2018年4月20日放送分 ネタバレ注意!
●宝島クッキング●
今日はキャラ弁ののび太君の顔のつくり方をレクチャー。
「青いふりかけ」ってドラえもんのキャラ弁をつくる時以外でいつ使うんだろう?(レシピはこちらから)
ぶんぶくドラ釜(アニメオリジナル)
タイトルで何となく察しが付くかと思いますが、ドラえもんが「ぶんぶく茶釜」になってしまうお話です。
そう言えば、以前「サマー!スペシャル」のインタビューで、
八鍬監督は「ドラえもんで『ぶんぶく茶釜』みたいな短編アニメをやってみたい」と仰られていました。
これは、その夢がかなったってことでいいんでしょうかね。
タイムマシンのメンテナンスをしていたドラえもん。
のび太くんがケーブルを足でひっかけたせいで、メンテナンス中のタイムマシンが暴走してしまい、
ドラえもんごと室町時代にタイムスリップしてしまった!
そんなことになっているなど知る由もないのび太くんでしたが、スネ夫の親戚の蔵から出てきた巻き物に「ドラえもんそっくりなタヌキが綱渡りをしている絵」が描かれていて・・・。
さて、ドラえもんが室町時代にやってきて早々、古道具の商人が自分の影を踏んだことにお怒りの殿さまが登場だ!
そんなに怒るほどでもない案件だと思うけど、
殿さまは「こいつを手打ちにする」とまで言っており、かなりのエキサイトっぷりが窺える。
21世紀のおとのさまばりに傍若無人な男だ! テウチ?ウドンかソバか?
ドラえもんはそんな古道具の商人さんを助けようとしますが、そこで売り物である大事なツボを割ってしまう。
さらに、周囲の人間から「化けダヌキ」と思われてしまった上に、
自分までうっかり殿さまの影を踏んでしまったせいで、こちらも追われる身になってしまった!
「クモノイトン」を使うことで追っ手からなんとか逃げることができましたが、
ここで「スモールライト」を使い、茶釜の中に身を隠してしまったのがマズかった。
何も知らずにやってきた小坊主がその茶釜を使ってお湯を沸かしはじめたことで、
熱さに耐えきれなくなったドラえもんが元の大きさに戻って、慌ててエスケープ!
なんとか茶釜の熱を冷ますことは出来ましたが、
ドラえもんの胴体が茶釜にピッタリとはまってしまったことで、四次元ポケットから道具を取り出せなくなってしまうのでした。
これまた、斬新なひみつ道具封じパターンですなあ。
ちなみに、ドラえもんが元の大きさに戻る際に、
スモールライトの「解除光線」を使って元に戻っていたのは個人的にかなりの高評価です。
巷には「スモールライトで小さくなった時はビッグライトを使わないと元に戻れない」と思っている人が結構いるので、
ちゃんとこういう描写を入れているところは素晴らしい。
前述のひみつ道具封じといい、ドラミちゃんが唐突に「虫の知らせアラーム」を出してきたところを見るに、
今回の脚本はドラえもんの知識に長けている方が書いているとお見受けしまする。
さて、物語のほうは、
さきほど出会った古道具の商人さんに助けてもらった恩と割ってしまったツボのお金を返すため、
ドラえもんは「ぶんぶく茶釜」を彷彿とさせる綱渡り芸でお金を稼ぐことに。
ひみつ道具は使えないけど、クモノイトンはお尻につけっぱなしだったおかげで、
綱渡りも難なくこなすことが出来るぞ!
そして、スネ夫の親戚の蔵から出てきた巻き物の絵は、おそらくこの時の様子を描いたものでしょう。
ただ、描かれていたのは、体が青くない普通のタヌキの絵だったので、
その巻き物を描いた人は実際に綱渡りしているドラえもんの姿を見たのではなく、
誰かから聞いた「綱渡りをするタヌキがいるらしい」という情報と想像のみで、あの絵を描きあげたと思われる。
いわゆる、口伝ってやつですな。
こうして、当時の巻き物にまで描かれるほどの話題となったドラえもん。
当然、あの殿さまが興味を持たないわけがなく、
噂を聞きつけた殿さまに、2つのやぐらに渡された綱で綱渡りをすることを命じられてしまいました。
しかも、ドラえもんがこの綱渡りに失敗したら即手打ちというかなりのプレッシャーまで押しつけられた!
ほんと、ここの殿さまは手打ちが好きなんだなあ。
ぜったい悪政してそう。
ドラえもんを海老一染之助・染太郎兄弟かなんかだと勘違いしているのか、
調子に乗った殿さま達から「これも回してみよ!」と手毬やら茶碗やらを放り投げられる妨害をされつつも、
クモノイトンのおかげで何とか綱を渡っていくドラえもん。
いよいよゴールは目の前といったところで、チョウチョの羽ばたきで鼻をくすぐられ、思わず大くしゃみ。
まさかの予定外のくしゃみで崩れたバランスをたて直そうとするドラえもんでしたが、耐え切れずにそのまま落っこちてしまう。
「クモノイトンが長すぎた~!」と叫びながら落下するドラえもん!
まさに後悔先に立たずだ!
しかし、巻き物の絵をヒントにドラえもんを助けに来てくれたのび太くんとドラミちゃんの助けで、なんとか地面直撃は回避。
2人とも「透明マント」をつけているので、他の人たちに姿を見られる心配もないぞ。
よく考えたら、ドラえもんも茶釜なんかじゃなくてはじめから透明マントで姿を隠していればこんなことにはならなかった。
ドラえもんは慌てると何もできなくなってしまうところが、今回の失敗の要因につながったのであろう。
とりあえず一旦落ち着いて、周囲を見回してみることは大切ですね。
クモノイトンの長さを元に戻すことで、先ほど落っこちた場所へ戻っていくドラえもん。
知らない人が見たら、タヌキが空を飛んでいるようにしか見えない光景だ。
古道具商人のおじさんもこの光景に驚きつつも、
「タヌキが摩訶不思議な術で舞い戻っております!」と見事なアドリブで乗り切っていた。
さすが商人、口上ならお手の物だ!
このドラえもんの綱渡りイリュージョンによって、殿さまのハートをガッチリと掴むことが出来たようで、
殿さまは、ドラえもんが再び綱渡りを再開した際は「がんばれ化けダヌキ!」と応援し、
ドラえもんが無事ゴールできた瞬間には「あっぱれ!あっぱれ!」と手に持った扇を振りながら感動の涙を流していた。
この殿さまも、きっと根っからの悪い人ってわけでもないんだろうなあ。
ちょっと人間としての器が小さいだけで。
壊れたタイムマシンも回収することができ、無事元の時代へ変えることが出来たドラえもん。
どうでもいいけど、ドラミちゃんのタイムマシンでドラえもんのタイムマシンがけん引されるの、今年で2回目ですね。
例の巻き物によると、
その後、あの「茶釜」は殿さまの手に渡った後、お寺に伝わったらしい。
そして巻き物は「あの茶釜は二度とタヌキになることはありませんでした」との文面で締められていた。
それを知ったドラえもん。
「だから僕はタヌキじゃないってばー!」と怒りの声を上げたところで、この話は終わりました。
ちなみにこの話の元ネタとなった『ぶんぶく茶釜』の「茶釜」とされるものが、今も群馬県のお寺で大事に残されているらしい。
機会があれば、ちょっと見に行ってみたいですね。
一生に一度は百点を・・・(コミックス1巻収録)
本日2本目は誰もが一度は欲しがった「コンピューターペンシル」の登場だ!
のび太くんの「くやしいなあ。どうしても百点以上がとれない」なる名言が聞ける回であり、
「しずかちゃんのパパ」と「ジャイアンのパパ」というレアキャラ2大巨頭がいっぺんに出てくる回でもあり、
コンピューターペンシルを偽造したジャイアンの工作技術が地味に高いことが明らかになる回だったりします。
このコンピューターペンシルさえあえば、
小学校のテストだろうが、東大医学部の入学試験だって全教科満点で合格することができるぞ!
でも、今度から東大の入学試験の一部に「面接」が加わるらしいので、
いくら筆記の成績がよくても、コミュニケーションがダメダメな人間は東大へ入ることすらできなくなってしまった。
もしかしたら、日本政府が将来「コンピューターペンシル」の発明でセンター試験が荒らされてしまうことを恐れて、筆記以外の要素を追加したのかも。
コンピューターペンシルが普及している未来の世界の入学試験では、
筆記の成績だけで判断しない新たな試験システムができているのかもしれない。
もしくは壁に「コンピューターペンシル持ち込んだら全教科0点!」の張り紙が貼ってあるかのどっちかだ。
どちらかといえば、後者の方が安上がりですね。
そんな妄想はさておき、
21世紀の小学校のテストくらいならコンピューターペンシルを使っても大丈夫なはず。
のび太くんも、この道具を使って100点を取ろうとするのですが、
ドラえもんのこと、そして自らの良心の呵責によって、コンピューターペンシルを使わずにテストを終えたのでした。
たとえテストの点数が悪くなろうとも、けっして卑怯な手を使わず、自分の力のみで解くことを選んだのです。
そこがまた、のび太くんのいいところなのである。
まあ、後に「ドラえもんが重病に!?」の回でまたこの道具に頼ろうとするのび太君の姿があったりするんですが、
それはまあ、別の話で。
一方、ジャイアンはその卑怯な手を堂々と使い、見事テストで100点を取りました。
今の世の中、どんなことも恥だと思わない人間こそ無敵である。
自分の父親にも喜色満面で100点の答案を自慢するジャイアンでしたが、
「いつも落第点のお前が急に100点とれるわけがない」と逆にカンニングを疑われてしまい、壮絶な折檻を受けてしまうのでした。
カンニングマン~♪
今回は不正行為で取った100点だったので特に問題なかったけど、
これで本当に努力してテストで100点取った場合だったら、子供心にかなりのトラウマがつきそうな所業だ。
自分がそんなことされたら、確実にグレると思う。
でも、実の父ちゃんなら努力で取った100点と不正行為の100点くらい簡単に見破れるだろうから大丈夫か。
ちなみに、のび太君が1回だけガチで100点取った時のママの反応は「嘘だと思って話すら聞いてくれない」でした。
これもこれで悲しいぞ。
こうして、テストでコンピューターペンシルを使う時は、
満点狙いではなく、あえて数問間違えるくらいのごまかしをやったほうがバレないということがわかりました。
いくら優秀な道具を使えた所で使う側の頭も賢くなかったらダメだぞ、ということなんでしょうか。
この話は以上です。
●ドララ~!宝島探検隊●
今週は映画に出てくる「食べ物」を紹介。
というより、ほとんどマリア亭のフレンチトーストの紹介になってました。
マリア亭のマリアさん、いいよね・・・。
■次回予告■
次回の放送は4月27日。
「うら山危険生物パーク」「はいどうたづな」の2本をお送りします。
『GW特別企画』とのことですが、いったい何が特別なんだろう?