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ドラえもん感想(十二支変身サイコロ&ゆめのチャンネル&台風のフー子)

 

 2017年12月31日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラニュース●
・大晦日スペシャルということで今日は午後4時半からの放送。
・本編の間では、こたつを囲んだドラえもんのび太君が次のお話を紹介するブリッジアニメが流れました。
・2018年2月3日、4日に横浜にて「キャプテンドラえもん号」の乗船イベントがあるとのこと。
 詳しくはこちら。→「キャプテンドラえもん号」をみんなで見に行こう!
・1月7日の1時間スペシャルと連動した「お年玉プレゼントクイズ!」も。
 「大長編ドラえもん全24巻」と「ドラえもん物語」をセットで10名様に。

 

 


十二支変身サイコロ(アニメオリジナル)
タイトルバック画は、ネズミに驚くドラえもんとその後ろで泣いている龍。
このネズミと龍の正体が実は・・・。(続きは本編で)


2017年最後のドラえもんということで、1本目は年末年始らしく「干支」がテーマのお話をお届け!
物語の始まりも正月らしく、ベーゴマやはねつき、凧揚げで遊ぶ子供たちの絵から始まった!

ホント、こういう正月の光景もさっぱり見なくなりましたなあ。
きっと今の子供たちは外ではねつきも凧揚げもやらずに、家の中でソシャゲの正月限定ガチャばかり回す正月を過ごしているんでしょうなあ。(偏見)

 

その遊びの中で、のび太君が「干支」をどういうものなのかを全く知らなかったことが発覚。
ジャイアンスネ夫にバカにされて帰ってきたのび太君は、部屋で「つけかえ手ぶくろ」を使ってノッペラボー状態になっていたドラえもんの顔を見てしまいビックリ!
どうも福笑いのまね事をしていたそうですが、なんとも人騒がせだ。
このシーンでは、名前こそほとんど紹介されなかったものの「オトシ玉」「お年玉募金箱」「門松の苗」「ハネツ機」などといったお正月向けのひみつ道具も出てきているぞ。


そんなお正月道具の中で「十二支変身サイコロ」を見つけたのび太くん。
正十二面体のサイコロを振り、出た目に描かれている干支の動物に5分間だけ変身できるという、いかにも正月っぽい道具である。
年初めの親戚の子供たちの集まりとかでこの道具を使ったら、盛り上がりそうだ。


しかし、干支をまったく知らないのび太くんのために、まずはドラえもんによる「干支のはじまり」の解説からはじまった。
と言っても、元旦に一番はじめに神様のもとに来れた動物が十二支になれるよっていうあの有名な話が語られただけです。

 

話自体はなんてことない話だったのですが、
のび太くんが無知ゆえに「そういえばネコはいないの?」と地雷をスキップで踏み抜くような質問をしてしまい、ネズミ嫌いな上にネコ型ロボットであるドラえもんを怒らせてしまった!
ドラえもんの前で不用意にこの話をするのはやめた方がよさそうだ。


こうして機嫌を悪くしまったドラえもんは、十二支変身サイコロをのび太君に貸すのをやめようとしてしまいますが、
2人がもつれ合った際にサイコロを落としてしまったことで、のび太君がネズミの姿に変身!
その光景を見たドラえもんがパニックに陥ったスキに、のび太君は十二支変身サイコロを貰っていってしまうのでした。

 

サイコロを手に入れたのび太君は、さっそくウサギの姿に変身。
ウサギになってしずかちゃんに可愛がってもらおうという、非常に下心丸出しな発想だったけど、
何も知らない優しいしずかちゃんは、のび太ウサギをあっさりと部屋の中に入れてしまう。

 

自分の計算通りに事が進み、一緒にお風呂にまで入れてもらえる妄想を見てしまうのび太君でしたが、
サイコロの変身が5分しかもたないことは計算に入っていなかったようで、しずかちゃんが部屋から出て行った間に元の姿に戻ってしまったのび太君は大慌て!

ウサギの姿に戻ろうと必死にサイコロを振りますが、1/12の確率をことごとく外してしまい、
最終的に巨大なヘビの姿で部屋に戻ってきたしずかちゃんとご対面。
よりにもよって、十二支の中で一番女の子が嫌がりそうな動物に化けてしまったのび太くん。

当然、しずかちゃんに部屋から追い出されてしまいました。

 


十二支変身サイコロによるドタバタがこれで収まればよかったのですが、
のび太君が部屋に置いてきたサイコロをしずかちゃんが双六のサイコロと間違って使ってしまったことで、
今度はしずかちゃんが龍になってしまうハプニングが発生!

 

架空の動物まで実体化してしまう未来の技術はおそろしい。
未来の世界は、このサイコロで龍に変身した子供たちが空を飛びかう姿がお正月の風物詩になっていたりするのかも。


しずかちゃんの変身はすぐにとけましたが、
このてんやわんやでどこかにいってしまったのか、十二支変身サイコロを失くしてしまうドラえもんのび太くん。
辺りを探しても見つからず、落ち込んだまま家に帰ってきた2人でしたが、
ママから「テレビにスネ夫さんと武さんが出ている」と誘われ、大人しくテレビを見ることにしました。

 

テレビでは「第1回福っ子レース」なるイベントの実況生中継が行われており、
ルールは「参加者の中で一番にゴールした子供が1年間幸せになれる」という、まあ、福男レースみたいなものですな。
で、ジャイアンスネ夫は、そのレースの参加者としてインタビューに答えておりました。
テレビカメラに緊張してしどろもどろになるスネ夫とは対照的に、ジャイアンはやる気マンマンだ!

 

スタートとなる開門と同時になだれ込んでくるであろう子供たちの姿を想像しつつ、固唾を飲んで見守っていたところ、
開門と同時になだれ込んできたのは、まさかの動物たち!
ウシ、トラ、イノシシ、ヒツジ、龍といった十二支たちがゴールに向かって走っていく!


実は、ドラえもん達が失くした十二支変身サイコロはジャイアンが拾っており、
そのサイコロを待機中にうっかり地面に落としてしまい、
それを知らずに参加者のみんなが蹴り飛ばし続けていった結果、こういうことに。

思わぬところで、干支のはじまりを現代に再現してしまう形になってしまった。

 

テレビの生中継も「福っ子レースで大パニック!2018の福」と即座にテロップを切り替え、騒動をリアルタイムで伝えていく。
こんな目を疑うような光景にも、すぐに生放送で対応できるのはすごい。

この事態を見たドラえもん。冷や汗をかきつつも「サイコロのせいだ・・・。でも、おめでたいからいいか」と頭をかく。
いや、よくないよ。

 

ちなみに福っ子レースの結果は、ネズミの姿になったスネ夫がウシジャイアンの背中から飛び移って1位に。
これも干支のはじまりを再現した終わり方だ!

 

 


●新生ドラりん丸キャプテンドラえもん号 宝島への旅●
本編の間で、今年3月公開の映画「のび太の宝島」に関連したブリッジVTRが3本流れました。
内容は以下の通り。

 (1本目)キャプテンドラえもん号のお披露目
 (2本目)宝島(トカラ列島)に到着!
 (3本目)宝島(トカラ列島)の住民のみなさんと交流をするのび太君とドラえもん

ところで、今年もまた新しいドラえもんのび太君の映画の着ぐるみ作ったんですね。
去年まで使っていた着ぐるみはどこへ行った?

 

 


ゆめのチャンネル(コミックス15巻収録)
正月といえば初夢。初夢といえば夢。
というわけで、2本目も正月っぽく夢を題材にしたお話です。
でも、本編中に正月要素はとくにありません。

 

昼寝のしすぎで眠れなくなってしまったのび太くん。
ムリヤリ起こされたドラえもんは、たいくつしのぎになればとポケットからテレビのようなものを取り出します。


さっそくテレビをつけてみたところ、タイミングよく怪獣映画がオンエア中。
都会を暴れまわり、10式戦車を踏みつぶす怪獣の姿にのび太君も思わず大興奮!

こんな夜遅くに「シン・ゴジラ」の再放送でもやっているのかな?とか考えていたら、画面の中に何故かしずかちゃんとスネ夫が登場。
さらに、怪獣に食べられそうになる一般人役としてのび太君自身もどうどう出演だ!


怪獣に捕食される恐怖で顔を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにするおのれの情けない姿に「こんな映画に出た覚えはないぞ!」とのび太君が憤っていると、空のかなたから救いのヒーロー・ジャイアンマンが登場!


唐草模様のマントが特徴的なヒーローは、強烈なキックやパンチで怪獣をあっという間に退治。
我らがジャイアンマンは常人離れしたパワーで怪獣をハンマー投げのように放り投げ、富士山の向こう側まで吹っ飛ばしてしまった。
おそらく富士山の向こう側にある地域は、突然遠くから飛んできた怪獣の落下の衝撃で甚大な被害が出てそうだけど、まあそれはそれ。

 

実はのび太君が見ていたテレビは「ユメテレビ」というもので、
他人が見ている夢を見ることが出来るという、プライバシー面でいろいろと問題がありそうな道具である。
先ほどの怪獣映画も、実はジャイアンが見ている夢だったわけですね。
なんとも、自分勝手な夢を見ているんですなあ。


その後も、ユメテレビでスネ夫やしずかちゃんの夢を見るのび太君でしたが、
それぞれ「自分が天才&高身長になってみんなから感謝される夢」「自分が白馬の王子様に助けられる夢」を見ていることが判明。
みんな、自分勝手な夢ばっかり見てるんですねえ。
まあ、自分の見る夢なんてそんなもんか。

あと、みんなからのび太君が夢の中でも下に見られていることも分かりました。

 

夢の中での自分の扱いを目の当たりにしてしまったのび太君は、怒りのあまりユメテレビを突き倒してしまう。
すると、突き倒した衝撃で壊れたユメテレビの中から、ジャイアンの夢に出てきた怪獣やスネ夫の夢に出てきた学校の先生が現実の世界にあふれ出してきてしまった!

 

街中で火を噴きながら暴れまわる怪獣!

そして何故か戦車に乗っている学校の先生。
夢の世界の学校の先生が暴れまわると、現実世界にいる学校の先生も迷惑を受けそうなのがツラいですね。
良くて事情聴取、悪くて誤認逮捕で死刑とかにされそう。

 

そうこうしているうちに、しずかちゃんの夢に出てきたモンスターに襲われてしまったドラえもんのび太君。
ドラえもんのび太君を守るため、自らの身を犠牲にして立ち向かう!

ここらへんは原作通りの流れなのですが、今回のアニメでは何故かドラえもんが石オノを武器にして立ち向かっていた。
なんで石オノなんだろう?
1本目のドラえもんネズミ相手に熱線銃を取り出していたというのに、えらい違いだ。

 

ドラえもんの勇気ある行動に涙を浮かべながら逃げるのび太君。
そして、ユメテレビに映し出されるその光景を見ながら「勝手な夢を見て!」と怒るドラえもん
つまり、途中までの出来事はすべてのび太君の見る夢だったワケですね。

 

みんなが自分勝手な夢を見ていることに怒っていたのび太君自身が、いちばん自分勝手な夢を見ていた・・・というオチでした。

 

 


台風のフー子(コミックス6巻収録)
なんか懐かしいタイトルアニメ(ひみつ道具が次々と出てくるやつ)が出てきたなあと思ったら、この話は2007年の再放送だった。
再放送ながら「台風のフー子」は約30分の長尺となっているので、今回の大晦日スペシャルの内容の約半分は再放送が流れているということになる。
放送内容の半分が過去の再放送なの、昔の大みそかだよドラえもんっぽくっていいじゃないですか。原点回帰だ!

 

とはいえ、本放送時は約10年前なことやアニメオリジナル展開が多かったので、再放送でも新鮮な感覚で見ることができました。
全体的に、視聴者を泣かせに来てましたねえ。
前にも見たはずなのに、のび太君がスーパーで売ってる卵を孵化させようとするも、うっかり寝落ちして潰してしまうくだりで思わずふいてしまった。


ドラえもん「そもそも台風を飼うなんて無理なんだよ。自然現象なんだから。」「だいたい台風は外がいいんだよ」というアニメオリジナルの台詞もいいですね。

 

終盤でフー子がのび太君たちを守るために、笑顔を浮かべてのび太の前から立ち去るシーンもよかった。
巨大台風と対峙して一瞬止め絵になる場面で、「フー子の勇気が世界を救うと信じて・・・!」という煽り文句が脳裏に浮ぶ。

あと、ドラえもんが「(台風の)進路を変えるなんて不可能だよ!」って言ってたけど、「コース決定機」の回で普通に台風の進路変えてただろとか思っちゃったのは内緒だ。

こういう細かいことにいちいちツッコミを入れていくと、終わりのないことになってしまうのでやめよう。(入れちゃったけど)


ちなみに、今回の「台風のフー子」は、
アメリカ版「Doraemon」では「A HURRICANE IS A BOY'S BEST FRIEND」なるタイトルで放映されていたりもします。
アメリカ版のフー子は「SPINNY」という名前になっているので、みんなもアメリカに行った際はこの言葉を使ってみよう。


今回の大晦日スペシャルは、
偶然にも「福っ子レースで動物大暴れ」「街で怪獣が大暴れ」「巨大台風接近」と3本ともニュース番組が絡んでくる内容だった。
そのうち1本は夢の中の出来事だけど、これだけ見るとすごいラインナップだ。
「巨大台風接近」が比較的マシな出来事に見えてしまうのもすごい。

 


■次回予告■
新年最初の金曜日となる1月5日は「列島警察捜査網 THE追跡」放送の為お休み。

次回は1月7日朝10時から「ドラえもんクレヨンしんちゃん 2018年冬のアニメ祭り」をお届け。
「神さまロボットに愛の手を!」「円ピツで大金持ち」「のび左エ門の秘宝」の3本をお送りします。 

ドラえもん フェイス形リングカレンダー 2018(I'm DORAEMON)

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十二支のはじまり

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