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ドラえもん感想(夏だ!山だ!野比家のキャンプ&インスタントロボット)

 

2018年6月1日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラまちがいさがし
「進化退化光線銃」の回で、のび太くんが進化させた野球ボールを投げるシーンから出題。
今週からタイトルのはじっこに脳トレ!」というワードが入ったフキダシがあらわれるようになったの、なんか面白い。

 

 


夏だ!山だ!野比家のキャンプ(アニメオリジナル)
もうすぐ夏の行楽シーズン。
のび太くんも、今日は家族みんなで高井山へキャンプに行くこととなりました。

 

ふだん「行楽シーズンは家でのんびり派」であるのび太のパパとママにしてはなかなか珍しいことですが、
慣れない行事の参加につい慌ててしまったのか、
パパとママがキャンプに必要不可欠なテントとBBQ用の食材を家に忘れてしまう大チョンボを起こしていたことが判明。

 

まるで、雪山で遭難したしずかちゃんを救おうと缶詰をたくさん持ってきたのに缶切りを持ってくるのを忘れてしまうようなドジっぷりだ。
いやはや、このドジは血筋なんですかねえ。

 

 

さらに運の悪いことに、
『どこでもドア』『グルメテーブルかけ』『タケコプター』などといったキャンプに使えそうなひみつ道具も、
どれも「修理中」や「洗濯中」などといった理由で、持ち合わせがないとのこと。

 

のび太くんが名前をあげていた上記の道具以外でも『とりよせバッグ』『キャンプ・セット』あたりがあれば、だいぶ違ってくるけど、
ドラえもんの様子を見るに、そこらへんの道具もおそらく持ってないってことなんでしょうなあ。

 

 

そんな状況の中でドラえもんが出したのは『立体ぺインター』という道具。
グルーガンみたいな見た目であり、その道具から発射される絵の具で絵を描くと本物そっくりの物になるスグレモノ。

なんとなく、アニマックスでCMが流れているのをよく見る「3Dドリームアーツペン」を思い出してしまった。
今回のお話を書いた人も、ここから着想を得てそうな気もするんですが、どうなんでしょうか。

 


ただしこの道具。絵のヘタクソな人が描いたら不格好なものが出来てしまったり、
立体ぺインターの絵の具は水性なので、水にぬれるとすぐに溶けてしまうなどのデメリットもいくつか持ち合わせている。

話の冒頭で「テントが無くてもこの道具があるよ!」とドラえもんが真っ先にこの道具を出さなかったのも、
ここらへんのデメリットをちょっと気にしたんじゃないのかなー、と。

 

でも、今回みたいな山や川のレジャーの時に「立体ぺインター」で遊ぶのはけっこう楽しそうだ。
やりかたによっては、『空気クレヨン』みたいな遊び方もできそう。


「うっかりテントを忘れてしまったからね。すこしはいいところを見せないと」と、立体ぺインターで上手にテント一式を描いていくパパ。
素敵なテントの完成にママものび太くんも大喜び。もともと画家志望だったパパの面目躍如にもなったぞ!

 


問題もひとまず解決し、のび太くんとドラえもんがキャンプ場の近くを散歩していると、
偶然同じ場所でキャンプをしていたスネ夫一家と遭遇!

 

のび太くんに出会ったスネ夫は、
出会って早々「高級肉や高級松茸を使ったバーベキュー」「スイスから取り寄せたキャンプ道具」「俺はキャンプ上級者」など、いつものような自慢を展開してくる。
「ゆるキャン△」の登場人物たちに、このキャンプ上級者のじまん話を聞かせてやりたいところだ。

 

あと、何でスネ夫一家はあんな川からちょっと離れたところでキャンプをやってたんだろう?
自分はキャンプ素人なのでよくわからないけど、川の近くの方が便利そうな気がするんだがなあ。

 


これらのじまん話に腹を立てたのび太くんは、立体ぺインターでスネ夫に対抗することに。
高級肉を立体ぺインターで再現するのは見事に失敗(しょせん絵なのでインクの味しかせず)しましたが、
スネ夫のカヌーに対抗して、のび太くんは気球で大空に飛んだ!


この気球作戦でスネ夫を軽くギャフンと言わせることのできたのび太くんでしたが、
風向きをうまくコントロールできず、気球ごと森の中に落っこちてしまった。


  
しかたなく、元いたキャンプ場まで歩いて帰ることにしたドラえもんのび太くんでしたが、
なんとここで、森の王者・ツキノワグマに出くわしてしまったからさあ大変。
逃げても逃げても追いかけてくるぞ!

 

ひみつ道具も無い中でまともにやりあっても勝ち目はないので、ここは立体ぺインターの出番!

のび太くんが「クマよりも強い動物」としてゴリラを描くことで、
なんとかクマさんを追い払うことが出来ました。

彼の描いたゴリラの造形が、なんとなくジャイアンに似ているのはご愛嬌だ!

 


こうしてキャンプ場に戻ってきたのび太くんとドラえもん
食料調達に行っていたパパとママも戻ってきて、そのまま夕食の時間となりました。
川へ釣りに行ったパパが、思いのほかたくさんの魚をゲットできていたのが何か意外だ。てっきりボウズだと思ってた。(失礼)

 


野比家が夕食で盛り上がっていたその頃。
先ほどのカヌーのくだりでプライドを傷つけられた腹いせに、スネ夫が立体ぺインターをこっそりと持っていってしまった。


のび太だけに楽しい思いはさせないぞ」と立派なツリーハウスをつくるスネ夫
初使用でこれだけの物体を作り出せるのは、かなりの絵心である。

 

しかし、スネ夫くんは「立体ぺインターで描いたものは水にぬれると溶けてしまう」という最重要事項を知らなかったため、
突然降りだした夕立とともにツリーハウスは溶けてしまい、骨川一家は木の上に取り残されてしまう悲しい終わりを迎えていた。

 

あと、先ほどスネ夫が自慢していた高級肉や高級松茸も、のび太が描いたジャイアンゴリラによってすべて食べつくされていたのもかなり悲惨である。
自分が濡れないようにテントの中に入って雨をガードしていたあたり、あのゴリラにもそこそこの知能はあるようだ。

 


こうして骨川家の楽しいキャンプは台無しになってしまったわけですが、
そもそも野比家がテントと食材をちゃんと持ってきていれば、こんな事にもならなかった。

 

みなさんもキャンプに行くときは、かならず持ち物をチェックしてから出かけましょう。
といった教訓を残しつつ、2本目へ続く。

 

 

 


ひみつ道具クイズ ~雨でもウキウキ編~●
今週からタイトルが変わりました。
そして、背景画像も大自然の中からのび太君の部屋の中に。室内です。

 

今回のクイズ「どんな天気でもつくれるマシンはどーれだ?」

 ① お天気ボックス
 ② クモノイトン
 ③ ムードもりあげ楽団

 

気になる答えは、記事の下のほうにて。

 

 


インスタントロボット(コミックス29巻収録)
用事があって、のび太くんが宿題をやるよう監視することのできないドラえもん
「ちゃんとやるよ」と主張するのび太くんですが、
ドラえもん「やっぱり信用できない」と言い、『インスタントロボット』を出すのですが・・・。

 


しずかちゃんのお風呂シーンが見れる回である。

アニメで見る、インスタントロボットの動きや仕草がかわいい。
22世紀の技術さえあれば、自立型ロボットもノリとハサミだけでできてしまうからすごい。
自分の脳みそもロボットにコピーできるので、使いようによってはものすごく悪い事にも使えそうな気がする。
悪いことに使っちゃダメだけど。


原作での「貰ったおこづかいでケーキを買うくだり」を、
今回のアニメでは「インスタントロボットのせいでおやつのケーキを食べ損ねたから」という理由付けをしていたり、

アニオリで挿入した「『自分の顔を見てニヤニヤしてたから』という理由でのび太くんがジャイアンに理不尽に殴られるくだり」を
インスタントロボットののび太が殴られている場面とのデジャブにしたりするあたりに、脚本を書いた人のこだわりを感じる。

 

ただ原作通りにアニメ化するのではなく、
原作にさらに新たな展開を入れてつながりを持たせるのは、個人的に結構アリです。

 

のび太ロボットがロボットのくせに昼寝をするくだりも、原作以上に繰り返し行われているぞ。
天丼ギャグは笑いを生み出す基本だ!

 

といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 


■次回予告■
次回は6月8日放送。
「雨男はつらいよ」「ハー灯に火をともせ」をお送りします。

 

 

先週分:ドラえもん感想(ニニンジャ!からくり忍者屋敷&友だちの輪) - 原子おはじき

来週分:ドラえもん感想(ハー灯に火をともせ&雨男はつらいよ) - 原子おはじき

 

ひみつ道具クイズの答え:①お天気ボックス