでしょうかね?
これまで、この漫画にちょくちょく「愛蔵版まんが道」が出てくることに注目しながら読んでいたせいで、
シリアスなシーンなのに、ここでちょっとだけふいてしまった。おれの恋人はまんがや!
好きな人の逢引き現場を目撃してしまったという点でいえば、「まんが道」とシチュエーションもかぶっているところも辛い。
「まんが道」の満賀はこの悔しさをバネに漫画家としてさらに励んでいったわけですが、
もしも時代が時代だったならば、満賀もあの時にドラッグに手を出して漫画家としての道が終わっていたかもしれない。
あの頃の富山に薬物流通ルートがなくて、本当によかった。(ひどい感想)
薬物に逃げたくなる気持ちは痛いほどわかるけども、
やっぱり、それに手を出したら本当に漫画家としての道が絶たれてしまうぞということに、小村が気付いてくれればいいのですが・・・。
あと、同じ号に載っていた六月柿光『ビールの時間』に、
ジャイアンとのび太の関係を思わせるようなキャラが登場していたことも、お知らせしておきます。
こちらの漫画はハッピーエンドで終わるので、気楽に読むことができるぞ!
今週の漫画ゴラクを買ったら『マトリズム』といっしょに読もう! 以上です。