SHIINBLOG

ドラえもん感想(身代わりテレビで南の島へ&風をあやつれ!バショー扇)

 

2016年8月5日放送分 ネタバレ注意!

※今週は「ドラえもんクレヨンしんちゃん 夏祭りだよ! アニメ1時間SP」の中の1本として放送。

 実質いつも通りの30分です。

 

今週のオープニング・トーク

なし

(※オープニングトーク無しで本編の映像を流すのみという変則スタイルでの放送となりました)

 

身代わりテレビで南の島へドラえもんプラス2巻収録)

スネ夫君がみんなを四畳半島にある別荘へ招待してくれることに。

いつもの流れでは、ここでのび太君だけ仲間はずれにされてしまう展開になるのがお馴染みのパターン。

そして今回もその流れになりかけていたのですが、しずかちゃんのフォローのおかげでのび太君も四畳半島に連れて行ってもらえることとなりました。

みんなと一緒に遊びに行けることが決まって大喜びののび太君!

しかし当日の朝になって40度の熱を出してしまい、旅行に行くのをあきらめざるを得ない状態となってしまいました。ツイテナーイ!

 

そんなのび太君を不憫に思ったドラえもん

旅行出発直前のしずかちゃんの元へ行き、のび太君の代わりとして「身代わりテレビ(A)」を持って行ってもらうようお願いしました。

 

ぐっすり眠ったことで大分熱も下がったのび太君でしたが、やはりみんなと一緒に旅行に行けなかったことが残念なようで落ち込んでいる様子。

そこでドラえもんのび太君に「身代わりテレビ(B)」をかぶってみることを勧めます。

「そんな気分じゃないよ」と言いつつ、言われたとおりその道具を頭にかぶるのび太君。

すると、のび太君の目の前には四畳半島にいるスネ夫ジャイアン・しずかちゃんの姿が!

この「身代わりテレビ」には、「身代わりテレビA」から得られた情報や光景などを「身代わりテレビB」をかぶった人間に伝えたり感じたりする効果があり、

先ほどの四畳半島の光景はしずかちゃんが持ち歩いている「身代わりテレビA」から見えたもの・・・ってわけですね。

 

そんなことを言っているうちにしずかちゃんは別荘で割り振られた自分の部屋へ。そして、そのまま水着へのお着替えを始めてしまいました。

こいつはラッキーとばかりにさっそく覗き見を始めるのび太でしたが、それを知ったドラえもんからの叱咤により、

自分を仲間はずれにしないよう守ってくれたこと、自分の代わりとして「身代わりテレビ」を預かってくれたことなどしずかちゃんがやってくれた恩義を思い出し、ここは目をつぶって我慢することに。

そして着替えを終えたしずかちゃんは、身代わりテレビと一緒にジャイアンスネ夫の待つ海岸へと向かいました。

 

ジャイアンスネ夫がビーチバレーに興じる中、しずかちゃんはひとり浜辺で日光浴。

身代わりテレビに映る日光浴中のしずかちゃんを見るのび太君の感情を表しているのか、画面にはハートマークがいっぱい浮かんでいます。何だこの演出は!

しかし、身代わりテレビのままでは自由に身動きが取れないことや、

身代わりテレビの前にヤドカリなどの障害物が出てくるとせっかくの光景が見えなくなる・・・などの欠点に気付き始めると、のび太君はだんだんと身代わりテレビの映像だけでは満足できないようになってきました。

確かにこれだけでは、そこら辺のライブカメラ映像を見ているのと変わりませんからねぇ。

 

そこでドラえもんのび太君のかぶっている身代わりテレビ(B)の側面にあるボタンをポチリ。

すると四畳半島の身代わりテレビ(A)からニョキニョキと手足が生え、自分で動けるようになりました。

自分の思った通りに動けることに喜んだのび太君。さっそく海で泳ごうとしますが、元々泳げないのび太君はあっさりと溺れてしまいました。

とはいえ、本体ののび太君自身は部屋の中にいるので溺れても生命の危機には至らないわけですが、やはりこれでは味気ないので今度は真ん中のボタンをポチリ。

何と身代わりテレビの機能超伝導推進」のパワーによって、のび太君がスイスイ泳げるようになりました。

 

始めて泳ぐ海の底で景色を楽しむ身代わりテレビ、もといのび太君。

余裕が出てきたのび太君は、泳ぎの競争をしていたジャイアン達から例の超伝導推進の力でしずかちゃんをぶっちぎりの1位にしてみせたり、

今度は魚釣り競争をし始めたジャイアン達に対し、しずかちゃんにだけ特大魚を釣り上げさせる細工をするという、えこひいきを交えたイタズラをするまでになりました。

とにかく、普段泳げないのび太君が身代わりテレビのおかげで海を存分に楽しめているようです。

そして、その楽しそうな様子を見ていて羨ましくなったドラえもんも身代わりテレビをかぶろうとしますが、頭がデカすぎてかぶれないという悲しい結果に終わりました。

 

別荘に戻ったスネ夫達。

せっかく別荘に来たにもかかわらず、自宅でも出来るような夏休みの宿題を片付けようとするスネ夫「気分を壊すことをするな!」ジャイアン一喝。

そのかわりとして、ジャイアンは南の島を盛り上げるべく別荘内で突発的にリサイタルを開催!

そのジャイアンの歌声により、近くにいたカブトムシやヤドカリが明らかに元気をなくすなど、気分どころか四畳半島の生態系までもが壊れ始めていました。

 

「このままではしずかちゃん(とスネ夫と四畳半島の生態系)があぶない!」

そう思ったのび太君とドラえもんが何とかジャイアンのリサイタルを辞めさせる方法を考えていると、偶然窓の外から「あの人」の姿が見え・・・。

 

そして、何も知らないジャイアンが気持ちよくリサイタルを続けていると、コラ!タケシ!」とどこかで聞きなれた声が。

ジャイアンが声の聞こえた方向へ振り返ってみると、そこには身代わりテレビに姿を変えたジャイアンのママの姿が!

どうやらのび太君たちのお願いで身代わりテレビをかぶってもらったようです。

身代わりテレビになったジャイアンのママにお仕置きを食らうジャイアンの姿を笑いながら見守るスネ夫としずかちゃん。特にスネ夫君に至っては指を指してまで笑っています。

今はいいけどジャイアンのママが帰っちゃった後、ジャイアンにどうされるか知らないぞ。という感じでひとまずこのお話はおしまい。

 

 

 

風をあやつれ!バショー扇(コミックス38巻収録)

自分の家の庭から流れる爽やかなそよ風を自慢するスネ夫君。

ジャイアン、しずか、のび太の3人がその自然の風で涼んでいると、スネ夫「涼むには何か人数が多いんだよなあ。1人くらい帰らないかなあ」と露骨にのび太君を邪魔者扱いします。

いつもの流れでは、ここでのび太君だけ仲間はずれにされてしまう展開になるのがお馴染みのパターン。

そして今回もその流れになりかけていたのですが、1本目のお話と違ってしずかちゃんがフォローするよりも先にのび太君が呆れて帰ってしまったため、しずかちゃんも一緒に帰ってしまいました。

じみ~に今週のお話は2本ともスネ夫君の自慢話から物語が始まっていますな。

 

家に帰ってきたのび太君。怒り心頭で「風くらいうちだって窓を開ければ!」と窓を開けますが流れてきたのはチリ紙交換の宣伝のみ。窓を開けてもただ暑いだけでした。

現実を突き付けられ落ち込むのび太君。「スネ夫の家みたいにうちにも緑のそよ風が欲しい」と嘆くのび太君を見たドラえもん「バショー扇」というひみつ道具を取り出します。

これで煽げばいろんな風を吹かせることの出来るこの道具。

グリップ部分のダイヤルやマイクで風の吹き続ける時間やどういう風を吹かせたいのかが決められるという非常に便利なものです。

早速ドラえもんがマイクに「緑のそよ風」と言い、バショー扇を煽いでみたところ、部屋の中を爽やかな風が包み込みました。これはヒーリング効果に効き目がありそうですな。

さらに注文次第では部屋の中で「南極のブリザードを吹かせることも可能。中々にすごい道具である。

 

そんなバショー扇を持って先ほど追い出されたばかりのスネ夫君の家へ向かうのび太君。

そしてスネ夫の家の前で「熱帯のジャングルの暑くてじっとり湿っぽいの」とマイクに注文してからバショ―扇を煽ぐのび太君!

早い話が先ほどスネ夫に受けた仕打ちに対するイヤガラセですな。

でもこれが、涼しさを求めて毎日スネ夫の家に入り浸ろうとしていたジャイアンを暑さで追い出す結果となり、逆にスネ夫から感謝されてしまうという結果になってしまいました。

しかし、バショー扇をいたずら目的の下らないことに使われたと思ったドラえもんは不快感を示し、すぐに道具を返すように言いますがのび太君は聞く耳を持たず。

ドラえもんを残し、バショ―扇を自慢するためしずかちゃんの家へ行ってしまいました。

 

しずかちゃんの家に行ったのび太君は早速「満開のチューリップ畑に吹く風」をしずかちゃんの部屋に吹かせておもてなし。これにはしずかちゃんも大喜び。

そして「満開のチューリップ畑に吹く風」というよくわからないあやふやな注文にもしっかりと対応できるバショ―扇は本物だ。

さらに、のび太君がしずかちゃんの家の庭の木にひっかかった模型飛行機をバショ―扇の風でキャッチするというアイデアも見せた事で、

しずかちゃんも「風っていろんな使い方があるのね」とバショ―扇にすっかり興味を持ったようです。

 

というわけで、のび太君としずかちゃんが町を巡ってバショ―扇で困っている人を助けてあげるという流れに。

バショー扇の風の力で野球のポテンヒットをボールが空の彼方まで消えてしまうほどの特大ホームランにしてみたり、

お客さんの来ないうなぎ屋店をさんのためにうなぎの匂いを町じゅうに広めることでお店を大繁盛させたりと、バショ―扇は地域商店街に経済効果までももたらします。

さらには、風邪で倒れた母親の荷物の分まで配達をしようとするジャイアンのために、リアカー付き自転車を「陸上用ヨット」に改造。

モップで作った即席の帆にバショ―扇の風のパワーをぶつけることで莫大な動力を産み出すことに成功しました。このスピードで配達をすれば宅配もすぐに終わるってわけです。

陸上用ヨットの上で、仁王立ちのままバショ―扇を煽ぎ続けるのび太君の姿は映画「ベン・ハー」の戦車競走シーンを彷彿とさせます。

で、そのスピードがどのくらい凄いのかというと、やっぱり様子が気になってのび太君を探していたドラえもん(129.3kg)を吹っ飛ばすくらいの勢い!

数字や計算に強い人は、どれくらいのスピードが出ていたのか計算してみてください。

 

おかげで早々とお店の配達を終わらせることの出来たジャイアン

しかしのび太君は、その配達中の間にまた新たなバショ―扇の使い方を思いついたようです。

それは、バショ―扇で人間が持ち上がるくらいの上昇気流を起こし、その中に入って浮かび上がる感覚を楽しむという新しい遊び。

スネ夫君曰く「スカイダイビングしてるみたい」な感覚を味わえます。

文章ではあまりうまく伝わらないかも知れませんが、アニメで見る分だとすごく楽しそうなんですよ、これが。

さらに上級テクニックとして傘を持って浮き上がってみたり風呂敷でムササビのように浮かび上がるなどの新しい技を開発する者も現れるなど、新しい遊びを満喫しています。

これで気分はパラソルヘンべえ、もしくは忍者ハットリくんだ!

 

バショー扇の様々な平和的利用法を発見し、満足げな顔で帰宅の途に就くのび太君。

するとそこへ、のび太君がバショ―扇をろくでもないことに使ったと思い込んで怒りんぼ状態になったドラえもんが登場。バショ―扇を奪われてしまいました。

ちなみにドラえもんが言うところの「バショ―扇を使ったろくでもないこと」というのは、

「バショ―扇で風を起こしてしずかちゃんのスカートの中を覗く」「バショ―扇で強い風を起こしてしずかちゃんのお風呂場の壁を壊す」といった主にエッチなこと。

ドラえもんの勝手な想像から「なんてエッチな奴だ!」のび太君を侮蔑していましたが、

今回の話でのび太君は当然そんなことやっていませんし、そもそもそういうことを思いつく人ってのが一番のエッチなんだよなあ。

 

もちろんのび太君も「そんなことはしていない」と反論しますが、ドラえもんは全く話を聞いてくれません。

ドラえもんが機嫌を直してくれないまま、2人は自宅へ到着。

イライラ状態で玄関へあがろうとするドラえもん。しかしその際に、ドラえもんがマットを踏み損ねてバショ―扇を持ったまま転倒。

そして倒れた際にバショ―扇が煽がれる形となってしまった結果、野比家の中で大嵐が発生。

家の中の嵐が治まるまで、のび太君たちはママやパパと一緒に日が暮れるまで外で待機する羽目になってしまいました。

「家の中で嵐が吹き荒れている」というここでしか見れない非常にシュールなCGも見られるぞ!

のび太君から「全くろくなことしないんだから」と文句を言われるも、何も言い返せずひたすら決まりの悪い顔をする事しかできないドラえもんなのでした。おわり。

 

 

●ドラドラニュース●

・夏休みサマステ通信2週目。今回はドラえもん&ドラミバルーンとドラえもんひろばの66体のドラえもんを紹介。

 このドラえもん人形は100体あるハズなので、残り34体はどこへ行ったんだろう?

・今週のびっくりラッキーマンボは弘中アナと子供たちと一緒に実写版でお届け。「サマステに来ればみんなハッピー!」って何じゃそりゃ!

・夏休みプレゼント企画のお知らせ。第1弾はサマステ限定南極カチコチバック。だそうです。

 

 

■次回予告■

次回も1週間後の8月12日放送。

「ダジャレでやっつけろ!」「裏山ウォータースライダー」の2本をお届けします。

オリジナルひみつ道具が出てくるのは久しぶりのような気がしますね。

 

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