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【ドラえもん本レビューその182】小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記(小学館ジュニア文庫)

 

 

※この記事には『映画ドラえもん のび太の月面探査記』のネタバレが多数含まれています。  

 本編鑑賞後にこの記事を読むことをお薦めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記(小学館ジュニア文庫)

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発行日:2019年2月12日

出版社:小学館

価格:800円(税抜)

原作:藤子・F・不二雄/著:辻村深月

全306頁

 

 

 

昨日はハードカバー版の小説『のび太の月面探査記』を紹介しましたが、

本日は、ジュニア向けレーベルである小学館ジュニア文庫から発売されたほうの小説版『のび太の月面探査記』の紹介です。

 

 

 

<ためし読みはこちら>

shogakukan.tameshiyo.me

 

 

 

本の内容自体は、ハードカバー版とほぼ同じなのですが、

児童向けということで若干文字が大きくなっていたり、すべての漢字に読み仮名が振ってあるなどの配慮が。

文字が大きくなっている影響で、ページ数も50ページほど多くなっています。

 

 

 

ハードカバー版と比べると、ジュニア文庫版の『月面探査記』は幾分かチャチな感じに見えてしまいますが、

その分、こちらのほうが価格が1000円ほど安くなっているので、

お金に余裕のない人や、映画を見て試しに小説も読んでみようかなーと思っている人はこっちを買ってみるのも充分にアリかと。

 

 

文庫なので、手軽にカバンなどに入れて持ち歩けるというところもメリットのひとつ。

 

「ハードカバー版よりも本が重くなくて扱いやすい」という面もあるので、

『月面探査記』の感想記事を書いたときの内容確認も、おもに文庫版のほうでやっていました。

 

 

まあ、ハードカバー版と文庫版のどっちを買うかはその人の自由ですが、

どっちを買おうか迷ってる人は、自分みたいに両方とも買うってのが一番いいと思いますよ!(ダメな人の典型)

 

 

 

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もうひとつ、「ハードカバー版」と「文庫版」のかなり細かい違いとして、

ハードカバー版での場面転換では、上の画像のように「月のマーク」が入っているのですが・・・。

 

 

 

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文庫版では、その月のマークが「ドラえもんの顔」になっていました。

本当に些細な違いですが、こういうのなんかいいですよね。

 

 

 

小説版公式サイトで公開されているインタビューで、

辻村深月先生は「あえて読者の年齢を考えずに書いた(要約)」と発言されているように、

 

小説版には、子どもが読むとちょっと難しいかもしれない単語もけっこう出てきます。

 

プロローグの時点で「レゴリス」という普段聞きなれないワードが説明なしで出てくるところにも、

この本は子供向けに書いてないぞという、辻村先生の気持ちがうかがえる。

 

 

自分も映画公開前に『ドラえもん 月のサイエンス』で月知識の予習をしていなかったら、

「『レゴリス』って、レゴブロックとなんか関係あるのか?」みたいなことを思っていたところでしたよ。

 

危ないところだった・・・。

 

 

 

 

ここ最近発売された『のび太の月面探査記』関連の書籍はまだまだあるので、

これからもそれに関する紹介記事を続けて書いていこうと思っています。よろしくお願いします。