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ドラえもん感想(ぼくミニドラえもん&ぞうとおじさん)

 

  2017年7月28日放送分  ネタバレ注意!

 

●ドラドラニュース●
今回のドラえもん「あの名作が帰ってくる!ドラえもん 夏の1時間スペシャル」と銘打った1時間スペシャルでお届け。
 さらに今週の放送から制作スタッフが監督・八鍬新之介&チーフディレクター・大杉宜弘の新体制に変わり、OPアニメーションもリニューアル!
よく動くアニメーションとちょっとした小ネタを満載に含んだ、非常に見ごたえのある新オープニングに仕上がっておりました。
 そして、サブタイトル画面も原作表紙絵を再現するスタイルに。
なんとなく気の抜けた音楽&原作表紙の一枚絵のサブタイトル画面を見て、「親子クラブ」「ドタンバのマナー」系列のエイケン作品ぽくなったなあと思ったのは自分だけでしょうか。

 

 

ぼくミニドラえもん(コミックス41巻収録) 

新体制でのアニメドラえもん・記念すべき1発目に登場したのはミニドラえもん
来年公開の映画「のび太の宝島」にも登場するらしいので、視聴者の皆さんへの挨拶代わりの回といったところでしょうか。


ドラえもんファンにとってはすっかりお馴染みのミニドラえもんですが、
映画出演はのび太太陽王伝説」以来18年ぶりの登場らしいので、今のアニメしか見てないお子さんは実はミニドラの事をあまり知らなかったりするのかも。
わさドラでも2007年11月30日に「ぼくミニドラえもん」が放送されていましたが、確かその時はうら山に大蛇が出るとかって話に変わっていたような。

 

今回のアニメ化では、のび太君たちも原作通りに高井山で宿題の野鳥観察をしておりましたが、
ドラえもんが劇中冒頭で話していた「タマくんのいとこのミケちゃんを探すくだり」を大幅にクローズアップ。
トラックの荷台で昼寝していたら高井山に運ばれてしまっていたうっかり者のミケちゃんを救うため、ミニドラが勇気を見せる!
原作だとタマくんのいとこが結局見つかったのかどうかわからないままこの話は終わってしまう。
自分も今回のアニメを見るまで、タマくんのいとこの安否など考えたことすらなかったけど、よく考えてみたらそこにも触れておかないとダメだよなあ。

 

鷹に襲われているミケちゃんを助けようとミニドラが木の枝の上に乗って助けようとするシーンで、
12.93kgあるミニドラの体重で木の枝ごとへし折れないか心配になったけど、別にそんなこと無かった。
そんな重みのあるミニドラを正確に木の上にぶん投げていたジャイアンはかなりの強肩だ!
このシーンでぶん投げられて飛んでいる時のミニドラのとぼけたような顔もすごく好きです。

 

後半の方にアニオリ展開を入れたため、原作のオチである「ミニどこでもドアから手だけ出しておやつを要求するスネ夫のくだりは中盤で登場。
この一連の光景を見てびっくりしたスネ夫のママが飲んでいた紅茶を思いきりふいてしまったため、スネ夫はその紅茶を顔面に思い切り浴びてしまっていた。
その数分前には全身ジャイアンの鼻水まみれになってしまっていたりと、この日はスネ夫くんにとって受難の日であったのかもしれない。

 

ミニドラは小さい体なので、「ミニタケコプター」や「ミニスモールライト」など出す道具も全てがミニサイズ。
こういうのって、普通の道具を作っているひみつ道具工場が、別ラインでミニドラ専用のミニサイズひみつ道具も作っているのだろうか?
「ミニ熱気球」や「ミニ頭」といった従来の時点でミニの道具は、ミニドラが出したらさらにちっちゃくなってたりして。
もしかしたら今回のドラえもんみたいに、ミニドラえもん「ミニミニドラえもん」みたいな自分専用のミニドラえもんを持っていたらおもしろい。
そのミニミニドラえもんがさらに「ミニミニミニドラえもん」を出してきたりしたら・・・。
キリがなくなりそうなので、この話はもうここで終わり。

 

 

●ドラドラニュース●
・「のび太の宝島」の特別映像公開。
  前に公開したやつと違い、新たに大航海時代、海賊たちが財宝を隠したと言われる宝島。」「その宝島がこの現代に存在しているという」なる冒頭のナレーションが入ってました。
  まあ、それ以外は同じ映像です。

・テレ朝夏祭り開催中のお知らせ(その1)。
 ドラえもんの着ぐるみがドラえもんと遊べるいろんなエリアを紹介していました。

 

 

ぞうとおじさん(コミックス5巻収録)
Aパートを短く押さえ、Bパートの時間を長めにとるパターン。
リニューアルで屈指の名作を再びアニメ化する意気込みを見せるためか、作画やキャラクターの動きに大変気合が入っていたと感じられる内容でした。

 

戦争を題材にしたお話の為、時代関係で矛盾が生じないよう原作ののび郎おじさんではなく、大叔父の動物カメラマン・のび四郎おじさんが登場。
冒頭でのび郎おじさんっぽい人がインドの山奥でさまようシーンが挿入されていますが、あれは若い頃ののび四郎おじさんの姿。
親戚だけに、顔もそっくりなんですね。

 

2007年8月10日にも「ぞうとおじさん」は放送されていますが、その際は動物園のゾウの檻の前にいた見知らぬおじさんが語り部となっていた。
ドラえもん」もあと数年で誕生50周年をむかえるほど昔の作品なので、この手の時代もツジツマあわせも大変そうだ。
もしも「エスパー魔美」がこの先リメイクされたら、「思い出を運ぶハト」の回も佐倉十朗にかわって知らないおじさんが登場したりするのだろうか?

 

内容の方も、のび四郎少年とゾウのハナ夫との思い出を原作以上に丹念に描き、疎開先での暮らしも細かく描写。
疎開していた地で地元の子供たちからいやがらせを受けてしまうというシーンも加えられたことで、
原作にもあったのび四郎少年が地面にハナ夫を描くくだりも、より深い意味を持つ場面に変わっている。
「ハナ夫に逢う事」が疎開中の心の支えとなっていたのび四郎少年が動物園に出していた手紙が、結果的に飼育員のおじさんの心の支えにもなっていたという展開も胸を打つ。


このお話は、戦争を題材にしておきながらも決してシリアスになりすぎないところがいいところである。
今回も、将校さんの前で「日本は戦争で負けますから」と言ってしまうのび太ドラえもんや、
軍の乗ってきたサイドカー付バイクを「無生物さいみんメガホン」ゾウの鳴き声を出しながら道を走るモンスターマシンにしちゃうなどなど、戦時中の世界でドラえもん達が大暴れだ!
あんま戦争を茶化すのもアレだと思いますが、そもそもドラえもんはギャグまんがなんですからね。

 

原作では徹底して悪役に徹していた将校さんも、
今回のアニメでは「自分もハナ夫を殺したくはなかった。命令が下ったのでやるしかなかった」と漏らす場面も。
ハナ夫に助けられたことでようやく自分の本音を出すことが出来たようですが、結局すべては戦争が悪いんですよね。


ただ、原作とアニオリ展開を混ざっているせいか、さっきまで「日本は戦争に負けますから」と言われてブチ切れていた将校さんと同じ人だと考えると何か少しおかしな感じもする。

軍部の上の命令には従いたくないけど、日本は戦争に勝つと信じていると思ってた軍人さんって、あの当時何人くらいいたんだろう。

上の人間であればあるほど、戦争が劣勢に追い込まれていることを知っていそうな気もするけど、どうなんだ?


色々言ってしまいましたが、リニューアル第1回の作品として非常に素晴らしい内容だと思いました。

 

 

●ドラドラニュース●
テレ朝夏祭り開催中のお知らせ(その2)。

テレビ朝日のアナウンサーがテレ朝夏祭りのドラえもんエリアに潜入! AR絵本は楽しそうだ。

 

 

■次回予告■
次回の放送は8月4日。「天井うらの宇宙戦争」をお送りします。

シュライヒ ワイルドライフ インド象 (メス) フィギュア 14654

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