発行日:2018年12月17日
出版社:小学館
価格:800円(税抜)
全226頁
12月12日(水曜日)発売。
「ドラえもんチャンネル」にて好評連載中の「てんコミ探偵団」を書籍化したもので、
原作の描写をもとに、ドラえもんにまつわる疑問や謎を徹底的に調査した一冊となっております。
「野比家と剛田家は電話機の買い替えがほぼ同じタイミング」
「スネ夫は行楽地でのマナーが最悪」などといった、細かすぎるドラえもん知識が得られるのはおそらくこの本だけ!
文体もかなり軽い感じなので、活字慣れをしていない人でも読みやすい本だと思います。
さらに、
「ドラミちゃんは大長編だと『魔界大冒険』の時しか助けに来なかった」
というくだりにおいての、
「えっ、『パラレル西遊記』や『新・のび太の宇宙開拓史』『新・のび太の日本誕生』にも出ていたって? それは映画の話。」
という記述から伝わる、
藤子・F・不二雄先生の描いたもの以外は正史と認めない硬派な姿勢も、個人的はかなりの好印象を受けました。
まあ、アニメや派生作品も含めたら収集がつかなくなっちゃうって理由もあるんでしょうけどねえ。
他にどういう情報が書かれているのか知りたい人は、上のリンクから現在公開中の記事を実際に見てもらえばいいかと。
書籍版ではこれらの記事に対する加筆修正と、本でしか読めない描きおろしネタが収録されています。
ドラえもんにあまり詳しくない人が読んでも勉強になりますし、
ドラえもん全巻読んでるよって人が読んでも、また新たな気付きがある本です。
年末年始における帰省時のお供として持っていくには、おススメの本なんじゃないかと思います。
さらにこの本はてんとう虫コミックスと同じサイズなので、
ドラえもん全巻の隣に並べることができるのも、ウリのひとつとなっている。
ドラえもんの横に「てんコミ探偵団」を置いて、友だちの本棚に差をつけよう!
ドラえもん深読みガイド~てんコミ探偵団~ (ビッグ・コロタン)
- 作者: 小学館ドラえもんルーム
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/07/24
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 20回
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そして、本書では「姉妹作」と位置づけられている
約12年前に発売された本「ドラえもん深読みガイド」と比べると、この本の情報量は少ないように感じましたが、
「むしろ『てんコミ探偵団』は文字を必要最小限に削って読みやすくしたスマートな内容だ!」と言われれば、そう感じることもできますし、
12年前には発売されていなかった「藤子・F・不二雄大全集」も調査対象に入っているので、
「ドラえもん深読みガイド」より深い原作の調査・探求ができるようになったのではないかと思います。
もちろん、「ドラえもん深読みガイド」も「てんコミ探偵団」には載っていない面白い話題がたくさん載っているので、
結局のところは、どっちも読んでみるのが一番いいんじゃないかと。
「ドラえもん毒舌語録」「おねしょキングは誰だ?」といった珍項目のページがあるのは「ドラえもん深読みガイド」だけ!
若干、文章が本筋とズレてしまいましたが、
とにかく「てんコミ探偵団」は、ドラえもんに興味のある人なら確実に面白いと思ってもらえる仕上がりだと感じました。
今後の単行本のシリーズ化にも期待したいと思います。 以上!
ドラえもん公式調査ファイル てんコミ探偵団 (てんとう虫コミックス)
- 作者: 小学館ドラえもんルーム,藤子プロ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: コミック
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