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【ドラえもん本レビューその38】ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話(著/大山のぶ代)

ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話

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出版社:小学館

初版発行日:2006年6月20日

定価:1500円(税抜)

全276頁

 

 

大山のぶ代さん書き下ろしの元、2005年に「ドラえもん」役を卒業した頃に出版された本。

自らの芸能生活の半分以上を占める「ドラえもん声優」としての活動を通して出会ったたくさんの想い出や裏話、

そして大山のぶ代さんのドラえもんに対する愛情がいっぱいに詰まった内容となっています。

 

この本の特徴として目立つのが、たびたび文中にドラえもん「あの子」として登場すること。

大山さんの人生で何かの出来事が起こるたびに、ドラえもんと大山さんが文章の中で対話をするというくだりが何回も挟まれています。

この演出を変だと思う方もいるかもしれませんが、これは大山さんが「あの子」のことを自らの分身として思っているからこその演出であり、

大山さんが病気で入院した際に「自分が元気なうちにドラえもん役を降板したい」と考えるエピソードもあったりと、

ドラえもん、そしてドラえもんを好きな子供達のことを第一に考える大山さんの優しさが伝わってくる素晴らしい一冊となっています。

 

現在は、大山のぶ代さんが「ダンガンロンパ」のモノクマ役を降板されたりといろいろと心配なこと続きですが、これからもずっと元気でいてもらいたいです。

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