※この記事には「映画 のび太の宝島」のネタバレが多数含まれています。
本編鑑賞後にこの記事を読むことをお薦めします。
ナゾ解きゲームブック ドラ・ナゾ
発行日:2018年2月26日
出版社:小学館
価格:1000円(税抜)
原作:藤子・F・不二雄/ナゾ制作:古川洋平/ストーリー:川村元気
全130頁
今年の映画「のび太の宝島」にちなんだ、ナゾ解き本だ!
本の問題は、フルカワくんこと古川洋平さんがすべて制作しているぞ。
てっきり、問題のイラストカットでドラえもんとかが出てくるだけのクイズ問題集みたいな本かと思っていたら、
「ドラえもんとのび太君が盗まれた四次元ポケットを探すため、さまざまな世界に行く」という、しっかりとしたストーリー仕立ての本となっており、
お話もほうも「のび太の宝島」の脚本である川村元気さんが担当しているので、
もしかしたら、この本も「のび太の宝島」の前日譚と言えるのかもしれません。
小説を読んだ人は、この謎解き本も読んでみれば、より映画「のび太の宝島」の世界に浸れるかも・・・?
ただ、正直さいしょにこのストーリーを見た時は、
「そんなめんどくさいことせずに、スペアポケットかとりよせバッグで奪えばいいじゃん」と思ってしまったのは確かだ。
ただ、この発想が後の伏線だったり・・・?
出てくる問題の一部はここに出ていますが、この本には難しい問題が続々と出てくる。
「宝島クイズ」で毎回このレベルの問題が出てきてたら、毎回フルカワくんの爆弾が爆発していたことでしょうなあ。
各問題にはのび太君たちによる「ヒント」もあったりするので、わからない問題はそれを参考にしてクイズを解いてみましょう。
自分はナゾ解きするのがめんどくさかったので、
ナゾ解きをせずに本を読み進めてしまう「冒険ゲームブック」の時ののび太君みたいな行為をしてしまいましたが、
これまで解いてきたクイズが伏線となってくるラストの畳みかけるような展開を見て、ナゾを解かずに読み進めてきたことを正直後悔した。
上から落ちてきた巨石につぶされたような気分だ。
この本を純粋に楽しみたいって方は、クイズを一問ずつ解きながらストーリーを読み進めていった方が絶対にいいです。
そうすれば、クライマックスの展開で確実にうおおってなると思います。(語彙力喪失ブロガー)
そんな「ドラ・ナゾ」ですが、ここで欠点をあえて挙げるとするなら、
本に直接書き込んでメモを取らないと解けないような難しい問題が多数あるということ。
この本の筆者さんも「本に落書きしてナゾ解きをする」行為を推奨していましたし、
「書き込まないと解けないような、そんな難しい問題出すな!」と言いたいわけでも無く、
ただ単純に、自分はせっかく買ったドラえもんの本に何かを書き込むという行為がもったいなくてどうしても出来ないというだけです。
コレクター気質な人なら、この気持ちをわかっていただけると思うのですが・・・。
こうなったら、使う用と保存用で「ドラ・ナゾ」を2冊買うことにしよう。うん。
とにかく、読めば頭がよくなりそうな本だったので、おススメですよ。おしまい。