今日8月1日は「麻雀の日」です。
八(は)一(い)で「パイ」(牌)の語呂合せとなっており、全国麻雀業組合総連合会というところが制定した記念日なんだとか。
へえ~。
さて。「藤子不二雄作品と麻雀」といえば、まず思い浮かぶのは藤子不二雄A先生。
「魔雀」「無邪気な賭博師」などといった麻雀が題材のブラックユーモア短編、
雀荘の片隅に事務所を置いているという代替な設定のある「喝揚丸ユスリ商会」、
藤子A先生の隠れた名作「戯れ師」の最終回は「主人公のザレオが麻雀で掛け金を払わずに逃げる話」だったりとか、
先日アニメ放映の終了した「笑ゥせぇるすまん」の前身作品「黒ィせぇるすまん」第1話には実は麻雀描写があったりしますよとか、
「藤子不二雄A作品と麻雀」というくくりでブログ記事を作ったら、軽く一週間はネタに困らないくらいの量があります。
でも今回はあえて、藤子・F・不二雄作品から麻雀ネタを取り上げます。
あまり麻雀のイメージがない藤本先生ですが、トキワ荘にいた頃はよく住人たちと麻雀を打っていたり、
大人向けの異色短編シリーズでは、登場人物たちが麻雀をする描写もよく見かけます。
あの「ドラえもん」でも、パパが「今日はマージャンで遅くなる」なんてセリフがたまに出てきますね。
藤子・F・不二雄「ドジ田ドジ郎の幸運」より。
そして今回、麻雀の話題つながりで紹介したい作品は、
藤子・F・不二雄大全集SF異色短編シリーズ第3巻に収録されている「マイシェルター」です。
この作品は他にもいろいろな単行本に載っていますが、一番手軽に「マイシェルター」を読むとしたら、全集を読むのが手っ取り早いかも。
飲み屋で偶然知り合ったセールスマンから、
いずれ来るかもしれない核戦争に備えて核シェルターを買うことを勧められた普通のサラリーマンがこの作品の主人公。
妻と子供2人を守るために核シェルターの購入を考える主人公の男でしたが、他者を見捨てて自分たちだけ助かるのは是か非か?を描いた作品となっています。
で、核戦争後の核シェルターの中で暮らすための練習として、
主人公の男は家族4人で同じ部屋の中から一歩も出ずに1日暮らしてみる実験を行うことにしました。
核シェルターに入ったら最後、核戦争で汚染された地上には出れないわけですからね。
人間は部屋から出れないとわかると、途端に退屈が襲ってきます。
1日だけなら我慢できそうですが、核戦争が起きた場合は何十年も同じ閉鎖空間内に居続けないといけません。
閉鎖空間内で何もない「退屈な毎日」が何十年も続いたら、確実に気がおかしくなってしまう。
せっかく「核に汚染された地上」という地獄から逃げ出したのに、シェルター内も地獄になってしまっては意味がない!
退屈を解消するには、日々に刺激を与えるような「娯楽」が必要です。
エネルギー問題も考えた場合、核シェルター内で行う娯楽ならば、電気がない状況でも楽しめるボードゲームなどが望ましいでしょう。
それに仲間はずれはよくないので、家族4人全員が参加できるゲームのほうがいい。
家族4人で楽しめるかつ、毎日が退屈にならない程度で、電気の要らない娯楽といえば・・・・。
そう、麻雀ですよね!
家族4人で楽しめるかつ、毎日が退屈にならない程度で、電気の要らない娯楽といえば麻雀しかないでしょう!
麻雀さえ覚えれば、核戦争後の世界でも立派に生き抜いて行ける!
みんなも麻雀をやろう!
麻雀最高~~!!!!!(この記事おわり)
ネタに走ったレビューになってしまいましたが、「マイシェルター」は今読んでもためになるというか、面白い、考えさせられる話だと思います。
今の世相を反映したような本作のテーマ的にも、読んでみたらいろいろと思うことがあるかもしれません。是非ご一読を。(最後に真面目なレビューを書いてしまいました)