今年で「りぼん」本誌連載17年目!
ちょっと記事にするのが遅れましたが、前川涼先生の「アニマル横町」最新18巻が発売されています。
<各巻試し読み:アニマル横町>
冒頭で「今年で連載17周年!」と書きましたが、
自分が単行本を買い始めたのは、つい1年くらい前から。
まず、この作品を読み始めるきっかけとなったのは、
「りぼんメモリアル」という少女漫画雑誌「りぼん」のさまざまな事柄に触れた同人誌を読んだ際に、
「アニマル横町」の連載がまだ続いていることを知ったことからです。
「え、アニ横まだやってんの? うはw なげぇww」と、わりと本気で思いました。
(この「りぼんメモリアル」という同人誌も読み物としてかなり面白いので、手に入れられる環境にある方はぜひ手に入れてみてください。【詳細】)
まあ、その時は、
「むかしアニメやってたよね~」くらいの感覚で、
少女漫画雑誌連載の漫画だし、女児向けのユルい内容なんだろうな~とか思いつつ読んでみたら、
りぼんっ子を完全に無視した昭和ネタ、何十年後かに見たら絶対に元ネタがわからなくなりそうな時事ネタ、無駄にエッジの利いたギャグ、
「『本来やろうとしていた話を中断して違う話をする』という体で同じオープニングのお話を3回連続でやる」
「別で描いている漫画の原稿が間に合わなかったので、急きょアニマル横町でその漫画の空きページを埋める」などといった、
少年誌のギャグマンガに勝るほどの理不尽展開のオンパレードにすっかり心を掴まれ、
気づいたころには、単行本を全巻買ってしまっていたというわけです。(そして、電子書籍版では「カバー裏のおまけページ」が載っていないことを知って凹むというオマケつき)
よく考えたら、
そもそも「りぼん」は、岡田あーみん先生やさくらももこ先生といった女流ギャグマンガ家を大量に送り出している雑誌だったわけで。
いやホント、完全に「りぼん」、そして「アニマル横町」のことをナメていましたわ。
よーし!
記事にしたついでに、自分が「アニマル横町」で一番好きなシーンも紹介しちゃうぞ~。
というわけで、魔法のランプを手に入れたぞ!
さっそくこすってみよう! きゅきゅきゅ・・・。
おっ、なんかケムリが出てきたぞ?
何が出てくるのかな~?出てくるのかな~?
あっ!
くだらね~。
こんな感じで本編もすごくおもしろいですが、
個人的には「前川のコバナシ」という、作者の巻末近況報告コーナー&体のおとろえ報告コーナーも毎巻楽しみに読んでいます。
「体の老化で原稿を上げるスピードが遅くなってきた」「更年期障害が出た」「頭痛がすごい」などといったリアルな話を堪能できるほか、
最新巻では「最近、左腕が上がらなくなったので接骨院に通院している」というエピソードが追加されました。
つらい。
自分としては、「アニマル横町」をもっといろんな人に読んでもらいたいわけですが、
作者の前川涼先生曰く、1巻の頃は大分絵柄が違っているので「最新巻からさかのぼって読んでいくスタイル」を推奨されておりました。
もちろん、1巻から順番に読んでいってもかまわないですし、
この作品は1話完結モノなので、いきなり10巻から読み始めてもついていけると思いますし、
藤子不二雄パロディがいっぱい載ってる巻から読みたい人は、第11巻から読むことをおススメします。
藤子不二雄パロディはどうしても「ドラえもん」ばかりに集中してしまう作品が多かったりするのですが、
アニマル横町は「笑ゥせぇるすまん」「怪物くん」などといった藤子A作品も満遍なくフォローしているので、個人的にかなり好感を持っています。
おそらく、子供の頃にリアルタイムで「藤子不二雄ワイド」を見てたんでしょうなあ。
この巻以外でも、
アニマル横町は藤子不二雄パロディが多数あるので、探しながら読んでみるのも楽しいんじゃないかと思います。
ちなみに最新18巻にも、それっぽいネタらしきものが。
11巻でもクローゼットの中に同じようなヤツがいたけど、あみちゃんの部屋は一体どうなっているんだろう?
そして、こいつの3度目の登場はあるのだろうか?
そんなことを思いつつ、この記事を終わりたいと思います。
とにかく、アニマル横町は面白いので、興味を持った人は是非一度読んでみてくださいね。まる。