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ドラえもん感想(つづきをヨロシク&もしもボックスで昼ふかし!?)

 

2018年11月30日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラおなじものさがし●

今週は「相関図メーカー」からの出題。

 

 

 

つづきをヨロシク(コミックス41巻収録)
今日の1本目は、自分がやっていたことの続きをやってくれる道具『つづきをヨロシク』が登場。

 

手だけが空中に浮かんで何かをやっている光景「大乱闘スマッシュブラザーズ」のマスターハンドみたいでなんか不気味だ!

もうすぐ新作「SPECIAL」が出るので、それに便乗して今回の話を放送したのだろうか?(多分ちがう)

 


『つづきをヨロシク』でつくった手にプラカードを持たせて宣伝をやらせるのび太くん。

 

何も知らない人が道の向こうからフヨフヨ浮かんでやってくるプラカードハンドを見たら、ものすごくビビると思う。
プラカードを目撃したのが自動車運転中だった場合、思わず二度見して追突事故を起こしちゃいそうだ。

 

ただ、この町の人たちはそんなことにも動じず、
宣伝なのに連絡先も書いていないプラカードの「のび太におまかせ」という情報だけで、大挙して手伝いを申し込んでいた。
やっぱり、この町の人たちはスゴイ!

 

 

この道具に何かをやらせたり、手伝いをさせる分にはたいへん便利そうですが、
『つづきをヨロシク』には「ここまでやったらやめる」という概念がないらしく、
ある程度でやめとかないといけない仕事をこの道具に任せきってしまうと、あとで大変なことになってしまう。


その実例を挙げると、
宿題を『つづきをヨロシク』にやらせたら、ノートが真っ黒になってしまったり、
お店の壁のペンキ塗りを任せたら、商店街じゅうがペンキまみれになったりとかです。

 

原作の時よりも悲惨度が上がっているように思えるのは、自分だけだろうか?

 


ドラえもんのように「釣り」などといった単純作業に使うのが、一番ベターな活用法なんでしょうね。
「封筒貼り」のようなお金がもらえる内職で『つづきをヨロシク』を使えば、かなり捗りそうだ。

 

それにしても、ドラえもんはあの大量に釣った魚たちをどうしたんだろう?
まさかペットにするわけにもいかないだろうし、翌日の夕食のオカズにでもなっていそうだ。

 

あの手をずーっと取り消さずにしておけば、池の魚をすべて涸らすまで釣りが出来るかもしれないぞ。

 

 

物語のラストは、
『つづきをヨロシク』の取り消しを『つづきをヨロシク』に任せてしまうのび太くんの名アイディア?でオチ。

 

Twitterで見た「最終的にはのび太くん自身にもガスを吹きかけにやってくるだろうからこっちのほうが楽」という意見には、思わず唸ってしまいました。

 

 


●クイズは月をめぐる●
今週のクイズは「夜中の12時に見ることが出来る月は?」

 ① 三日月
 ② 満月


後述のこともあってか、今週は2本目のお話を跨がずにそのまま答え発表のパターンでした。

正解は記事の下のほうにて。

 

 


もしもボックスで昼ふかし!?藤子・F・不二雄大全集ドラえもん』第11巻より)
全集にしか載っていない、レアなお話をアニメ化。
朝早く起きることを嫌ったのび太くんは『もしもボックス』で朝と夜の概念を逆転させてしまうのですが・・・。


物事の概念を入れ替えた時の違和感をギャグにするのは、ドラえもんのお話作りの王道パターンである。
「アベコンベ」「お金のいらない世界」あたりが、今回のお話の骨組みと似たような感じですね。

 


「昼遊び」「遅起きは三文の徳」「夜のあいさつ」などといったパワーワードや、
「朝の光景」と「夜の光景」をあえて同じ展開をすることで、違和感を増幅させる演出が光っていた今回のお話。

 

他局の番組なので、劇中では触れられなかったけど、
この世界では、定期的にドラえもんネタを扱ってくれるあの人気番組のタイトルも「月曜から昼ふかし」になっていそうだ。


そもそもクラスメイトの女の子が毎朝迎えに来てくれるとか、普通にうらやましいぞ。
のび太くんも気づいていないだけで、かなり恵まれた毎日を送っているんですねえ。

 


誰もが寝静まった夜(朝?)の世界を満喫するのび太くん。

 

今こそ繁華街に行けば、真夜中でも人がいっぱいいますが、
やっぱり夜起きて朝眠る生活を続けるのは、なんとなく不健康な気がしてならない。

人間は日光を浴びないと肌が青白くなって体が弱くなってしまうぞ。

 

あのオバケのQちゃんですら、アニメのOPで「朝の光が大好きなんだ~♪」と歌っていたので、それに従ったほうが無難だ。

 

のび太くんだって昼遊びのしすぎで、パパとママから作画が歪むほど叱られてましたし。

 

 

そして場面は夜(朝)になり、みんなも活発に動き始めた!
のび太くんもしずかちゃんと一緒に学校へ向かいます。

 

みんなが夜になって元気になる姿は、藤子F先生の好短編『流血鬼』のラストを思い出す。
この世界の人たちも、「夜がこんなに明るく、優しい光に満ちていたなんて!」とか思っているんでしょうか。

 

逆に、この世界の『流血鬼』を見たら「朝がこんなに暗く、優しい闇に満ちていたなんて!」みたいなセリフに変わってたりするのかも。
うーむ、ちょっと読んでみたいぞ。

 


学校ではテストにドッジボールと、時間帯以外は普段と変わりないカリキュラムが行われていく。

 

昼夜逆転のリズムに慣れていないのび太くんはとっても眠たそうだ。
ただ、のび太くんは普段でも居眠りしているので、これもこれで変わりないっちゃあ変わりない気もする。

 


「怪盗ジョーカー」の世界では、みんな真夜中に学校に行ってたけど、やっぱり不健康そうだった。

人間は日光を浴びないと体内でビタミンDが合成されなくなって骨が弱くなってしまうなどのデメリットが多々あったりと、
本来、夜型生活には向いていない生き物である。

 

スネ夫くんの発言によると、朝夜逆転世界の人たちは真っ暗闇でもモノが見えるとのことなので、
もしかしたら、この世界の人たちは真夜中で起きていても大丈夫なように、体のしくみも普通の人間と違っていたりするのかもしれません。

 

おお、なんだかホンモノの流血鬼みたいになってきたぞ。

 


普通の人間であるのび太くん。さすがにこの生活には懲りたようでしたが、
それでも元の世界には戻そうとせず、

 

「もしも夜を明るくして、昼を暗く、その昼を『夜』と呼んで、夜の事を『昼』と呼ぶ世界になったら!」とさらに複雑な注文をもしもボックスにお願いしてきた!

文字にするとかなりややこしいですが、要するにいつもの朝夜生活に戻っただけです。

 


ちょっと考えたらすぐわかることなのに、
「そ、そんなことしたら、世の中シッチャカメッチャカじゃないか~~!!」と大げさなリアクションを取っちゃうドラえもんはかわいい。

 


そういや、またドラえもんが部屋で「トラえもん」を読んでいました。
なんかの役立つかもしれないので、ここにメモしておきます。

いつか「ドラえもんが『トラえもん』を読んでいた回リスト」とか作ってみたいですね。

 

 

そんなわけで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

●ドラドラニュース●
今週のエンディングでドラえもんの新しいクリスマスソング「Ding!Dong!クリスマスの魔法」がテレビ初お目見え。

来週のお話でもジャイアン聖歌隊が歌うそうなので、今のうちに覚えておきましょう。


 


■次回予告■
次回の放送は12月7日。
「未来のクリスマスカード」「しあわせトランプの恐怖」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ドラえもんストーブ&一晩でカキの実がなった) 

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クイズの答え:②満月。
のび太くん、せっかくの2択チャンスを外す大失態。
この法則から「のび太の魔界大冒険」で月が出ているさまざまなシーンの時刻が割り出せそう。