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ドラえもん感想(額縁をくぐって海へ&チューケンパー)

 

2018年8月17日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラまちがいさがし
今週の問題は「きもだめしめがね」の回から出題。
今回は制限時間の5秒以内に間違いを全て見つけることが出来たので、いつもより簡単な問題だったと思います。(ドヤ顔)

 

 


額縁をくぐって海へ(アニメオリジナル)
2週間ぶりの放送となったドラえもん。1本目は夏らしくみんなで海に行く回です。
通常のサブタイトル画は毎回「単色背景のみ」なのですが、この回はちゃんと背景が描かれていたのも気になるポイント。


物語は、夏休みなのにどこにも行く予定が無くて落ち込むのび太くん達の姿から始まった。
四畳半島の別荘へ行く予定だったスネ夫君も何らかの理由で行けなくなってしまったらしく、珍しくみんなと一緒に落ち込んでいる。
いつもは旅行を自慢する側だったスネ夫くんだけに、こういう展開はちょっと新鮮ですな。

 

 

のび太くんが家に戻ると、
夏の暑さを紛らわそうと『実景ひきよせ額縁』で涼しそうな風景をうつし出す、少々夏バテ気味なドラえもんが登場。
ドラえもんはロボットですが、22世紀の高級ロボットは暑さに弱いし、汗だって人並みにかくのである。

 


で、この『実景ひきよせ額縁』とは、家に居ながらでも見たい場所の景色が見られるという道具。
横にあるダイヤルを回せば、色んな場所の現在の様子を見ることが出来るぞ!

 

ただ、「世界中のいろんな景色が見られる」程度なら、インターネットのライブカメラでも十分に事足りるような気がする。
道具自体もそこそこのデカさがあるので、四次元ポケットを所有していなかったらかなり邪魔な存在になりそうだ

 

原作のドラえもんだったら「好きな場所が見られる」という特性を生かして、
映画のロードショーだの、しずかちゃんのお風呂場だのを思う存分覗き見しまくってそうだけど、
今回はその手の行為を一切やらずに終わってしまった。

 


その代わりとして、のび太くんがやった行為が、
「額縁のガラスを無理やり取り外すことで、実際の海に行ってしまう」という実に奇抜なアイディア。
早速しずかちゃんやジャイアンスネ夫も呼び出し、みんなで額縁の中の海へ遊びに行くことにしました。
こんな使い方、インターネットのライブカメラでは絶対にできないぞ!


まあ、ただ単純にどこかの海へ行きたいだけなら「どこでもドア使えばいいじゃん」で終わる話だけど、
今回のお話は「額縁の絵の中の景色に入って遊ぶ」というワクワク感を楽しむ回なので、ちょっと不便な方法でもこれでいいのだ。

 

額縁の絵の中に入るのって「スーパーマリオ64」や「ゴッドサイダー」あたりの作品を思い出しますね。なんか。

 


「わざわざ暑いところに行きたくない」とボヤくドラえもんを残し、のび太くん達は額縁の中へ。
辿りついたのは、まわりに島も見当たらない、まさに絶海の孤島といった感じの無人島だ!

 

ジャイアン達はそこで素潜りやビーチボール遊び、スイカ割りなどといった夏のレジャーをたっぷり楽しみますが、
泳ぎの苦手なのび太くんはイマイチ乗り切れず、部屋に戻ってお菓子を食べたり、
TV特撮番組「UFOレンジャー」見たさにテレビのある居間に戻ったりするなど、とても海水浴のムードにそぐわない珍行動をとりまくってしまう。

 

挙句の果てには、トイレで立ちションをしていたところを額縁を通してしずかちゃんに見られてしまい
「こんな景色見たくないわ!」としずかちゃんを怒らせてしまったりと、かなり残念なことになってしまった。

のび太くんが尿意に負けて島の岩陰とかでやらなかったところは評価できるポイントだと思うけど、そういう問題でもないようだ。

 


それでも、島から望む綺麗な夕焼けを見たことで、しずかちゃんもすっかり機嫌を直してくれたご様子。
他のみんなも素晴らしい絶景を見て、ロマンチックな気分に包まれています。

のび太くんの家の近所を走るさおだけ屋のトラックがうるさいこと以外は、みんなにとって最高の夏の思い出になったぞ!

 


だがここで、床が砂だらけになっていた事に腹を立てたのび太くんのママが、

壁に立てかけてあった『実景ひきよせ額縁』をゴミに出してしまう暴挙に出た!

 

魔界大冒険」の時といい、「ドラビアンナイト」の時といい、
これまであらゆるモノを勝手に処分して、のび太くん達をピンチに追い込み続けてきたママ。
正直捨てる方がめんどくさそうな物体でも容赦なく捨てていくのび太くんのママは、断捨離ブームの先駆け的存在といってもいいかもしれない。

 


そんなママの断捨離によって『実景ひきよせ額縁』のダイヤルが勝手に回ってしまい、のび太くん達は島から出られなくなるピンチに陥ってしまった。

 

さらに運の悪いことに、
満潮の時間と重なったことで島がどんどんと海に飲み込まれていきほとんど足場のない状態にまで追い込まれてしまう。


頼みの綱のドラえもんも、夏バテですっかりダメダメになっており、もはや万事休すといった状況!

このままでは全員、溺れ死にだ!

 

 

しかしこの状況を、さおだけ屋さんが救ってくれた!


位置バグみたいなポジションに現れた『実景ひきよせ額縁』から売り物の竿竹を突っ込んでくれたおかげで、
のび太くん達は、登り棒の要領で無事沈没寸前だった島から脱出することができたのでした。

 

これもひとえに、
「地面に倒れている巨大額縁の中から子供たちが助けを求めている」という超絶奇妙な光景を、
「よござんすよ~」の一言で片づけてくれたさおだけ屋さんのおかげである。

 

あそこでさおだけ屋さんが通りがからなかったら、「全員が絶海の孤島で溺死」という最悪のピリオドでドラえもんが終わっていた。
実に危ないところだった。

 


そして、さおだけ屋さんは、
のび太くん達を助けるために使ったさおだけ4本分のお金をしっかりと徴集して去って行った。

けして無償で助けを行わないところが「必殺仕事人シリーズ」っぽくていいですね。
まあ、のび太くん達も無事帰ってこれたことですし、よかったよかった。

 


ただ、いらない竿竹を4本も手に入れてしまった上にお金まで取られてしまったママにとっては、全くよくない話である。
断捨離大好きなママから見れば、いらない竿竹4本の存在は相当なストレスになっていそうだ。

 

「ウマタケ」の回では干せなかった、パパのパンツが干し放題になるメリットはあるけど、
パンツ干す程度の用途なら竿竹が1本あれば充分なので、やっぱり竿竹4本は使い勝手に困るぞ。

 

あと、流石のママでも、買ったばかりの竿竹4本をすぐに捨てちゃったりはしないようだ。
当たり前か。

 


ママに怒られるのび太くんを尻目に、

何も知らないドラえもんは「あつい~」と部屋の中でぐったりし続けていたのでした。
1本目おしまい。

 

 


●クイズ!ドラえもんのひみつ!!●
今週から始まった新コーナー。

9月7日放送のドラえもん誕生日スペシャルの宣伝も兼ねたクイズ企画です。
制限時間5秒以内に、ドラえもんに関する内容のクイズに答えよう!

 

記念すべき第1問は、ドラえもんの誕生日はいつでしょう??」というもの。
こんなブログを読んでいる人なら、答え書かなくてもわかるとは思いますが一応記事の下のほうに答えを書いておきます。


正解発表のあとには、誕生日スペシャルの映像も初公開。
褐色肌の兄妹らしきゲストキャラと、野比家の屋根を突き破る巨大クジラの姿が見どころだ!

いちおう、お兄ちゃんのほうは「コォ~ニィ~!!(?)」とだけ喋っていたので、頑張れば放送前に声優さんが誰なのか特定できるかもしれないぞ。

 

 


チューケンパードラえもんプラス4巻)
相手の興味関係なく自分の好きな話をし続けていたら、顕微鏡を買ったスネ夫にしずかちゃんを持っていかれてしまったのび太くん。
「カビなんか見て何が面白いんだ」と思わず妬んでしまいます。
カビなんか見るより「星の子ポロン」を見た方が百倍おもしろい!(ステマ

 

 

しかも、腹いせに蹴り上げた空き缶がジャイアンに直撃し、ギタギタのメタメタにされてしまうというオマケつき。
ギタギタのメタメタにされたのび太くんの姿を見たドラえもん「またか」とそっけない反応を示すだけです。

 

個人的には、ドラえもんがまたしても『トラえもん』の単行本を読んでいたことに「またか」ってなっていたぞ。

 

 

謎の劇画タッチのイメージ映像を交えて、「真の友達が欲しい」と訴えるのび太くん。


そんなのび太くんのために、ドラえもんは理屈抜きで友達になってくれるロボット犬『チューケンパー』を出してくれました。

自分のことをわかってくれる唯一無二の友達を手に入れて、のび太くんも大喜びである。


2週間くらい前に「道具を使って友だちをつくるなんてかわいそうだね」とか言ってたような気がするけど、気のせいだ!

 

 

しかしこのチューケンパー、
のび太くんにちょっとでも文句を言おうものなら、すぐに噛みついて攻撃してしまうのが悩みどころ。

かわいい見た目と裏腹に、あのジャイアンでも勝てないほどの戦闘力を誇っているのも実に厄介なポイントである。

 

 

チューケンパーにつきまとわれるのがイヤになって、どこかに隠れようが、高井山にわき水を汲ませに行かせようが、
チューケンパーは忠犬なので、どこまでも、どこまでも無邪気に追いかけてくる。

まるでちょっとしたホラーだ!

 

千年杉に登って隠れていたのび太くんの元に、
ヘリコプターからのパラシュート降下でやってきたりもするので、すさまじいものがあるぞ。
チューケンパーには、パラシュート降下機能も備わっているのだろうか?

 

 

のび太くんものび太くんで、
「スリルブーメラン」の時はまったく登ることのできなかった千年杉に登れていたところを見るに、
チューケンパーにつきまとわれるのが嫌すぎたあまり、普段は出せないような謎パワーがここぞとばかりに大爆発してあの木を登ったのだと推測できる。
まさに、火事場の馬鹿力だ!

 


なお、チューケンパーに目をつけられた時は「親愛なるのび太くん」「親愛なるスネ夫くん」と互いに呼びあい、仲良しを装ってエスケープしましょう。


それにしても、あの場面の後のスネ夫の顕微鏡がマンガみたいに壊れちゃうくだりは必要だったのだろうか?

 


原作のラストは、
しずかちゃんに嫌われて「死にたくなった」と嘆くのび太くんのために、
チューケンパーが首吊り用の縄を持ってきてくれるという、非常にブラックなオチだったりするのですが、

 

さすがに今のアニメで原作通りのオチをやるわけにはいかないので、
今回のアニメではのび太くんが「何もかも捨てて遠くに行きたい」と嘆く展開に変更。

 

そして、それを聞いたチューケンパーさんの手によって、
のび太くんがどこかの海にぽつんと浮かぶ岩の上に連れ出されてしまう・・・というオチに改変されていました。

 

 


ただ、オチを改変したことで、1本目の内容と若干ネタが被ってしまうという不幸も同時に起きていた。

 

今日放送された2本のお話はそれぞれ別の脚本家さんが考えているので、被っちゃったのはしょうがないけど、
その互いの脚本家さんたちが、「あれ、これネタ被ってないか?」と気づいたのがいつ頃だったのかが気になる。

 

放送前に気付いたのだったらまだいいけど、
今日の放送を見るまで気づきませんでした・・・なんてことになってたら、ものすごく何とも言えない気分になっていそうだ。

 


そんな脚本家さんたちのことも考えつつ、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

●ドラドラニュース●
2本目のお話の途中で入ったCM明けで例の「テレ朝夏祭り」の宣伝が。
おすすめの道具を教えてくれる「ドラえもんひみつ道具診断」なんてマシーンも置いてあるそうですよ。
整理券付きサマパスを買って遊びに来てね!(※有料です)

 

 

 

■次回予告■
次回のドラえもんは8月24日放送。
「うそつきかがみ」「十円なんでもストア」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(友情カプセル&ジャイ子の恋人=のび太)

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はちこう―忠犬ハチ公の話 (おはなしノンフィクション絵本)

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ドラえもんクイズの答え:2112年9月3日