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ドラえもん感想(なんでも材質変換機&雪だるまは忘れない)

2月19日放送分 ネタバレ注意!

 

なんでも材質変換機(コミックス25巻収録)

「バリーン!!(ガラスの割れる音)」

 

ジャイアンのホームランによって、また神成さんの家の窓ガラスが野球ボールの餌食になりました。

ドラえもん世界ではもう見慣れた光景なのですが、その神成さん宅に飛び込んだボールを取りに行く損な役目はいつものび太君。

さらに今回は、「何べん(窓ガラスを)割ったら気が済むんだ!」という神成さんの説教に「ホント、僕もウンザリしてるんです」とついつい本音を漏らしてしまったため、いつもの説教に加えてゲンコツまで貰うハメになってしまいました。

 

この不条理に腹を立てたのび太。「(窓ガラスを)割られて困るなら鉄板でも貼っとけばいいんだ!」という意味不明な理論を言い放ちます。

しかし、その発言で何かを思いついたドラえもん。ポケットの中から「材質変換機」というひみつ道具を出してくれました。

「いろいろなものの材質を変えることが出来る」というこの道具。材質変換機から出る光を部屋のドアに当てるとドアがペラペラの布に。新聞に使うと一気にガラスのようになってしまいました。

そして、この道具を使って神成さんの家の窓ガラスを鉄に変えて割れないようにするという作戦の様です。

 

そして計画通り窓ガラスの材質を鉄に変えたドラえもんのび太。早速ジャイアンスネ夫を呼ぶと、公開テストといわんばかりにバレーボール大の岩を神成さん宅の窓ガラスに投げ込むドラえもん

「グワーン!!」 この音に、窓の前で待ち構えていたんじゃないかと思うくらいのスピードで飛び出してきた神成さん。

しかし、鈍い音こそしましたが岩が直撃しても窓ガラスはびくともしませんでした。つまり実験は成功!

 

これで窓ガラスを割る心配をせず、心置きなく空き地で野球ができると思った矢先、今度はジャイアンのフルスイングによってスネ夫所有のこだわり木製バットが折れてしまいました。

これでは野球が出来ない・・・と思いきや、今度はのび太君が古新聞を筒状に丸め、材質変換機で鉄に変えることで見事な即席金属バットを作成。無事試合も再開されます。

 

そして迎えた最終回。ここで打たなきゃ負けるという大事な場面でバッターはまさかののび太君。なんか毎回大事な局面でのび太君に打順が回って来てるような気がします。

自分の運動神経を棚に上げて「ボールが早すぎて打てない」と勝手な文句を言うのび太君のため、ドラえもんが材質変換機でボールが投球された瞬間に材質を風船に変更。

ボールが風船になり球速も落ちた結果、見事のび太君のバットにボールがジャストミート!そして当たった瞬間にボールの材質を元に戻すことで、見事なホームラン性のある打球を生むことに成功しました。ボークじゃないよ!

 

これで走者のジャイアンスネ夫も生還。劇的な勝利で終わるかと思いきや、打席ののび太君が自分のバットにボールが当たって喜んでいたせいで一塁に走らないという珍プレーを犯してしまいそのまま試合終了。劇的な敗北に終わりました。

 

この不甲斐ない試合に激怒したジャイアンスネ夫のび太を追いかけまわします。

公園の植え込みの中に逃げ込んだのび太君とドラえもん。後から追いかけてきたジャイアンスネ夫の周辺の植え込みの葉っぱをに変えて出られないようにすることで、何とか難を逃れました。

 

その後、原作でもあったしずかちゃんが紙で作った洋服を本物の布の服に変える件を終えると、今度は銀行強盗に遭遇!

ブルース・ブラザーズのそっくりさんみたいな銀行強盗コンビの逃走を阻止するべく、ドラえもんが銀行から奪った大量の札束入りカバンの持ち手の材質をゴムに変更。持ち手がゴムのように伸びてしまい、札束が運べなくなってしまいました。

これで警察が来るまでの時間を稼ごうとしますが、銀行強盗側がカバンの持ち手ではなく、直接カバンごと抱きかかえれば運べるという妙案を思いついてしまい、あえなく作戦は失敗。さらにのび太君まで人質に取られ、迎えにやって来た車に乗って逃走を許してしまうという状況に!

 

しかし、ドラえもんタケコプターで銀行強盗たちの進む道を先回りし、材質変換機で銀行強盗達の乗る車の材質を紙に変えてしまいました

紙になってコントロールと重量を失った車はそのまま浮き上がり、工場のようなところに人質ののび太君ごと墜落。何とか紙となった車から這い出し、今度は雑居ビルの中へと逃げていきます。

一応この車は銀行強盗2人の逃走を手助けするために「迎えに来た」車なので、本来運転手役の人間がいないとおかしいのだが、車から這い出してきた時にはその銀行強盗2人とのび太君しか出てこなかった。運転手はどこへ消えた?

 

閑話休題。人質ののび太君を連れて銀行強盗2人がやってきたのは雑居ビルの屋上。どうやらヘリコプターを使って海外へ高飛びする計画のようです。これはまずい!

しかしここでドラえもんが登場!ヘリコプターの回転するプロペラを粘土に変え、鞭(ムチ)の要領で銀行強盗2人を屋上から弾き飛ばしてしまいました

 

悪人から解放され再会を喜ぶドラえもんのび太君。しかし、まだ粘土プロペラが回転している事に気づいていない! 2人もまた、先ほどの銀行強盗のようにプロペラに弾き飛ばされてしまいました。

思っていたより高層だった雑居ビルから落下する銀行強盗とドラえもんのび太。このままだと地面に直撃してショッキングな状態になってしまうのは確実です。

が、ここでまたしてもドラえもんが機転を利かせ、地面に材質変換機を照射!地面を綿に変えることで全員怪我無く着地することが出来ました。全員首から落ちていたような気もするけど気にしない。

 

無事銀行強盗も捕まり穏やかな顔で帰路に着くドラえもんのび太でしたが、突然後ろからジャイアンがやって来て材質変換機をひったくってしまいました。あの鉄の葉っぱからどうやって逃げ出したんだろう?

使い方が分からないのでとりあえずダイヤルをいじりまくるジャイアン。その結果材質変換機がブッ壊れてしまい、ジャイアンの家がビニールみたいにクタクタになってしまいました。

いやあ、今のアニメはCG技術の向上でジャイアンの家のビニール具合もうまく表現されて・・・なんて言ってる場合じゃない。

けっきょく、ジャイアンの家は材質変換機が直るまでそのへんにロープで吊るされることになりましたとさ。おしまい。

 

 

 

 

雪だるまは忘れない(アニメオリジナル)

今日は雪の日。というわけで空き地で雪だるまを作るドラえもんのび太君。ちなみにのび太君は雪の日なのに半ズボンだ!

 

雪だるまに目や口もつけ、バケツもかぶせ、なかなか良いのが出来たぞ!と思った矢先、どこからともなく雪玉が飛んできました。

雪玉の飛んできた先を見ると、そこには雪玉を飛ばすオモチャを持ったジャイアンスネ夫の姿が!どうやらのび太君達を雪玉の的にして遊ぼうとしているようです。

この2人の所業に腹を立てたドラえもん雪玉を正確なコントロールで投げつけるひみつ道具「スノーピッチャー」をポケットから取り出して反撃をします。

 

しかしこの道具、雪玉を投げるだけで雪玉を作る機能は持ち合わせておらず、雪玉作りは基本手作業というとんだポンコツ商品。しかも無駄にデカい。

結局、反撃も実らずスネ夫ジャイアンにあっさりと負けたばっかりか、ジャイアンの飛ばした雪玉3発の衝撃で「スノーピッチャー」が煙を上げて壊れるという残念な結果に。神成さん家の窓ガラスでも雪玉3発くらいは耐えられると思うぞ。

 

雪合戦は負けてしまいましたが、先ほどの雪だるまには愛着を覚えてしまったのび太君。

「一緒に雪だるまを家へ連れて行きたい」というのび太君のお願いで、何でも自在に動くことのできる「ロボットのもと」を使って家まで歩かせることにしました。

途中、何故かジャイアンの家に入ろうとするおかしな行動も見られましたが何とかのび太君の家まで到着。とりあえず雪だるま君は庭の隅に座らせて?おきます。

 

そんな雪の積もる日でも半ズボンの我が子を心配したのかここでママが登場。寒さ対策の青色のマフラーを渡そうとした瞬間、突然雪だるま君が動き出しました。

そして青色のマフラーをママから奪い取ると、何か思うところがあるのかジーッとそのマフラーを眺め続ける雪だるま君。

その後も突然ママのいる居間へ飛び込んでは、ただそこに置いてあったミカンを拾って鼻につけるだけといった謎の行動を取り続けます。

 

流石にこれは変だと思ったドラえもん「ロボット雪だるま」での経験を生かし、ロボットのもとを調べますが特に変わった異常は無し。

ということは、雪自体に何か原因があるのではないかと推理したドラえもん。「水ビデオ」を使い、雪の記憶を探ってみることにしました。

水ビデオで雪の過去の過去の記憶を遡っていくのび太ドラえもん。そして水ビデオに最初に映ったのは・・・

 

弥生人「ウキパルマ!」 

うおおおお!また古代人だ!! 「新・日本誕生」の公開が近いからって最近ドラえもんに古代人出し過ぎだぞ!もう出すな!

 

製作面の文句はさておき、とにかく雪だるま君は弥生時代から日本にいたようで、その後も江戸時代から現代にかけて、ずーっと雪だるまとして生き続けてきたようです。

そして、それらの過去の記憶の全てで共通しているのが「ずっと一人ぼっちでただ溶けていくのを待つだけの日々だった」ということ。

しかし、それが今回の暴走に繋がった原因とも言えず、手がかりを探す事を諦めかけていたその時、水ビデオにのび太君が作った雪だるま」にそっくりの雪だるまの映像が映りました。

 

さらにその雪だるまを作ったのが何と幼かった頃のジャイアンだという事も判明。青いマフラーと鼻のミカンはあの頃のジャイアンと雪だるま君との思い出だったわけですね。ガキ大将・ジャイアンにあんな優しい頃があったなんて!

そして雪だるまになった今、こうしてあの頃と同じ姿に戻ってまたジャイアンに会いたい。そのような思いからあのような行動をとり続けたのでしょう。

 

そんな健気な雪だるま君の思いにドラえもんも思わずドラ泣き。のび太君も雪だるま君とジャイアンを再会させてあげる機会を設けてあげることを提案しました。

 

そして対面の時。自宅の庭にジャイアンを連れてきたのび太君。ジャイアンにはサプライズとして目隠しがされています。果たしてジャイアンはあの時の雪だるまの事を覚えているのでしょう。

目隠しを取ったジャイアン。そして目の前にあった雪だるまを見て「ウソだろ・・・おまえはあの時の・・・」とあの時を思い出した様子。よかった!ちゃんと覚えていてくれた!

この感動的な場面に、立会人のしずかちゃんやスネ夫ももう泣きっぱなしです。

 

あの頃を思い出し、雪だるまの元へ走るジャイアン。雪だるま君もジャイアンの元へと駆け寄ります。

そして2人は感動の抱擁へ・・・と思っていたら、何故か雪だるま君がいきなりジャイアンの顔面目がけて強烈なキック! あれれ?

 

その後も全体重を乗せたプレスをお見舞いするなどジャイアンへの暴力をやめない雪だるま君。

不思議に思ったドラえもんが、改めて水ビデオでジャイアンと雪だるま君との映像の続きを見返してみた所、どうやら幼かった頃のジャイアン君、雪だるま君に対してかなりひどい事をしてきていたようで・・・ジャイアンの事を相当恨んでいたようです。

 

つまり、このお話はジャイアンへの恨みを晴らすべく、はるばるこの町にやって来たという雪だるま君の復讐譚でもあったわけだ。

一応雪だるま君の見た目とギャグ的演出で面白い回にはなっていますが、内容としてはこの後の番組で1年周期で放送されるクレしんホラー劇場」となんら変わらないよ!そういえばこの話と似たような回もあったぞ!

そして、この回のタイトル「雪だるまは忘れない」。とんだダブルミーニングなお話だった!

 

 

 

 

次回予告

次回は闇鍋をやるらしいです。