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ドラえもん感想(ドラえもんストーブ&一晩でカキの実がなった)

 

2018年11月23日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラおなじものさがし●
先週に引き続き「ドラえもんの歌」から出題。

今回はどのお話から問題を持ってきたのかがすぐに思い出せなくて苦労しました。
コーナーの趣旨とは違う方向で脳みそを使っている今日この頃。

 

 

 

ドラえもんストーブ(コミックス29巻収録)
1本目は機械のもっている力を人間にうつせる道具『機械化機』が登場。

 

劇中に出てきた「ドラえもんストーブ(ドラえもんにストーブの能力をうつしただけ)」は実際に商品化したらけっこう売れそうだ。
過去にはドラえもん冷蔵庫もあったことだし、ドラえもんの形をしたストーブも技術さえあれば作れないことも無いでしょう。

 

寒い時期にはピッタリな道具ですが、人をストーブにする時はちゃんと許可をとっておきましょう。
もちろん、断りなしで勝手に人をラジコン飛行機にしちゃうのは論外だぞ!

 


今回のアニメののび太くんは「デンキ電気店」というすごい名前の電気屋さんで、
さまざまな電化製品の能力をコピーしていた。

 


「電話機」は普通にスマホ使ったほうが便利そうな気がしたけど、
自身が「ゲーム機」になって、しずかちゃんにコントローラー代わりとして自分の手のひらを触らせ、
ゲーム画面として、自分の目を不可抗力的に見つめさせるやり口はなかなかいいアイデアだと思う。

 

のび太くんもそのことを計算して、ゲーム機になったのだろうか?
じつに狡猾な男だ!

 

 

自分の体を「映写機」にして、自分の脳内で考えた映画を流すこともできる。

スターウォーズ風の映画かと思いきや、ヒロインがしずかちゃん、悪役がジャイアン
そして、謎のヒーロー・ノビーマンがジャイアンをやっつけるという、かなりゴツゴーシュンギクな映画が始まった!

 

見事悪役を倒したノビーマンが正体を明かし、ヒロインとの熱い口づけをかわすシーンになる予定だったのですが、
その直前で、耐えきれなくなったしずかちゃんがのび太映写機にビンタを食らわし、
映画は強制終了となってしまいました。


今回はキス・シーンの寸止めのみでしたが、
のび太くんの発想がアレだった場合、キスよりももっとえげつないシーンが流れていたかもしれない。

脳みそで考えていることが全部「映像」として垂れ流されてみんなに見られるのって、けっこう恐ろしいことだぞ。

 


お話の前半はのび太くんがかなりやりたい放題やっていましたが、
ここで、この作品におけるやりたい放題の権化・ジャイアンが登場!

 

のび太くんを「自動車」にして裏山を疾走したりと、さっそく格の違いを見せつけていく。
ラジオにストーブと、何のためらいもなく家電としてのび太くんをコキ使っているところは流石だといえます。

 

終いには、のび太くんを掃除機にして
家じゅうのゴミを吸わせようと本気で思っていたんだから、もう言葉もありません。
「おまたせ、掃除機ちゃん」と掃除機を持ってきた時のジャイアンの顔は、完全にサイコパスの顔であった。

さすがプロだ・・・ちがうなあ・・・。

 

 

物語は、右手がアイロンになってしまったママの姿でオチ。
ストーブ以上の高熱を発しているので、うっかり顔に手を当てようものなら大火傷は必至だ!


でも、あの右手でビンタ攻撃をしたら相手にかなりのダメージを与えられそうな気がする。

「バキ」の最強死刑囚・柳龍光の鞭打より食らいたくない技だ!

 

 


●クイズは月をめぐる●
今週のクイズは「本当にある月はどれ?」

 ① 赤のストロベリームーン
 ② 緑のメロンムーン
 ③ 紫のグレープムーン


答えは記事の下のほうにて。

 

 

 

一晩でカキの実がなった(コミックス34巻収録)
2本目はかつて野比家に生えていた柿の木にまつわるお話。
秋だから、この話をセレクトしたのでしょうか。


『時空間とりかえ機』指定した時間の空間と現在の空間を取り換えられる道具であり、
ドラえもんのび太くんは、この道具を使ってパパとのび郎おじさんのとある辛い記憶を解消してあげようとするのですが・・・。

 


このお話に出てくるのび郎おじさんは、
「ぞうとおじさん」に出てくるぞうきちがいでお馴染みののび郎おじさんとほんとうに同一人物なんだろうか?

明らかに雰囲気が違うんですが、はて。

 

 

のび太くんの買い物カゴが突然なくなってしまったのは、
ドラえもんが時空間ごと取り換えてしまったからだという気がしてならない。
タイム・パラドックス的なお話である。

 

この道具を使えば、恐竜がいたころの時空間と取り換えることもできるので、
座標さえ合っていれば、原始人を現代の世に時空間ごと連れてくることもできるはず。

 

のび太くんが『時空間とりかえ機』をめちゃくちゃにいじってたら、
謎のゲストキャラがうら山に出てきてしまい・・・みたいな展開、今後の映画ドラえもんの導入で使えそうですね。

 

 

兄弟の楽しみであった柿の実を、友達に全部食べられてしまった幼少時のパパ。

 

星の子ポロン風に言うと「バイバイカキの巻」といった感じである。
もう食べられないからと言って、柿を土産でもらっていく友達(ポロン)!

 


いちおうこの話は、パパの子供の頃のお話という事になってるけど、
平成30年にもなって「子供の頃は庭に柿の木が生えている木造の家に住んでいた」という設定は、流石にムリがあると思うぞ。

 

原作のパパは小学生時代に戦争を経験しているツワモノでありますが、

今のパパの年齢を30歳とした場合、もはや平成生まれでもおかしくなかったりするので実に恐ろしい話である。

 


ドラえもん」は来年で連載50周年を迎える古典作品のため、
原作の内容を忠実にアニメ化しようとすると、どうしても時代背景がおかしなことになったり、
内容的に今の子供たちがわからないネタもいろいろあったりするので、そこらへんの辻褄あわせはかなり大変そうだ。

 

ただドラえもんの原作を読んでいる人だと、
一部のセリフの変更や、ドラえもんによる解説が入ってたりなどの改変のさまを楽しむこともできるので、
そういう点を知りながら見ると、また新たな発見があるかもしれません。


まあ、ちょっとした違和感くらいは大目に見てあげましょうってコトで。

 


ムリに現代の話にしちゃうと、
この話だって、柿の実くらい近くのスーパーで買ってこいよってだけの話になっちゃいますしね。
ん、例え方が違うか?

 

 

こうして、ドラえもんが云うところの「悲劇の日」へとタイムマシンで向かった2人。
『時空間とりかえ機』で柿の実がたっぷりとなっている1日前の状態に戻してあげたのでした。

 

歴史を変えること自体は立派な犯罪であるが、物語自体は純粋に良い話である。

 


ただ、このたっぷりと生った状態の柿の木を1日前から持ってきたってことは、
「昨日までたくさん柿の実があったのに、今朝見たらすべて消失していた」という状況も1日前に起きていないとおかしくなってしまう。

 

でも、その後のパパたちの会話を聞いてもそんなことは一切言ってなかったので、
どうやらそんな状況は起きていなかったようだ。うーん謎だ。

 

 

まあ、いろいろ気になることはありますが、
パパ達が笑顔になったんだから、それでいいんじゃないですかね。

みんなも柿を食べよう!(考察&感想のオチ丸投げ)

 

 

そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 


■次回予告■
次回の放送は11月30日。
もしもボックスで昼ふかし!?」「つづきをヨロシク」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(のび太の流れ星&オーバーオーバー)

和歌山県産 富有柿 5キロ(訳有り・ご家庭用)
 

 

クイズの答え:①赤のストロベリームーン

のび太くん正解。豪華賞品は「イチゴ」でした。
「日付変更カレンダー」で実際にストロベリームーンを見に行くくだりも。
「赤い月」といえば、「のび太の夢幻三剣士」の冒頭にも出てきてましたなあ。