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ドラえもん感想(のび太はうるさいナベ奉行&地球下車マシン)

2月26日放送分 ネタバレ注意!

のび太はうるさいナベ奉行(アニメオリジナル)

ジャイアンの家で闇鍋大会をやる事になったドラえもん達5人。

一度箸をつけた具材は絶対に口に入れるというルールの元、鍋の中にはカニやチョコレート、ゲタなんかも入っていてなかなか本格的な闇鍋となっています。それにしても小学生なのに闇鍋とはやる事がシブい。

 

闇鍋自体は盛り上がったものの、よくわからないモノを強制的に食べさせられたドラえもんのび太君は気分がガタ落ちのまま家路に着きました。

すると、居間の中からそんな気分を吹きとばすいい香りが・・・これはすき焼きの匂いだ!

早速すき焼きに有りつこうとするドラえもんのび太君でしたが、のび太のママ曰く、どうやらそのすき焼きはのび太のパパの会社の課長さんの接待用として準備されたものらしく、

さらにその課長さんはいわゆる鍋奉行気質。すき焼きの割り下をドバドバ入れたり、食べる前から鍋に牛肉を大量に放り込むなど、鍋奉行というよりは悪代官という言葉が似合うような働きを見せています。

 

このままではすき焼きがダメになってしまう!そこでドラえもん「なべ奉行」というロボット型のひみつ道具を出してくれました。

 

このなべ奉行というロボットはどんな鍋料理でもおいしくしてくれる能力を持っており、先ほどのすき焼きも小さい身体ながら器用に箸を動かして見事な関西風・関東風のすき焼きを調理。

そのすき焼きの美味しさに課長さんも自らの非を認め謝罪。「究極の鍋とは囲む者すべてが笑顔になれる鍋である」鍋格言を放ち一件落着となりました。

 

せっかく出したひみつ道具。1回使っただけではもったいない!ということで先ほどの闇鍋大会をやり直すことに。

食材を持ってジャイアンの家に向かうのび太君でしたが、家に入る時に足をつまづいてしまい、その衝撃で本来鍋にセットするはずのなべ奉行が頭にくっついてしまいました。

頭からなべ奉行を外そうと悪戦苦闘するのび太君。しかしジャイアンから「闇鍋はじめるぞ!」という言葉で謎の後光と共になべ奉行が起動!

そのまま頭になべ奉行を乗っけたまま、のび太君が闇鍋の調理を始めだしました。操られるように作業をしているが機械に頭を寄生されたのだろうか?

 

性懲りもなく鍋にゲタを入れようとしていたジャイアン排除し、いくつか味付けをした後完成したのが、クッキーやチョコレート、イチゴを餃子の皮で包んだ究極のスイーツ闇鍋!

闇鍋の概念を覆しそうなこのスイーツ闇鍋ですが、試食をしたしずかちゃんやスネ夫曰く「つゆの味と中の甘さが絶妙なバランス」「おもしろい食感」と大絶賛。

闇鍋にスリル感を求め「こんな和やかなのは闇鍋じゃねえ!」と叫ぶジャイアンも箸が止まらず。強がってるわりに身体は正直ってやつですね。

なべ奉行さまから「究極の鍋とは、囲む者すべてが幸せな笑顔になれる鍋である」とまたもや鍋格言が飛び出した所で闇鍋大会はお開きとなりました。

 

先ほどと違ってウキウキで帰宅したドラえもんのび太君。さらにおやつにケーキがあると聞きさらに気分は上々。

冷蔵庫にあるケーキを見つけたのび太君が、嬉しさのあまり「やっぱりケーキと鍋は別腹だよね~」と言った途端に、またしても頭の上のなべ奉行が作動!

あっという間にケーキに牛乳とココナッツミルク、アーモンドを加えた「ショートケーキとココナッツミルク鍋」が完成しました。

のび太君曰く、このケーキ鍋は「わりとおいしい」そうですが、ドラえもんは「普通に食べたかった」と涙目。どうもなべ奉行の調理中は誰にも手出しができないようです。

 

なべ料理の食べ過ぎで腹ごなしに土手を散歩するのび太ドラえもん

その間にも、通りすがりの人が「ワタナベさん」を呼びかける声だけでなべ奉行が反応したりと気が抜けないまま。あれだけ有能だったなべ奉行も今では「ナベ」という単語だけで誤作動を起こすポンコツと化してしまいました。

 

さらに運の悪い事に町内ふれあいマラソン大会でサービスとして出されるおでんなべ調理用の仮設テントを発見。

ここでのび太君が普通に「おでんだ!」と言っておけばいいものを、何故か「おでんなべだ!」と「なべ」を付け足してしまったために案の定なべ奉行が作動しました。

のび太君をお供に仮設テントに乗り込んできたなべ奉行は、早速目の前のおでんなべを試食すると「ちがう!これはおでんなべではない!」と一刀両断。

これには、このおでんなべを作ったジャイアンのママも困り顔。いきなり現れた変なロボットにあきれ果てたのか、おでんなべの調理を任せることにしました。

 

そして、なべ奉行の手によって完成した「究極のおでんなべ」と、ジャイアンのママが作った普通のおでんなべ。

これらをマラソンから帰って来たばかりの子供たちに食べ比べをさせ、どっちのおでんがおいしいか優劣を決めることとなりました。どうでもいいけど、マラソン終わりにおでんを食べるのって結構ツラいと思うぞ。

 

腕前や美味しさでいえばなべ奉行の作ったおでんなべのほうが勝ちな気もしますが、子供たちが選んだのは何とジャイアンのママが作った普通のおでんなべ!

究極おでんなべ、敗れる!!

この勝敗に納得のいかないなべ奉行。ジャイアンのママが作ったおでんなべを食べてみた所、何故か普通のおでんに比べて味が濃すぎる事が判明。

こんな濃い味のおでんに負けるとは!とますます憤慨するなべ奉行に対し、ジャイアンのママから「(あえて)濃くしてるんだよ。いっぱい運動した後はしょっぱいものが欲しくなるんだよ」との答えが返ってきました。

なるほど。体がしょっぱいものを欲していたから、マラソン完走直後の子たちにはなべ奉行のおでんは味が薄く感じたというわけですね。ここに主婦とロボットとの経験の差が出たわけだ。何だか今日のドラえもんグルメ漫画みたいです。

 

まさかの敗北に「なべ奉行の私が負けるとは・・・」とショックを隠し切れない様子のなべ奉行でしたが、お手伝いのお母さんから「奉行?剛田さん、なべ将軍って言われてるのよ」と驚きの事実を明かしました。あだ名がなべ将軍!

さらにイメージカットとして、ジャイアンのママの顔と将軍の体*1が合体した悪質なコラージュが映し出されたりとやりたい放題。

きっと普段からジャイアンのママは町内会で頼れる存在として君臨しているのでしょう。

なべ奉行よりも偉そうななべ将軍の存在を知ったなべ将軍。「参った・・・」と言い残し、そのままのび太君の頭から外れましたとさ。流石のなべ奉行も主婦の知恵と権威には弱かった!

 

 

 

 

地球下車マシン(コミックス35巻)

のび太君の街に雪が降りました。先週もBパートでいきなり雪が降ってきたような気もするけど気にしない。とにかく雪が降った。

ジャイアンスネ夫のび太君をスキー遊びに誘おうとしますが、のび太君は家の中から「今いないよー」と言い居留守を使います。でも自分の声で「今いないよー」と言ってしまったせいですぐに存在がバレてしまいました。

 

しかしジャイアンスネ夫にはこの居留守も想定の範囲内といった感じの笑み。何故なら毎年スキーに誘っているのに、スキーが滑れないのび太君はその度に居留守を使っているからです。

この屈辱にドラえもんも憤慨。のび太君だってスキーが滑れないことを毎年バカにされるのは辛い。

 

そこでドラえもんが「スキー板に乗って立っているだけでスキーが滑れるようになる」ひみつ道具地球下車マシン」を出してくれました。

このひみつ道具は地球の自転から少しだけ降りることが出来るという能力を持っていて、この道具をつけてダイアルをひねれば、ひとりでに西方向に移動するという現象が起きます。

なので、これをつけた状態でのび太君がスキー板に乗っていれば、何も知らない人から見ればのび太君がスキーに乗って滑っているように見えるというわけですね。

 

こういうスケールの大きい偏差値の高そうなひみつ道具は大好きなのですが、本当に文章での説明が難しい。原作だとこの現象を「観覧車から対象物を降ろしたようなもの」と表現していました。

 

とにかく、空き地の土管を利用したうず高く雪の乗ったゲレンデ姿を現したのび太君。

そこではしずかちゃんやスネ夫ジャイアンもスキーに興じており、何も知らないジャイアンたちはのび太君がスキーでスッ転ぶところを期待しているご様子。

しかし、今ののび太君には地球下車マシンがある。これさえあればスキーなんてお茶の子さいさい・・・かと思われましたが、直前になってこのゲレンデが西とは反対の東を向いているためにスキーで滑り降りられないことが発覚します。

 

もう後戻りできない状況に陥ったのび太君。こうなったら一か八かとその場で地球下車マシンのダイヤルをひねるドラえもん

すると、万有引力に逆らってのび太君がゲレンデを滑り上がるという超常現象が発生!これにはジャイアンたちも驚きの色を隠せず。

みんなから「すげえ!」「滑り上がるなんて初めて見たわ」など賞賛を浴びたのび太君はつい調子に乗ってしまい、普通にスキーで滑ることをせずに地球下車マシン頼りのお手軽スキーを満喫。

ちゃんとしたスキーの練習をしないことに腹を立てたドラえもんは先に家に帰ってしまいました。

 

その後5時間にも渡ってスキーを楽しんだのび太君が家に帰ろうとしていたところ、何故か自分の体が西に流されてしまうことに気づきます。どうやら先ほどのスキーで地球下車マシンを酷使しすぎた影響からダイヤルに不具合が出ているようです。

このままだと西に流され続けてしまう!そう思ったのび太君はポケットから無理やり地球下車マシンを取ろうとしますが、無理に取り出そうとした結果ダイヤルがすっぽ抜けるという最悪の展開になってしまいました。未来の機械なのにモロすぎだ!

 

何とか自宅に戻ってドラえもんの助けを借りようとするのび太君でしたが、地球の時点から完全に降りきってしまった今、どう走っても西へ流されてしまうだけ。

そこでのび太君は塀づたいに進んでいき、角から角にするどく移動することで家までたどり着くという作戦を思いつきます。

のび太君の家の前にある3つの曲がり角を全て渡り切れば、無事家に辿り着ける。さっそく作戦を行動に移すのび太君でしたが、ひとつめの角で犬の鳴き声にびっくりしてあえなく移動失敗。そのまま自転に引っ張られながら、西の彼方へと消えていきました。

 

西の方へ消えていったのび太君でしたが、今度は商店街にその姿を現します。どうやらアニメでよく見る商店街はのび太君の家から西の方向にあるようですね。貴重なアニメ参考資料になりそう!

そこで偶然通りがかったしずかちゃんに助けを求めようと不可抗力でスカートに手を伸ばすのび太君。自転に引っ張られてるんだからしょうがないよね。

これで何とか助かるかも・・・と思った矢先、しずかちゃんから全力の足蹴りを食らってしまい、またもや西へすっ飛んでいくのび太君。偶然手に入れた段ボール箱に乗ってさらにさらに西へと向かっていきます。

 

一方その頃、のび太君の帰りが遅い事に不安を覚えたドラえもんが道ばたで遺留品と化したのび太君のスキー板と地球下車マシンのダイヤルを発見。

さらに先ほどの行為に対する怒りでプリプリしているしずかちゃんから、のび太君が西の方角へ滑っていったこともわかり、急いでタケコプターで西へ西へと向かっていったところ、すっかり田舎と化した道をダンボール箱ソリで激走するのび太君を発見!

ダンボールがあるからまだいいけど、もしもバランスを失ってコケでもしたら確実に大根おろし状態になるくらいのスピードが出ています。

 

必死で助けを求めるのび太君に対し、まださっきの事で怒っているのか「24時間経ったらまた元の場所に帰ってこれるよ」などと軽口を叩くドラえもん

そんな軽口の罰が当たったのか、道路標識に顔面をおもいっきり強打するという悲劇に見舞われました。そして、のび太君も見失いました。

 

その後も自転によって、山を飛び谷を越え僕らの町も飛び越えてひたすら西へと突き進んでいくのび太君。このままだと海に飛び込んで溺死してしまう!

それを防ぐため、ドラえもんが「コエカタマリン」で出てきた声を何かの記念碑に反発させ、その飛んできた声に乗って移動するという何となくバチがあたりそうな技のび太君に追いつきます。音の速度なら自転の速度よりも早いので間に合う、ということか。

ちなみにアニメではこの「コエカタマリン」の名前は一切出ませんでした。コエカタマリンくらい紹介しなくてもみんな知ってるだろ?知らないなら勉強しな」というわさドラの意向なのでしょうか?

そして、のび太君に「なんでポケットから出せないならズボンを脱がないの?」という根本的な解決策を教えるドラえもん

中国大陸に向かって夕焼け空を飛んでいくおのれのズボンを、パンツ一丁でただ見つめるだけしか出来ないのび太君とドラえもんなのであった。

 

●ドラドラニュース

今週からEDがウンタカダンスから山崎まさよしさんの歌う「新・日本誕生」主題歌「空へ」に変わりました。

 

 

 

 

☆次回予告

来週3月4日は「ドラえもんクレヨンしんちゃん 春だ!映画だ!3時間アニメ祭り」と題し、

昨年公開の映画「のび太の宇宙英雄記」がテレビ初放送されます。ツイッターでは実況すると思いますが、

通常放送とは違っていつものような感想記事は書かないと思います。