SHIINBLOG

ドラえもん感想(おかし牧場&森は生きている)

 

  2017年8月25日放送分  ネタバレ注意!

 

 

おかし牧場(コミックス24巻収録)
原作回。わさドラでは2008年1月11日に1回アニメ化されています。

のび太君の「何故お菓子は食べると無くなってしまうのか?」という哲学から始まった今話。
バイバイン」の時も同じようなことを言っていたような気がするけど、むこうが地球滅亡の危機に至りかけたことに比べ、「おかし牧草」でお菓子を増やすというやり方は、なんともほのぼの感がありますね。
本編に出てくる包装紙の右下にハートマークのあるチョコレートを食べてみたい。Fミュで市販してくれないかしら。

 

おかし牧草の上にお菓子を置くと、お菓子がそれを食べて育つというわけですが、

クチもないのにおかし牧草をムシャムシャと食べるチョコレートの姿は何とも不気味である。あの体のどこに入っているんだろう?

そもそも、あの牧草を近づけただけで市販のお菓子が急に自我を持つようになるのもちょっと怖いぞ

 

空き地におかし牧草を生やすことで、いよいよ本格的な牧場化へと進むことにしたのび太君とドラえもん
おかし牧草が育ちすぎたせいで空き地が草ボウボウになっちゃったけど、ジャイアンスネ夫はあまり不審には思っていない様子でした。
空き地で野球をしたい時にあんなに荒れていたらかなり不便な気もするけど、どうなんだろう。


あと、草ボウボウの空き地を見た地主さんに除草剤を撒かれるんじゃないか?という心配もあったけど、原作通りの展開だったため、特にそんなこともありませんでした。

 

その後もロールケーキやどら焼き、キャンディ、わたあめといったお菓子をどんどんと家畜化していくのび太君達。
どうもおかし牧草で育てたどら焼きはウマで、キャンディはニワトリとして育つらしい。
わたあめは見た目通り、ヒツジになるぞ。
あと、チョコレートやキャンディは日持ちしそうだけど、どら焼きやロールケーキなどの生ものを家畜にすると、数日経ったらカビが生えてきそうな気がする。
そこらへんのカビ対策も、おかし牧草を食べることで防がれているってことなのでしょうか。

 

そんなのどかで平和なおかし牧場に、家畜泥棒があらわれた!
人が頑張って育てたお菓子を片っ端から食べてしまう奴らである。非常に悪い奴らである。
そして、そんな家畜泥棒の正体はジャイアンスネ夫である。(ネタバレ)

 

別にのび太君達も、もともとはお菓子を増やして食べようという目的で育ててたんだから別にいいじゃないと思ったりもしますが、
やっぱり、他人に自分の育てたお菓子を食べられてしまうというのが、彼らにとって許せないことなのでしょう。
それにしてもスネ夫たちは、地面に落ちている(?)奇怪な鳴き声を発するお菓子を見て、よくそれを食べようと思ったもんだ。
普通なら、不気味がって地面にリリースしちゃってもおかしくないぞ。

 

そんなにっくき家畜泥棒を懲らしめようと、
番犬代わりにドラえもんが投入したのは、巨大グミに巨大固焼きせんべい、そして巨大チューイング・ガムだ!
どれも噛み応えのあるお菓子揃いであり、その体の固さを生かしてジャイアンスネ夫にこれでもかと襲い掛かってくるぞ!


そんなお菓子番犬たちの後に満を持して登場した巨大ガムさんは、家畜泥棒のジャイアンスネ夫に情け容赦なく噛みついてくる!
すべてはスネ夫たちに「ガムが人間を噛むなんてあべこべだよお!」の名言を言わせるためである。(違う)」

こうして、番犬たちの活躍によって家畜泥棒を捕まえ、牧場を守ることが」出来たドラえもんのび太君。
「おかし牧場は、甘くない」と言い、2人で微笑むのでした。

 


●ドラドラニュース●
テレ朝夏祭りは今週末(8月27日)まで!といったお知らせ。
8月26日と27日の2日間は、「六本木ヒルズ盆踊り・ドラえもん音頭」なるイベントが開催されるそうですよ。

 


森は生きている(コミックス26巻収録)
これまた原作回。わさドラでは2008年3月14日にアニメ化されています。

うら山を愛するのび太君のために、「心の土」という道具を出してあげたドラえもん
原作だと地面のあちらこちらに心の土を埋めないといけない、非常に面倒臭い仕様になっていましたが、
今回のアニメでは、少し手で砕くだけで効果が出るというカンタン仕様に変更。


従来の雲固めガスが雲にまんべんなくガスをかけないといけなかったのに対し、その後のアニメで1回吹きかけるだけでOKの「雲固めガス・ワンプッシュタイプ」が登場したことを思い出しました。
何となく、たとえがわかりづらいかね?


うら山と心が通い合ったのび太君。
ドラえもんは山ともっと仲良しになってもらおうとこの道具を出したのですが、
のび太君は学校帰りにジャイアン達から野球に誘われても断ってしまうなど、だんだんと目の前の嫌なことから逃げ、うら山の優しさに依存してしまうようになってしまいました。
ジャイアン達も、チームとして戦力にならないと思われるのび太君を毎回誘ってくれるんだから、実にいい人である。
もしくは毎回野球のメンバーが足りてないのかのどっちかですな。

 

ドラえもんも、うら山が出してくれた「花の蜜ジュース」を飲んで昼寝ばかりするのび太君に対し、
「山より友達と遊べ!昼寝ばかりしてないでちゃんと勉強しろ!」と注意しますが、まったく聞く耳を持ってくれません。
あと、その口ぶりじゃ、友達いない人は山に篭っててもいいみたいな印象を受けるぞドラえもん


そのうち、夕食の時間になっても家に帰ってこなくなったのび太君。
そんなのび太君をママとパパがきつく叱ったことが引き金となり、とうとうのび太君は家を飛び出してうら山へと戻ってしまいます。
「しょうがないじゃないか。勉強だって運動だって頑張っても出来ないんだもの」と傷心ののび太君に、ハート形の葉っぱで慰めるうら山。
彼女の優しさに甘えきってしまい、のび太君はもう2度と山から下りないと心に決めてしまったようです。

 

そんなのび太君を連れ戻すため、「心よびだし機」でうら山の心を呼び出すドラえもん
出てきた「うら山の心」は女性(CV:皆口裕子)だったため、どことなく色っぽい印象を受けた。
ifストーリーとして、人間の暮らしを捨ててうら山に永住したのび太くんとうら山の心が初体験をする薄い本とか描いたら結構ウケるかも。
いや、さすがにマニアックすぎるか。

 

のび太君をもう2度と山に近づけないようにしてくれ」と、ドラえもんはうら山の心へ頼み込みますが、
心の土の効果もあるのか「嫌よ。あたし、のび太君が好きだもん」とうら山の心はこの訴えを完全拒否。
邪魔ものはいらないとばかりに、ハトやミツバチ、ドラえもんの天敵であるネズミをけしかけて追い払おうとします。
うーむ、ドラえもんがネズミを苦手としている事まで知っているとは!
うら山の心、手ごわい相手である。(ネズミが苦手なこと、どこで知ったんだろう?)


しかし、それでも諦めずに立ち上がるドラえもん
その姿を見て、うら山の心は「そんなにのび太君を思うなら、どうしてきびしくするの?」ドラえもんに問いかけます。
そして返ってきたのは、

「それはのび太君にたくましくなってほしいから」

「つらくても、心を鬼にしなくちゃいけない時があるんだ!」

というドラえもんの思いでした。


その言葉を聞いて、何かを思ったかと同時に姿を消すうら山の心。
背後には、何も知らない様子ののび太君が立っておりました。

 

ドラえもんのび太君に家へ帰ることを促すも、
「やだよ、僕はここで暮らすんだ!」「ここならだれにも叱られないし、食べ物だってある。この山が僕を守ってくれるんだ」と変わらぬ決心を見せるのび太君。


そんなのび太君に対し、ドラえもん

「食べて生きてるだけでいいのか?こんなこと続けてたら君は必ずダメになるぞ!」
「そりゃ毎日いいことばかりじゃないかもしれない。でも、嫌な事ばかりじゃないだろう?」と正論で諭します。
のび太君だけじゃなく、親を頼りにしてニート生活を送り続ける今の若者たちにも聞かせてあげたい言葉である。

 

自身の決意をドラえもんに論破され、返す言葉の無くなったのび太君。
目に涙を浮かべますが、それでもうら山にドラえもんを追い払ってもらおうと最後のあがきを見せます。


しかし、うら山から追い払われてしまったのはのび太君の方でした。
のび太君の足元に突然落とし穴ができて落下したと思いきや、目の前に現れた蜂の群衆を恐れて、のび太君はうら山から逃げていってしまいました。
その様子を見て「ありがとう。きみ、本当にのび太君が好きだったんだね」ドラえもん

 

パパとママに優しく迎えられ、家へと帰ってきたのび太君。
始めは愛していたうら山に裏切られたと思っていたようでしたが、次第にうら山の思いがなんとなく伝わったのか、
「明日は行ってみようかな、野球。」のび太君はあらためて現実と向き合う心を見せます。


そして、どこから飛んできたのかのび太君の枕元にハート型の葉っぱが1枚落ちてきたのでした。おしまい。

 


●ドラドラニュース●
「夏休み特別プレゼント」として、
藤子ミュージアム限定の「ドラえもん×コロコロコミック40周年展」グッズであるクリアファイルとキーホルダーをセットで30名様にプレゼントとの告知がありました。
詳しくは公式サイトで、とのこと。

 


■次回予告■
次回の放送は9月1日。
毎年恒例のドラえもん誕生日SP「謎のピラミッド!?エジプト大冒険」をお送りします。 

明治 ミルクチョコレート 50g×10個

明治 ミルクチョコレート 50g×10個

 
森は生きている (岩波少年文庫)

森は生きている (岩波少年文庫)