コロコロコミック2018年6月号掲載のむぎわらしんたろう「野球の星メットマン」感想です。
先日発売された最新コミックス第6巻、もう読みましたか?
【ここ最近の野球の星メットマン感想】
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・コロコロコミック2018年5月号の「野球の星メットマン」感想。迫りくるメットマンハンターの魔の手!
怪我による戦線離脱でチームから離れていた桜木大地が、ついに帰ってきた!
だが、大地くんの怪我はまだ完治しておらず、
今回の出場も空くんとの「決勝戦に出る」約束を果たすためにとった、無理を承知の上での強行出場である。
アメリカ代表のピッチャー・ヴァンパイアもそれを見抜いており、
大地くんに向かってワザと危険球を放ってくるなど、怪我人相手だろうが一切容赦しない。
現実社会だったら、確実に日本記者クラブの会見に引っ張り出されて生中継されてしまうレベルのラフプレーである。(時事ネタ)
世間からバッシングされてしまうリスクを抱えつつも、ひたすらにヒールに徹するヴァンパイアくんはえらいぞ。多分。
しかし、日本代表だって何の対策もしてこなかったわけではない。
ヴァンパイアの必殺魔球『赤ノ球(レッドボール)』攻略のため、
日本代表は、赤い塗料で染めたボールを使った仮想『赤ノ球』で猛特訓をおこなっていた。
漫画家志望の空くんがボールのペイントをしてくれたおかげか、
チームメイトもすっかり目が慣れ、なんとか『赤ノ球』が打てるようになったというワケです。
カラー着色はプロの漫画家にとって、大事な作業のひとつ。
空くんの漫画技術が、ここでまた役に立った形だ!
自分を援護してくれる仲間たちの為に、
大地くんも必死の走塁で、強敵アメリカから貴重な先制点をとることに成功!
普段はクールな大地くんも「この試合に勝てばぶったおれてもいいんだよ!!」と、この時ばかりはグラウンド上で吠える。
いやあ、実に熱い展開だ。
この作品は本当に自分が野球漫画に求めているものをすべて出してくれますね。
どんなあたりでも絶対にあきらめない。それが日本の野球だ!
さらに日本代表は、ここでピッチャーをエース赤星から空くんに交代。
日本代表監督・松岡球造は、予選会で唯一ロドリゲスを抑えることのできた空くんの奇跡のピッチングにかけたようだ。
しかし、当の空くんは、
緊張で全く眠れなかったため、昨日は夜通しマンガを描いていたどころか、
自身の必殺魔球「ペンダコフォーク」の源であるペンダコを潰していたという大チョンボを犯していたことが発覚。
これで日本が負けたら、空くんが試合の大戦犯扱いされてしまうことは確実だ。
ワールドB決勝戦敗退戦犯星野空終身名誉死刑囚容疑者(15)!
空くんがそんな窮地だったとしても、バッターであるロドリゲスは待ってくれない。
この状況下でも空くんは渾身の投球をしますが、ペンダコを潰した手ではいつもの球威を出せず、
放たれたのは決勝にあるまじき、まさかのへなちょこゆるゆるのクソボール!
これは完全に勝負あったかと思いきや、
空くんのクソボールはロドリゲスが打とうとした直前にとんでもない軌道を描き、そのままストライク!
これにはさすがのロドリゲスも「な、なんだ、この漫画みたいなボールは!?」と驚きを隠せないでいる。
このボールの変な回転は、空くんがマメをかばって投げたために偶然起きたものらしく、
自身が土壇場で生みだすことのできた、新たな魔球を『〆切ボール』と命名。
「はじめ遅くて、後半スピードが上がる、まさに〆切前の漫画家のよう・・・名付けて『〆切ボール』!!」と、
アメリカ代表に対抗できるとっときの武器を手に入れたことで、空くんのテンションも急上昇だ!
でも、これと同じ球をこのあとも空くんは投げられるのだろうか?
偶然で出来た魔球を、なんとか必然にすることが日本代表勝利のカギを握っているぞ。
一方その頃。
魔球を攻略され、控室に引っ込んでいたヴァンパイアは何故か筋骨隆々とした姿にビルドアップ。
そしてその横には、
パワーを吸い取られたかのようにシワシワのフガフガ状態と化したチームメイトの変わり果てた姿もあった。
彼の名前である「ヴァンパイア」だけに、もしかして・・・・?
といったところで、今月のメットマンはここまで。
次回の「野球の星メットマン」が掲載予定のコロコロコミック7月号は6月15日(金曜日)発売です。
お楽しみに。