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ゲッサン4月号『カメントツの漫画ならず道 番外編』後編!辻村深月先生はライジンオーだった?

 

 

先月からゲッサンでは『映画ドラえもん のび太の月面探査記』のコラボ企画として、

『カメントツの漫画ならず道 番外編』が特別掲載されております。

 

今月はその後編です。

 

 

ゲッサン 2019年 04 月号 [雑誌]

ゲッサン 2019年 04 月号 [雑誌]

 

 

 

【前編の感想】

genshiohajiki.hatenablog.com

 

 

カメントツ先生のドラえもん愛と映画『のび太の月面探査記』の魅力を存分に伝えてくれた前編に引き続き、

後編では、脚本・辻村深月先生との対談インタビューの様子が描かれていました。

 

 

 

 

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対談は、子供の頃にクラスの中心人物ではなかった自分のことを絶対無敵ライジンオーの教室待機組」に例える辻村先生の姿からはじまった。

 

 

自分はライジンオーをよく知らないので、この例えについてはぶっちゃけよくわからなかったのですが、

 

 

その後にカメントツ先生が言っていた、

 

 「自分は合体ロボの『頭』にはなれないとわかっていたけど、足パーツくらいにはなれると思っていた」

 「でも社会に出てわかった!!自分はロボすら乗れない!」

 「ライジンオーに乗りたい人生だった!」

 

という魂の叫びは、かなり共感できるものがある。

 

自分もどちらかといえば教室待機組みたいな幼少期を送っていたので、言いたいことはよーくわかります。

 

 

 

しかしその教室待機組時代の経験が、後に「小説家になろうとしたキッカケ」に繋がったり、

ドラえもん」という作品を受け継ぐための心構えになっていたりもするので、人生どう転がっていくか本当にわからないものです。

 

もしも辻村先生が教室待機組な幼少時を送っていなかったら、小説家とはまた違った人生を歩んでいたかもしれない。

それこそ、藤子F先生の名短編「パラレル同窓会」みたいな話になってくるのかも。

 

 

 

それにしても『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の告知漫画だというのに、

冒頭3ページにわたってライジンオーが出続けていたのは、かなりの異常事態だ。

 

 

ドラえもんよりもライジンオーが描かれているコマのほうが多い『映画ドラえもん』の告知漫画!

 

 

 

 

さらに、今回の『のび太の月面探査記』では、

辻村先生が初期ドラえもんの言葉遣いで書いてしまったためにボツになった幻の初期稿があることもわかった。

 

初期ドラ版の月面探査記、ものすごく気になる・・・。

 

 

 

今やってる作品では流石にムリだけど、

また新しく辻村先生にFシアターの新作の脚本を書く時が来たら、ぜひとも初期ドラの言葉遣いを解禁したお話をやってもらいたい。

 

そのことを辻村先生に頼んでみたら、意外とノリノリでやってくれそうな気もするぞ。

 

 

 

「映画ドラえもんの魅力」と「辻村深月先生の人となり」を引き出してくれた、今回のカメントツ先生の特別掲載。

最後は自身の著作である『こぐまのケーキ屋さん』の宣伝もガッツリとおこなった上で、キレイに締めていた。

 

 

『映画ドラえもん のび太の月面探査記』はただいま全国で大ヒット上映中。

まだ見てないという人は、ぜひ観に行きましょう!

 

 

 

 

そして、このカメントツ先生の漫画読みたさに、

「普段は読まないゲッサンを買った」という藤子不二雄ファンの人も多そうですが、

 

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そんな藤子ファンをターゲットにしたのか、

今月号のゲッサンでは『カメントツの漫画ならず道 番外編』が終わってすぐに『金剛寺さんは面倒臭い』を読むことができる仕様になっていました。

 

はじまりのページも書かれているので、遠慮なく最初のページから読むことができるぞ!

 

 

 

とよ田みのる先生の『金剛寺さんは面倒臭い』は今のゲッサンで一番おもしろい漫画だと思っているので、

カメントツ先生の漫画を読んだついでに、この作品も読んでもらえたらうれしいです。

 

 

<第1話試し読み>

gekkansunday.net

 

 

 

 

といったところで、今日はここまで。

 

 

こぐまのケーキ屋さん (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

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