2月26日発売の少年シリウスに「怪物王女ナイトメア」の第4話が載っております。
かなり遅れちゃったけど、感想を書きます。
今月は、物語がいろいろと大きく動きはじめた回であった。
まずは、これまで屋敷に住むメンバーのみで話が動いていた「ナイトメア」に、
前シリーズにも頻繁に登場していたあのサブキャラクターが満を持しての登場だ!
その人物とは・・・。
はい、小淵沢くんでしたー。
新シリーズ「ナイトメア」がはじまって、一番最初に出てきた前シリーズのサブキャラクターがまさかの小淵沢くん!
南久阿やキニスキーなどといった人気サブキャラ達を押しのけ、意外な人物にスポットライトが当たった形だ。
まあ、前述の人気サブキャラたちは今後の展開を左右する重要なポジションとして再登場する可能性もあるので、今は出し惜しみの時期に入っているのかも。
逆に言ってしまえば、早い段階で登場を果たした小淵沢くんは別に出し惜さまなくてもいいと判断されたキャラってことにもなるぞ。
そんな憶測もありますが、小淵沢くんのような狂言回し役の存在は、
円滑なストーリー運びが重要な1話完結モノ漫画にとって、非常にありがたい存在であることには変わりない。
そんな彼をゲストにお送りする今回は、「怪物社会と人間社会の共存」がテーマ。
それと、からかい上手な姫さまの姿も、ちょっとだけ見れたりするぞ。
人間と怪物のみなさんが仲良く共存できるのであれば、是非とも共存できるような社会になってほしい。
やっぱり平和が一番。
今回悪さをしたど根性ガエルのひろしみたいなメガネの掛け方が特徴の怪物も、
自分の非をすぐに認め、「まさか王国の姫さまがいらっしゃる街だとは存じませんで」「失礼しましただ」と素直に謝っていた。
見た目はこわい怪物だけど、根が悪い奴ばかりでもなさそうだし、意外と怪物たちとも仲良くなれそうな気もする。
ただ、そいつの今回やった悪さの内容が「アイスクリーム屋に化けて、誘き出した街の子供たちを食い殺していた事」だということを考えると、
「失礼しましただ」程度の詫びで到底許される問題でもないし、根がいいのか悪いのかどうかすら怪しくなってくる。
しかし、怪物たちの中には人間を食べないと生きていけない種族も存在しており、
姫さまもそのことを当然理解しており、怪物たちが人間を「ある程度の数」捕食することは認めている。
今回姫さまが動いたのも、あくまでその怪物が「『ある程度の捕食』の範囲を超えてしまっていたから」である。
怪物と人間が仲良く共存して暮らす「夜桜四重奏」や「妖怪アパートの幽雅な日常」みたいな世界が個人的な理想だけど、
やっぱり人間をパクパク食べてしまう怪物がいるとなると、その世界の実現はかなり難しそうだ。
人間サイドにも怪物を食べることの出来る人間がいたらうまくトントンになりそうな気もするけど、そういう問題でもないし。
むしろ、そんな奴が人間サイドにいたら、怪物より怖いと思う。
揉め事を解決することが出来た姫さまご一行。
そんな彼女たちを、遠くから見つめる2つの影がありました。
その陰とは・・・。
新たなる王族、笹鳴町に降臨!
姫のことを「懐かしいお姉さま」と呼ぶ彼女は、第1王女・シルヴィアを彷彿とさせる白い服と小麦色の肌が特徴である。
しかし、「笹鳴町とは違う街から来た」と言っていたり、
隣にフランシスカっぽい人造人間がいたりするところを見るに、この人が第3王女・シャーウッドである可能性が非常に高い。
前作「怪物王女」を読まずにこの新シリーズを読み始めた人たちを狙ってイメチェンを図ったんだろうか?
高校デビューならぬ、新シリーズデビューってやつをやっちゃったのかも。
今ちょうどパンダブームも来てるので、ついでに劉劉も出しておけば、動物好き読者の人気も狙えるぞ!
ひと通り盛り上がってはみたものの、本当にこの人がまだ見ぬ王族の方だったりする可能性だって十分にある。
誰かはわからないけど、この王族さんが作品に新風を巻き起こしてくれることは間違いなさそうだ。
「怪物王女ナイトメア」の本当の物語は、ここから始まる! のか?
といったところで、また次号。
来月の月刊シリウスは、3月26日(月曜日)発売です。