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ドラえもん感想(ウラオモテックス&スランプ!ジャイアン愛の新曲)

 

  2017年6月9日放送分  ネタバレ注意!

 

 ●ドラドラニュース
今週はジャイアン誕生日スペシャル!
なんとジャイアンが5年ぶりに新曲を披露するぞ!
日経新聞までこのニュースを取り上げていた所(記念スクショ)を見るに、どうやらジャイアンの新曲発表で発生する経済効果も見込まれているらしい。
すごいぞ、ジャイアン

 


ウラオモテックス(コミックス12巻収録)
そんなジャイアンの新曲発表はBパートまで引っ張るとして、1本目は原作回「ウラオモテックス」のお話。
スネ夫君のおべっかで結果的にバラ泥棒の濡れ衣を着せられたのび太君が、
裏でコソコソやっていた事をオモテでおおっぴらにやってしまう道具「ウラオモテックス」スネ夫の本性をバラしていくといった内容だ!
スネ夫くんのスネ夫らしさが出た、スネ夫ファンにはたまらない回である。

 

あと、ウラオモテックスを原作で見た時は何となく赤色のイメージがあったけど、今回のアニメでは黒い色をしていたのでけっこう驚いた。
大山ドラの時も黒かったんだっけか?


スネ夫のおべっかは、後に社会人に出た時に非常に役立ちそうな芸だが、劇中でのび太君がやっていた「足けん玉」もなかなかの芸である。
「架空人物たまご」の回で、のび太君はけん玉に成功したことがないと言っていたので、
もしかしたらのび太君は手でやるよりも足でけん玉をやったほうがうまいのかもしれない。
でも、足けん玉も1回も入って無かったので、手持無沙汰になったのび太君がヒマになってやってただけなのかもしれませんな。

 

そして、お話の後半ではのび太のパパがウラオモテックスをつけたまま会社の取引先に行ってしまうというアニメオリジナル展開も発生。
自分の考えていた事すべてが口に出てしまう、お世辞が武器のサラリーマンにとっては非常に危機的な状況だ!

レアキャラ「のび太のパパの課長」が出ていたのも気になるが、のび太君が家でテレビゲームをやっていたことも気になった。
野比家はのび太君がどんなにせがんでもテレビゲームを買ってもらえないのが「ドラえもんあるある」のひとつで、
この「テレビゲーム買ってもらえない」というキッカケから物語が始まる回もいくつかあるので、こうしてのび太君が普通にゲームやってるってのは少し違和感がある。
「天井うらの宇宙戦争」の時のように、新しいゲームをドラえもんに出してもらったのだろうか?

 

物語の方は、取引先の社長がのび太のパパを「相手が誰であろうと正直にモノを申せる奴」だと勘違いしてもらったおかげで何とか商談はうまくまとまりました。
で、その取引先が今度取り扱おうとしていた紅茶の名前が「ルビーのしたたり」だったのがかなり笑えた。
藤子ファンなら名前だけでその紅茶がインチキだってことがわかるぞ!
そして何より、ドラえもん実況中のツイッターのタイムラインが「ルビーのしたたり」で沸きまくっていたことが一番面白かったです。

 

パパからウラオモテックスを回収した後の「思っている本音を言う方がうまくいくこともあるんだね」というのび太君の言葉もよかった。
まあ、その後ドラえもんの「本当の事を言うのってむずかしいもんだなあ」(原作オチ)に繋がっていくわけですが。

ちなみに、劇中でジャイアン原作のお話通りに「新曲を発表しようとしていた」のも面白かったです。
Bパートまで待ってなさいよ!

 

 


スランプ!ジャイアン愛の新曲(アニメオリジナル)
ロックスター目指して58年・歌井マクルという謎のストリートミュージシャンから「歌に必要なのはビッグな愛だ!」ということを教えられたジャイアン
それに感化されたジャイアンは、自身の誕生日に「愛」をテーマにした新曲を引っ提げてリサイタルを行うことをみんなに発表します。

 

思えば、先代のジャイアンは長年にわたって同じ曲(おれはジャイアンさまだ!)を大切に歌い続けてきた演歌歌手タイプの男であったが、今のジャイアンは定期的に新曲を出し続けるポップシンガータイプの男である。
しかし、さすがのジャイアンでも新曲を生み出すのには相当の熟考が必要なようで、
さらに今回は「自分にとって『愛』とは何なのか?」という壁にぶち当たってしまい、新曲づくりは非常に難航しておりました。
いちおう、リサイタルに行きたくないドラえもんスネ夫たちによる「新曲作り妨害作戦」もいくつかありましたが、それらは全く影響していなかったようです。
残念でしたね。

 

こうしてリサイタル前日になっても新曲が出来ず、悩みに悩んだジャイアンドラえもんに泣きつくことに。
新曲を作られたくないドラえもんのび太君でしたが、彼の悩む姿を見て可哀想になったのか「ヒットソングコング」なる22世紀のヒット曲製造機を貸すことに。
もちろん、このままジャイアンに新曲を作られたら困ったことになるのですが、
ドラえもん曰く、この機械にはどんな音痴でも歌うまになれる「ボイストレーニング機能」もついているので、ジャイアンの音痴も同時に治してやろうというウラ計画もあるらしい。
ドラえもんが自身のお小遣い全額を犠牲にしてまで行った、捨て身の作戦であった!

 

家に帰り、さっそくヒットソングコングで曲を作り始めるジャイアン
この道具の目と鼻の穴のボタンで操作をするという仕様は、何だか「ギャグマンガ日和」のラヴ江を思い出すぞ。
自身の作詞した歌詞や歌唱スタイルを「売れる曲じゃない」と突っぱねられながら、ヒットソングコングの指示に従うジャイアン
こうして茶髪にブレザーを着崩した格好で「壊れるほど、愛してる」なる新曲を歌うことになったジャイアンでしたが、
あまりにも自分のスタイルとかけ離れた曲に反発したジャイアンが「好きに歌わせろ!」と暴れた結果、ヒットソングコングを壊してしまった。
リサイタルまでの時間もなくなり、ジャイアンも本格的に焦り始めたぞ!

 

夜通しで新曲の案を練るも、いつの間にか寝てしまったジャイアン
目を覚ますと、そこには体にかけられた毛布と「たんじょうびおめでとう 母ちゃんより」の手紙付きカツカレーが。
この光景を見て「愛とは何か?」に気付いたジャイアン
そして、その時に受けた感情を歌にした新曲「ありがとう、オーレ!」を翌朝のリサイタルで発表するのでありました。

気になる新曲の方はこちらで配信されております。

 

いやあ、新曲も相変わらずひどい!(声が)
そして、この曲を生み出した全ての元凶である歌井マクルもリサイタル会場に駆けつけ、「何だこの騒音は!」とわめいておりましたとさ。
おしまい。

 

 

●ドラドラニュース●
・「ジャイアン誕生日記念プレゼント」として、
 ジャイアンどんぶり&ジャイアンマグカップを5名様、ジャイアンフェアトートバック&タンブラーセット を10名様に視聴者プレゼント。


・さらに、この日の「ドラガオじゃんけん」にもジャイアンが初登場!
 「パーのかお」の時のジャイアンの顔がまるで葬式の遺影みたいだ!
 とにかく、この週はジャイアンだらけの30分でありました。
 これで、この後の「ミュージックステーション」に剛田武が登場していたら完璧だったのですが、残念ながら登場せず。
 ドラえもんつながりで秦基博さん出せるんだったらジャイアンも出したほうが視聴率取れましたよ!?
 おそらく「生放送歌番組にあんな音痴を出したら放送事故になる」というMステ側の配慮があったのでしょう。残念だ。

 

 

■次回予告■
次回の放送は6月16日。
「暴走ランナーパパ」「カルガモエッグ」の2本をお送りします。