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【ドラえもん本レビューその119】映画ドラえもん のび太の宝島クイズドリル(コロタン文庫)

 

 ※この記事には「映画 のび太の宝島」のネタバレが多数含まれています。

 

 

 

 映画ドラえもん のび太の宝島クイズドリル

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発行日:2018年2月26日

出版社:小学館

価格:800円(税抜)

原作:藤子・F・不二雄/問題作成:古川洋平(クイズ法人カプリティオ)/映画脚本:川村元気

全234頁

 

 

昨日に引き続き、映画「のび太の宝島」関連のナゾ解き本を紹介!

ドラえもん関連の本がコロタン文庫から出たのって、なんか久しぶりな気がするなあ。

 

 

セールスポイントのひとつとして、

この本には、フルカワくんこと古川洋平さんが考えたクイズがなんと100問も入っている。

映画関連本のためとはいえ、こんなにたくさんクイズを考えるのも大変だったでしょうに。

本当にお疲れ様です。

 

巻末には、フルカワくんから読者の子供たちへ向けたメッセージもあるので、是非読んでみましょう。

 

 

 

大人向けのかなり難しいナゾ解きが出題されていた「ドラ・ナゾ」と違い、

この本では、ちょっと前までアニメ「ドラえもん」の1コーナーとして放送されていた「宝島クイズ」で出てくるような、

どちらかと言えば、「なぞなぞ」に近い問題が出題される。

 

 

 

友だちや家族で、この本に書いてある「なぞなぞ」の出しっこをして遊ぶのもいいですが、

宝島クイズのように「この本に書いてあるなぞなぞに答えられないと爆弾が爆発する」という脳内マイルールを設け、

一人っきりでスリリングに読んでも楽しいかもしれないぞ。

 

 

 

ここでちょっとだけ問題の一部が見れますが、

はじめのほうは簡単だった問題も、後半からはかなり難しくなってくるので、よーく頭をひねらないと解けなくなってくる。

脳内マイルール爆弾が暴発しまくることは必至だ!

 

読んでいて、映画本編や「宝島クイズ」にも出てくる問題があったりと、思わずニヤリとさせられる場面も。

 

 

 

ただ、個人的にこの本で残念だったと思う点を挙げさせていただくと、

本書のいたるところに出てくるドラえもん達のイラストカットがすべて映画からの流用だったところ。

イラストの書き下ろしは一切なかった。

 

 

コロタン文庫といえば、藤子プロの誰かさんが描いた書き下ろしまんがが載ってるイメージなので、

そういうのが載っていたら、もっとよかったんですけどねえ。

 

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しかも、ドラえもん達のイラストカットも各一種類しかなかったので、

セリフと絵が噛み合っていない部分もかなり目立っていた。

問題を全否定するドラえもん

 

 

そういったところがかなりシュールな雰囲気を醸し出しているのですが、

まあ、そこらへんも見どころだと言い切っちゃえば、見どころになるのかもしれません。

 

 

 

巻頭には、映画本編の一部を紹介したカラーページも載っていたりするので、

映画公開記念の思い出として、一冊くらい買ってみてはいかがでしょうか。

 

コロタン文庫はすぐ品切れになってしまう傾向にあるので、店頭に置かれているうちに買っておいたほうが利口だぞ!

 

 

 

というわけで最後は、

クイズロボット・クイズさんからのありがたいお言葉を紹介して、この記事を終わりたいと思います。

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「このドリルはこたえが解らなくてもいいナゾ。」

「解からない時は、こたえを見て『あーそうか!』って思うだけでもいいナゾ。」

「その体験が、きみのひらめき力を強くしているはずナゾ!」

 

 

力強い言葉で僕らを勇気づけてくれるオウムロボットに幸あれ!

みんなもこの本を読んで、ひらめき力を鍛えるんだ!

 

映画「ドラえもん のび太の宝島」クイズドリル (コロタン文庫)

映画「ドラえもん のび太の宝島」クイズドリル (コロタン文庫)