ドラえもん感想（架空人物たまご＆ドラドラスパイ大作戦） - 原子おはじき（藤子不二雄作品関連について語るブログ）

２０１８年１月２６日放送分　　ネタバレ注意！

●ミニドラどーこだ！●
第3回目。今週は海底を模したセットの画像から出題。
ミチビキエンゼルがいたのでおそらくドラえもん関連のものなんだろうけど、何のセットなんだろう？

架空人物たまご（コミックス40巻収録）
自身のけん玉の腕前を見せるため、しずかちゃんの家に行こうとするのび太君。
しかし、力仕事をお願いしてきたママに捕まりそうになり「今、手がふさがってるんだけど・・・」と言って逃げてしまう。
ひとり残されたドラえもんは、お話の中の有名な人が頼んだことを何でもやってくれる「架空人物たまご」という道具を出すのですが・・・。

めずらしく、ママがドラえもんのひみつ道具を使ってくる回である。
タンスの裏に落ちたハンコを親指トムに取らせたり、おつかいを孫悟空やピーターパンに任せ、
床の拭き掃除をシンデレラにやらせたりと、ここぞとばかりに架空人物たまごのお世話になっていた。

ちなみにこのシンデレラ。
セリフは「もちろんです」「はい」の二言のみしか無かったのに、何故かこの人がその声を演じていた。ウピ。

アニメドラえもんは何回かの放送分をまとめて収録するらしいので、
もしかしたら、次週出てくる「ロボ子」の役を演じるついでに、今回はモブ役として出演してもらったのかもしれない。
もしもこれで、ロボ子役を演じるのが違う人だったらかなり贅沢な声優の使いかたになってしまう。
でも、ドラえもんってけっこうそういう声優の使い方しますからねえ。

シンデレラちゃんの目にハイライトが無かったせいでちょっと怖かったのも、もしかしたらこのことが関係しているのかも。

原作には出てこなかった架空人物キャラの起用として、
赤ずきんちゃんにお使いをさせたり、ピノキオの鼻で高いところにあるものを取らせたり、人魚姫に窓の拭き掃除をやらせたり、花さかじいさんが庭に花を咲かせたりなども。

人魚姫の役割が若干シンデレラと被っているような気もするけど、人魚だから水に耐性がありそうといった考えでの起用なのでしょう。

なんにせよ、ママは家事を手伝ってもらって大助かりとなりました。

さらに、ジャイアンとスネ夫に取られた「のび太君のけん玉」を取り戻すべく、怪盗ルパンも登場だ！

盗むモノがけん玉とはいえ、怪盗らしくしっかりと予告状もしたためていく。
予告なしでモノを盗んだら、ただのドロボウになっちゃいますからね。
そこが、怪盗とドロボウの違いですな。

予告状を受け取ったジャイアンとスネ夫もけん玉を奪われないようにかなり警戒していたようでしたが、
お巡りさんに変装していた怪盗ルパンによって、あっさりと盗まれてしまうのでした。
相手に予告をした上で華麗に盗んでこそ、一流の怪盗なのである。　オ・ルボワール。

そして、しずかちゃんにけん玉を披露するためのボディガードとして、のび太君は最強のヒーロー・マイティマンを降臨させた！

昨年ドラマ化された「中年スーパーマン左江内氏」は、大人の事情で「スーパーサラリーマン左江内氏」に名前が変わってましたが、
このマイティマンに関しては、原作の時も同じ名前だったので特に問題はありませんね。

のび太君の期待通り、邪魔をしにきたジャイアンとスネ夫を追い払ってくれるマイティマンでしたが、
彼が予想以上にくそまじめだったせいで、
のび太君がしずかちゃんの前でけん玉を成功させるまで帰らせてくれないという非常に困った事態になった！

自分がのび太君の立場だったら、しずかちゃんに対する申し訳なさとプレッシャーに押し潰されて死ぬまで成功できなさそうだ。
事実、のび太君も夜中までやっていても最後まで成功できずにいた。

さすがに疲労でぶっ倒れたら、マイティマンも許してくれるかな？
でも、ドクターストップになったとしても、病室で無理やりけん玉をやらされたりして。

ドラドラスパイ大作戦（アニメオリジナル）
２本目はスパイもの！
テレビのスパイドラマに影響されたのび太君のために、ドラえもんの出した「スパイ作戦ごっこセット」でスパイ気分を味わう話だ！

ドラえもんがのび太君に「いいかい？指令は絶対！どんな困難にも命がけで立ち向かう覚悟が君にはあるか！？」と言い寄っていたりと、
話の流れとしては、ニンニン修行セットの回やE.S.P．訓練ボックスの時と同じノリですな。
タイトルバック画もスパイっぽく赤外線センサーから身を避けるドラえもんとのび太君の絵になっているぞ。

のび太君が手始めに挑んだ「台所にあるどら焼きを取って来てほしい」という、スパイ使うより普通に自分の手で取ってきたほうがてっとり早そうなミッションに挑むことに。

こんなしょうもないミッションでも、書面にまとめて「スパイ作戦ごっこセット」にインプットすれば、

「恐怖の女王が支配する要塞から幻のスイーツを奪取せよ！」とそれなりのカッコいい指令に言いかえてくれるところがいかにも「スパイ作戦ごっこ」らしくてイイ。
ミッション挑戦時に困った時に役立ちそうなスパイ・アイテムを渡してくれるのも、気分の盛り上げに一役買っていますね。

さらに「スパイ作戦ごっこ」にリアリティを持たせるためなのか、
この道具には、与えられたミッションをクリアーするたびにスパイ作戦ごっこセットがいちいち爆発するというオプションまでついていた。

証拠隠滅はスパイ映画にもありがちな展開だけど、さすがに毎回黒コゲになってしまうのはどうなんだ？
このオプションのせいで、一般家庭で扱うにはあまり向いてなさそうな道具になってしまっているぞ。

最初のミッションは若干のピンチを迎えつつも、
のび太君が自慢の射撃の腕前でボールペン型ピストルをうまく使いこなし、無事ミッションクリアー！（＆爆発）

この調子で、続いては「のび太君が怒られないよう、学校の先生からのび太君の０点の答案を盗み出してほしい」というミッションにも挑んでいく！
なぜか、ドラえもんが挑んでいく！

どうもこの道具は「○○さんへ依頼」と書いてインプットしてしまえば、誰にでもミッションを押し付けることができてしまえるようだ。
しかも、ミッションを拒否すると電気ショックを浴びせられてしまうので絶対に断れないという機能まである。
使い方次第で、嫌いな人にかなりの迷惑を与えることが出来そうな道具ですね。

こうして「恐怖の研究施設に潜入し、機密文書を奪取せよ！」なるミッションを遂行するハメになったドラえもん。
某怪盗まんがに出てくるイメージなんちゃらっぽいアイテム「仮装風船ガム」で先生の姿に扮し、職員室への潜入には難なく成功。

なかなかスパイの才能がありそうなドラえもんでしたが、
モニターを見ながら指示を出す係ののび太君が、ミッション中に居眠りをしていたり、
方向指示で右と左を間違えてしまうなどといった致命的なポンコツミスを犯しまくったせいで、０点の答案を盗むどころじゃない状況に陥ってしまうことに。
なんとか、他の人たちに正体がバレることなく、その場から逃げ去るのが精いっぱいでした。

ちなみに、ミッションに失敗しても「スパイ作戦ごっこセット」は問答無用で爆発します。
どうすりゃいいんだ。

プランＡが失敗したので、

今度は「プランB」の寝袋のようなものに入り、天井から宙吊りになって０点の答案を盗み出す作戦をすることに。
映画「ミッション・イン・ポッシブル」でトム・クルーズがやってたやつですね。

でも、あれは部屋中に張り巡らされた赤外線センサーから避けるための作戦であって、
特に赤外線センサーも張り巡らされてない職員室の天井でやったら、逆にすごく目立ってしまう気がする。
まあ、最後までバレなかったので、どうやら先生以外みんな職員室から帰ってしまっていたようです。

いろいろ難はありましたが、のび太君は０点の答案を手に入れることが出来たのでした。

奪い取った０点の答案をスーツケースの形をしている「スパイ作戦ごっこセット」の中に入れ、満面の笑みで帰宅するのび太君。
すると、曲がり角から突然とび出してきた不審な男とぶつかったはずみで、
不審な男が持っていたスーツケースと、のび太君が持っていたスパイ作戦ごっこセットが入れ替わってしまった！

自分の持っているスーツケースが違うものだとはつゆ知らず、廃工場らしき場所へとやってきた不審男。
実はこの男、ホンモノのスパイであり、

どこかのマフィアと超機密文書の裏取引をしようとしている最中だった！

なんでマフィアが練馬区で裏取引やってるんだとか、そういう疑問は考えないようにしましょう。

で、スーツケースの中身が機密文書かと思ったら、まさかの０点の答案だったせいで、

ホンモノのスパイさんが慌てふためく中、スパイ作戦ごっこセットが「機密保持のため」という理由で何故か爆発。

その後、爆風で吹っ飛ばされて風に乗った０点の答案は、
奇跡的にのび太のママの顔に張り付いたことで全てがバレてしまうという、なんともすごいオチで終わった。
結局はミッション失敗で終わったってことですね。

うーむ。途中までよかったのに、本物スパイさん登場のあたりから話の筋がよくわからなくなってしまった感が否めない。
あのスパイさんは、なんで突然出てきたんだろう？

●帰ってきた宝島クイズ●
今週の問題は「逆立ちして海辺を見た時、いっぱいある野菜はなに？」
なんか、フルカワくんがいなくなってから問題のレベルが上がったような気がするなあ。
答えは、いつものように記事の下のほうに書いておきます。

■次回予告■
次回の放送は２月２日。
「ロボ子が愛してる」「大ピンチ！スネ夫の答案」の２本をお送りします。