てんとう虫コミックス版「オバケのQ太郎」第12巻が発売されました。
新装版「オバケのQ太郎」もこれで完結となります。
最終巻では限定版として「Qちゃんすごろく<世界旅行>」付きのものも発売。
この「Qちゃんすごろく」は1967年1月号の別冊少年サンデーの付録を復刻したもので、
当時「少年サンデー」内でオバケのQ太郎と同じく人気だった「おそ松くん」との夢のコラボレーションを果たした付録となっております。
一応は「全12巻完結記念」として発売とのことですが、正直なところ昨今の「おそ松さん」人気を見込んだ小学館が便乗してこの限定版を出したのでは?という気もしないでもないです。
おそ松くんとコラボ!
しかし、この手の当時の付録(特にドラえもんやオバQ関連の付録)は古書店でもなかなか見つからない上に、仮にあったとしてもお値段もかなり高めだったりするので、
こういった復刻という形でもオバQの付録が手に入るというのは、非常にうれしいことだったりします。
もちろんリアルタイムでオバQを読んでいた方にとっては懐かしい特典になるでしょうし、1967年当時はこういう付録が付いていたという貴重な資料としても役に立ちます。
おそ松さん人気でこの限定版だけ買ったという人も、これをきっかけに「オバケのQ太郎」を1巻から読んでみるというのもいいと思いますぞ。
オバQにもおそ松くんのキャラが出てくる回もありますし、「おそ松くん」と同じ時期に同じ雑誌で連載していた漫画を読んでみるというのもなかなかオツなものです。
内容の方も約40年の時を経てこうして復刻するほどなんですから確実に面白い!
あと漫画全編を通してQちゃんがかわいい。これに尽きます。みんなも読もうオバQ!
(関連記事:「おそ松さん」ファンが「オバケのQ太郎」を読むと少しだけ得をするというお話 - 原子おはじき)
漫画本編の収録作品のほうに話を移しますと、
オバケのQ太郎の最終回である「Qちゃんさようなら」をはじめ、
Q太郎が平家の末裔と遭遇する超歴史スペクタクル巨編「ゆうれい村」や、
1966年に実際にあった懸賞*1で実際にデンマークへ行った藤本先生(らしき人)が出てくる「デンマークに負けるな」、
正太のパパのかっこいいところが見られる「チンピラとりしまり」など全19本を収録。
こうして全12巻を見終わって思いましたが、やっぱりオバケのQ太郎は面白い!
藤子F全集が出た時に「オバQ」はあらかた読んでしまいましたが、こうして新装版で改めて読んでみても面白かったです。
何と言っても漫画家としてまだまだ若手だった頃のスタジオゼロメンバーのパワーを感じられる作品で、
その後発表されるドラえもんやパーマンなどの日常コメディ作品では見られない展開のドタバタ感や荒削りさが読んでいて楽しかったです。
このオバケのQ太郎の設定を生かした「新オバケのQ太郎」も好きですが、やっぱりあの破天荒さ加減は「オバケのQ太郎」にしか出せない持ち味だと思いました。あとQちゃんがかわいい。
この調子で「新オバケのQ太郎」も新装版で出してくれないかなーなんて思ったりもしてるんですがどうでしょうかね?
あれもてんコミ版は虫プロ版に比べたら全然安いですが、ちょっと気楽に読もうという気には・・・。
とはいうわけで、新装版「オバケのQ太郎」はこの巻をもって完結となりました。
最後は12巻で見つけたドロンパの汚い星の画像を貼ってこの記事を締めたいと思います。
(関連記事:3月27日は「オバケのQ太郎」のドロンパの誕生日です。ドロンパ誕生日おめでとう! - 原子おはじき)
ありがとうございました。
星のバランスがおかしい
星はキレイなのに位置が少しズレてる
星のサイズが小さすぎ
デカすぎ