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ドラえもん感想(熱血応援マイク&オモイコミン)

 

2019年2月15日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラまちがいさがし

また今週もNASAからの出題。もう書くことなくなってきた。ロッチ中岡さんにウサ耳が生えました。

 

 

 

熱血応援マイク(アニメオリジナル)

空き地で「消しゴム遊び」に熱中するジャイアンのび太くんの姿からスタート。

消しゴム遊びとは、相手の消しゴムを落としたほうが勝ちという至ってシンプルなルールであり・・・まあ、誰でもやったことある遊びですよね。

 

自分のまわりでは「消しピンバトル」という名前でこの遊びが親しまれていました。

 

 

でもこの遊びは学校の休み時間にやるからこそ面白いのであって、わざわざ寒空の下でやるほどの遊びではないと思う。

空き地に特設リングを構えてまでの力のいれようだけど、のび太ジャイアンの間でなにか消しゴム絡みの因縁でもあったのだろうか?

 

 

そんな消しピンバトル、もとい「消しゴム遊び」ですが、

絶対王者ジャイアンは持ち前の勝負強さとスネ夫から借りた巨大消しゴムを武器に、のび太くん相手に連戦連勝を重ねていく。

のび太くんが使っている使い古しのチビ消しゴムでは、さすがに相手が悪すぎるといったところでしょうかねえ。

 

 

この結果を悔しがったのび太くんは、「絶対に負けない消しゴムを出して~!」とドラえもんに泣きつきますが、

「あるかそんなもん。消しゴムは消すための道具であって、戦うための道具じゃない」とあっさり一蹴されてしまった。

まったくの正論である。

 

でも、未来の世界にはメンコを強くするための塗り薬というニッチすぎる道具もあるっちゃああるので、

のび太くんのために黙っていただけで、本当は「絶対に負けない消しゴム」も未来にあったりするのかもしれない。

まあ、別になくても、おかしくはないけど。

 

 

ママから宿題をやってなかったことを詰問されるのび太くんであったが、

さすがにママもあきれ果てたのか、のび太くんを怒らずにどこかへ行ってしまう。

 

「悪いことをしても怒られない」という反応も逆にキツかったりするけど、のび太くんがそんな機敏を察せるわけもなく「ママに怒られなかった!」と大はしゃぎ。

こののび太くんの情けない姿に腹を立てたドラえもんは、彼をムリヤリ机に向かわせ、宿題をやらせるのでした。

 

それにしても、のび太くんは勉強しないのに、

なんで「消しゴム遊び」の時に使っていた消しゴムだけは、あんなに使い込まれたモノだったんだろう?

宿題してる時に使っていた消しゴムを使ったほうが、もっと有利に戦えてそうだ。

 

 

机に向かっても全くやる気を出さないのび太くんのために、『熱血応援マイク』という道具を出すドラえもん

 

ハンドマイクの形をしたロボットであり、

この道具に応援されると、どんなイヤなことでもすっかりその気になっていつも以上の力を出すことができるという効果をもっています。

 

 

たかが宿題の応援をやるだけでも、

「宿題をする姿勢やエンピツを持つ角度が美しい!ギリシャ彫刻のようだ!」「目指すはエベレストよりも高い栄光への頂だ!」と様々な語彙を用いて応援しまくってくれる!

これだけ言われたら、やる気も出るってもんですわな。

 

 

ちなみに今回の道具は三石琴乃さんのアイデアとのことで、エンドクレジットでも「脚本協力」として名前が載っています。

『熱血応援マイク』の見た目が、なんとなく芸人のサンシャイン池崎氏っぽく見えるのは気のせいだろうか?

 

 

この道具に味をしめたのび太くん、『熱血応援マイク』とともに消しゴム遊びのリベンジに向かう!

 

『熱血応援マイク』のおかげで、すっかりやる気モードののび太くん。

そのやる気に同調してか、作画や演出のほうもいつも以上に気合が入っているぞ!

 

 

良作画のわりに、やってること自体はただ子供2人が消しゴムを弾いているだけなのですが、

そのやってることのくだらなさと、アニメ特有の大げさな演出が笑いを生み出すのである!

 

アニメーターさんはきっと大変なんだろうけど、見ているこっちとしては面白いことこの上ないぞ。

 

 

そして、肝心のリベンジマッチのほうですが、

ジャイアン消しゴムのコントロールを間違えてスタジアムの端に飛ばしてしまったところを、

のび太くんが冷静に消しゴムを当てることで、ジャイアンの消しゴムをスタジアムの下に落とすことに成功。

 

熱血応援マイクが最高の応援をしてくれたわりに、

相手の自爆による勝利という、かなりしょっぱい勝ち方となってしまった。

 

 

しかし、この敗北に納得のいかなかったジャイアン「消しゴムの敵だ!」とのび太の顔面を殴打。

 

消しゴム遊びでは負けたものの、得意のリアルファイトで完全勝利を収めたジャイアンはそのまま『熱血応援マイク』も強奪。

『熱血応援マイク』に自分に都合のいい応援をさせて、すっかりご満悦だ!

 

 

しかし、上機嫌になったジャイアン熱血応援マイクを手にして歌の練習をしてしまった結果

あまりのオンチっぷりに熱血応援マイクの電子頭脳がくるってしまい、

 

 「まるで潰れたカエルのような声」

 「世界中を凍りつかせ地獄の底に引きずり込む、こんなひどい歌を歌えるのは君だけ!」

 「なんと不気味な怒り顔!人間を超えたゴリラ!ゴリラよりもゴリラ!ゴリラの中のゴリラ!」

 

と、めちゃくちゃな悪口しか言わないバグが発生してしまった!

 

 

しかし、電子頭脳がくるって悪口しか言えなくなっても、抜群のワードセンスだけはちゃんと残っている。

 

そりゃジャイアンも、「なぁ~にぃ~!」クールポコを彷彿とさせるようなイラつきのセリフを発しちゃうわけだ。

 

 

あと、『熱血応援マイク』がマイクの形をしている意味が

ジャイアンがマイク代わりにして歌うくだりをやりたいため」以外に見つからなかったことも、ここに記しておきます。

べつにマイクの形のロボットじゃなくても、お話が成立しそうな気がする内容だった。

 

 

幸いなことに、

息子の近所めいわくな歌の練習に怒ったジャイアンのママの登場によって、事態は無事に収束。

『熱血応援マイク』も放り捨てられた際の衝撃で電子頭脳が元通りになったのでひと安心である。

 

 

しかし、その放り捨てられた『熱血応援マイク』を拾ったのがのび太のママだったため、

のび太くんは熱血応援でやる気になってしまったママのお説教をガッツリと聞かされる羽目になってしまうというオチがついてしまった。

 

 

熱血応援マイクも、

「なんと心に沁みるお説教だ!」「きっと息子ののび太にも必ず伝わるだろう!」とママのお説教を端からフォローしていく。

 

アニメを見ながらずっと思ってたけど、コイツは「お世辞マイク」とか「太鼓持ちマイク」に名前を変えたほうがいいんじゃないだろうか?

 

 

そんなことを思いつつ、1本目はこれにて以上です。

 

 

 

 

ドラえもん のび太の宇宙探Q!●

映画公開まであと2週間。

 

今回は恒例のクイズを行わず、

ドラえもん「ドラ焼きを宇宙食にしてほしい」というお願いを宇宙飛行士の人に聞いてみるという内容でした。

ロッチ中岡氏があまりにもクイズに答えられないので、クイズ企画そのものが廃止になってしまったのだろうか?

 

ちなみに、肝心のお願いのほうですが、

このコーナーに何回か出ている宇宙飛行士のギブソン船長がドラ焼きを食した後、

宇宙食にできるかどうか一度聞いてみるよ」絵に描いたようなビジネス返事を貰うことが出来ました。ありがとうございます。

 

誰かに頼まれて無理やりドラ焼きを食べさせられたであろう、ギブソン船長のあの顔が忘れられない。

ちゅうか、こんな茶番をホンモノのNASAの関係者にやらせてるのが、地味にすごいぞ。

 

 

 

 

オモイコミン(コミックス22巻収録)

2本目は、思い込んだら何でもできる!

思い込んだ通りのモノが見え、怖いものなしになれる『オモイコミン』が登場だ!

 

 

「やることはいっぱいあるけど、どうせ全部うまくいかないから最初からやらないことにしたんだ」と部屋でゴロゴロするのび太くん。

 

こんな清々しいまでのダメ人間っぷりを見たら、

さすがのドラえもんも「ムギャギャギャギャギャギャ・・・」と文字起こし再現不可能な謎のうめき声をあげて怒りたくなりますわな。

 

 

『オモイコミン』を飲めば、

怖くて歩けないブロック塀の上も、たたみの「へり」だと思い込んでラクラク歩くことが出来る。

 

なんでも自分のやることが全てうまくいくと強く思い込めば、実際にやることだってうまくいったりするもんです。

このお話はそういうことを言いたいのでしょう。たぶん。

 

 

他者からの応援によってその気になるのと、自分の思い込みによってその気になる。

 

今週の1本目のお話と2本目のお話。

内容は違えども、お話の本質自体は意外と近いものがあったのかもしれません。

 

 

あと、原作とちがってブロック塀から落っこちたのび太くんをドラえもんはちゃんと受け止めていました。

原作だと、ブロック塀の上から落っこちるのび太くんをそのまま見殺しにしていましたからね。

 

ブロック塀は意外と脆いので、

のび太くんのマネをして上を歩くとブロック塀ごと倒れる危険もあります。良い子はマネしないようにしましょう。

 

 

『オモイコミン』の効果でスズメになるのび太のママや、ビニール人形になったジャイアンもアニメで完全再現だ!

 

 

アフレコ現場で感情をこめてチュンチュンチュンチュン言っていたであろう、

のび太のママ役の三石琴乃さんの姿を想像すると、何だかじわじわくる。

 

今週の三石さんはひみつ道具のアイデアを提供したり、アニメでスズメのマネをさせられたりと、いろいろな方面での活躍が目立ちました。

世間でよく聞く「ユーティリティープレーヤー」って、こういう人のことを言うんでしょうかね。(多分ちがう)

 

 

今回は自分に有利になる思い込みしかやりませんでしたが、

逆にたたみの「へり」をブロック塀の上だと思い込むような、自分が不利になる思い込みもこの道具でできるんでしょうかね。

 

使いようによっては、『スリルブーメラン』みたいなハラハラドキドキ感を手軽に自宅で味わえるかもしれない。

自分がいま立っている場所を東京タワーのてっぺんだと思い込んでみたり、ジャイアンフロイド・メイウェザーと思い込んで喧嘩してみるのも楽しそうだ。

 

退屈な日常にちょっとした刺激が欲しいあなたに、『オモイコミン』を是非!

 

 

 

そんな感じで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は2月22日。

「ドラかぐや、月に帰る!?」「おおかみ男クリーム」の2本をお送りします。

 

 

前回の感想:ドラえもん感想(フェスティバルーン&ホカホカ雪で雪合戦)

 

事務用・製図用消しゴム PE-01A

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