2016年7月8日放送分 ネタバレ注意!
ドラえもん「さーて、今夜のお話は?」
ドラえもん「家ごと大むかしへタイムスリップ!『恐竜ツアーに行こう!』」
のび太「家にいながら恐竜が見られるなんてサイコ―! ・・・危険はないよね?」
ドラえもん「・・・たぶん。」
のび太「たぶんじゃこまるんだよ~!」
ドラえもん「さらに! 眠ったまま何でもできちゃう『いねむりシール!」
のび太「シールを貼っているだけで、実は眠っているんだ!」
スネ夫「なのにそんなことまでできるの?」
ジャイアン「天才だぜ!」
ドラえもん「このあとすぐ、はじまるよ!」
(※後半のあらすじ紹介でジャイアンとスネ夫が出てくるパターンが定着化してきたような気がする!)
恐竜ツアーに行こう!(アニメオリジナル)
急に入ってきたお仕事で徹夜になってしまったパパを休ませてあげるため、大恐竜展に行く約束がパアになってしまったのび太君。
気を取り直して友達の家に遊びに行こうとしますが、しずかちゃんもスネ夫もジャイアンもその他モブキャラクターどもも全員出かける約束があるとの理由で断られてしまいました。
このくだりで、普段は登場の少ないしずかちゃんのパパやジャイアンのパパの姿が見られるのは嬉しいところ。
全員から遊びのお誘いを断られたショックで「僕は日本一寂しい子供だ」と泣きじゃくるのび太君。
ドラえもんもそんなのび太君の寂しさを紛らわせようとぬりえを差し出すという少しピントの外れたフォローも見せます。
さすがに「ぬりえ」だけじゃ孤独は埋まらない!
すると突然、大量の紙吹雪と共にのび太の部屋にタイムホールが出現!
同時に現れたピンクと白のカップを2つ重ねあわせたみたいな形状の案内ロボットが映し出すのは、白亜紀の恐竜たちの姿。
その映像を見て、自分が前に応募していた懸賞が当たったことに気付いたドラえもん。
で、その当選の商品というのが「家ごとタイムスリップして恐竜たちと一緒に白亜紀の世界を体験できる」という何とも豪快なツアーなのでした。
「白亜紀に旅行が出来る」と聞くと、藤子・F・不二雄先生のSF短編「白亜荘二泊三日」を思い出しますね。
家ごとタイムスリップすることで旅行にありがちな煩わしい荷造りは不要に!
自宅に居ながらにして恐竜の世界を満喫できる素敵体験! さらにバリアがあるので、恐竜が襲ってきても自分の身に危険が及ぶこともありません。
こんな夢のようなツアーに恐竜好きののび太君が食いつかないはずがない!
パパやママに相談もせず、勝手に「恐竜ツアーに行く」と宣言してしまったせいで野比家はあっという間に白亜紀へタイムスリップしてしまいました。
ちなみに白亜紀にタイムスリップしても電気、ガス、水道は普通に使える。ふしぎだ。
案内ロボットは家の前に恐竜が入ってこないためのバリアを設置すると「午後6時に迎えに来る」と言い残し、タイムホールでどこかへ立ち去ってしまいました。部屋に撒いた大量の紙吹雪片付けろよ!
というわけで、ドラえもんとのび太君たちは家の周りの安全確認もとい恐竜見物をしに行くことにしました。
家の塀越しから見る恐竜たちの動く姿や翼竜が空を飛ぶ姿に大興奮ののび太君! しかし、都合よく恐竜たちも近づいてくれはしません。
もっと恐竜たちを近くで見たい欲求に駆られたのび太君は、バリアの範囲外である家の外へ行くことを思いつきます。大丈夫か?
ちなみに、バリアがあるため開かないと思っていた門扉も家主の手によれば簡単に開く仕組みになっておりました。
白亜紀の世界を走り回りながら、生の恐竜たちと間近で触れ合うのび太君とドラえもん。
大きな首長竜と記念写真を撮ったりしてはしゃいでいます。実に楽しそう。
ただ、あまりはしゃぎ過ぎて幼い恐竜をうっかり殺しちゃったりすると「T・Pぼん」にありがちな歴史改変が起きて、人類が誕生しなくなってしまうことがあったりするので気を付けて遊びましょう。
しかし、今回のお話はたくさんの恐竜が出てきたのに「首長竜」「翼竜」などの大まかな表現で恐竜たちが説明されていて「○○サウルス」といった具体的な恐竜の名前で呼ばなかったのが気になる。
藤子作品を読んで恐竜の名前を覚えた自分としては少し残念でしょうがないぞ。
のび太君が恐竜たちと遊んでいた頃、野比家には思わぬ大ピンチが襲っておりました。
先程のび太君が外出をした際に、門扉をしっかり閉めていなかったせいで小っちゃい恐竜が野比家に侵入。
しっぽで餌のバッタを捕まえようとした衝撃で、門扉に貼られていた野比家のバリアを司るセンサーが取れてしまいました。
その結果、野比家の内外には見慣れない家屋に興味を持った恐竜たちが大集合。
ご自慢の長い首を使って野比家の窓をガンガン叩き首だけ家屋に浸入する首長竜さん
や、
野比家の屋根の上でクワーと鳴き続ける翼竜さん、小っちゃい体を生かしてノラ猫感覚で台所に浸入する小っちゃい恐竜さんなどがたくさんいます。
首長竜に家の壁とかをベロベロ舐められた日には、当分の間ヘンな悪臭で苦しめられそうだ。
ふつう、こんな騒動が起きたらパパやママもすぐに気づきそうなものですが、うまいこと恐竜の姿を見ずに回避しております。
さらに、のび太君曰く「(パパとママは)こういう日は家から出ない」そうなので、うっかり家から出てしまい、そのまま白亜紀の世界で行方不明に・・・なんてこともなさそうです。
そもそも「自分の家ごと白亜紀にタイムスリップした」なんて状況自体が特殊だから、恐竜の存在に気づいても、タイムスリップの事実に気づくまでにはかなり時間がかかりそうだ。
何かこうやって文章で書いてみるとまるで「漂流教室」みたいですね。
自分の家に恐竜が入り込んでいるという事に気付いたのび太君たちは、首長竜に食べられそうになったパパの布団を取り返したり、
古新聞を片付けていたママが肉食獣に食べられそうになった時も「桃太郎印のきびだんご」を袋ごと恐竜の口に入れたり、
ママの代わりにお手伝いをすることで恐竜の存在を気づかれないようにしたり・・・と何とかパパやママに白亜紀にタイムスリップしたことを気付かれないように悪戦苦闘します。
その後も、野比家とほぼ同じ大きさの翼竜がやってくるなどの緊急事態があったりもしましたが、
偶然恐竜の姿がママやパパの死角に入っていたおかげで気づかれない・・・などのラッキーも重なり、なんとか約束の午後6時まで隠し通すことに成功しました。
午後6時を迎えると、自動的に白亜紀から元の時代に家ごと転送されるようでひと安心。
ようやくのび太君たちのもとへ戻ってきた案内ロボットも「楽しめたようだな」とセリフを残し、去っていきます。
クタクタになったのび太とドラえもんでしたが、1日ゆっくりと休んだおかげで元気を取り戻したパパから「今度の日曜日こそどこかに連れて行ってあげないとな」との声が。
このパパの言葉に大喜びののび太君。
「どこへ行こうか楽しそうに語り合う野比家」というほのぼのエンドで終わるかと思いきや、転送時に一緒に着いてきたのかまだ屋根の上にいた翼竜がクワーと鳴いておしまい。
ちなみに、プテラノドンは肉食だったりするらしいので、早く元の時代に戻しておかないと練馬区がえらいことになるぞ。
☆
いねむりシール(ドラえもんカラー作品集第2巻収録)
今日も教室でいねむりして廊下に立たされたのび太君。
「帰ったらゆっくり寝よう」と決心しますが、帰宅してすぐにママからお買い物を頼まれてしまいます。
昼寝が出来ずがっかりするのび太君でしたが、部屋ではドラえもんがひみつ道具のお手入れをしておりました。
すぐ横の「エスパーぼうし」はわかったけど、その他のねじ巻きっぽいのがついている緑の機械やその奥にある紫色の機械は何なのかわからなかった。
ドラえもんが磨いているひみつ道具も「復元光線」と思ったけど、わさドラ版の復元光線は持ち手がないので*1これも正しいのかどうか怪しい。
あと、ドライバーのようなものもあったので「もしや、分かいドライバーか?」と思い調べてみたけどやっぱり違った。
「万能改造自動ドライバー」とも色が違うので、多分これは普通のドライバーだ。
ひみつ道具の考察はこれくらいにしておいて、気になるのはドラえもんの様子がなんだかおかしいこと。
呼びかけても反応しない、イビキのようなものをかいている、そして何より目がおかしなことになっている。
のび太君が不審に思っていると、突然部屋中に鳴り響くアラーム音!
そして「ファ~、よく寝た。」と言いながら目玉のシールを剥がすドラえもん!
どうやらドラえもんは「いねむりシール」というひみつ道具を使っていたようで、目玉のシールの裏面に書き込んでから、
実際の目の上に貼れば、その予定を寝ている間に済ませてくれるという大変なスグレモノであります。
同様の効果を持つ道具に「小人ばこ」や「ねながらケース」なんてものもありますが、前者は小人が全てやってくれるけど自分は動けない。後者は自分は動けるけど終始鼻ちょうちんが出っ放しなので寝てるのが丸わかり・・・というデメリットもあるのでTPOに合わせて使い分けましょう。
ドラえもんも昨夜はよく眠れず、道具の手入れをしたかったためこの道具を使ったとのこと。
彼も未来の高級なロボットなので、人間のように眠気もあるのだ。
で、そんな道具の存在を知ったのび太君は早速「いねむりシール」を使わせてもらうことに。
「宿題をやった後におつかいに行く」と予定を書き込むと早速いねむりシールをつけて就寝。寝ながら宿題をやり始めました。
しかし、ノートに書いているのは宿題ではなくただの落書きだらけ。
どうやら普段起きてても出来ないようなことは、この道具の力でも出来ないようです。
逆に言えば、誰でもできそうな深夜の単純作業の工場バイトとかでこの道具を使えば結構稼げそうな気もする。でも肉体疲労がエラいことになって不健康にもなりそうだ。
宿題もそこそこに終えると、お次は八百屋さんに買い物へ。
眠ってはいますが、ママともイビキで意思疎通ができるようです。
夢遊病患者のように町内を歩くのび太君。当然眠っているので目の前のフタのないマンホールの穴に落ちそうになりますが、
心配になって後をつけていたドラえもんが自ら体を張ってマンホールのフタの替わりを熟すことでなんとか危機から逃れつつ、目的の八百屋さんに到着。
しかし、のび太君が「ムニャムニャ」としか言えないせいで、店主さんも何が欲しいのか分からず困るという展開になったため、ここでもドラえもんが欲しい商品を伝えること無事解決。
何だか、ドラえもんがひとりで買い物に行った方がラクそうな気もします。
さらに帰り道では、のび太君が道の向こうを歩いていたジャイアンと体が接触。
そのまま謝りもせずに去っていくのび太君に激怒するジャイアンに対し、ドラえもんが「寝ているから気付かなかった」を理由になだめようとしますが、
「ウソつけ、寝ながら歩けるか!」とドラえもんの首を締め上げ、逆に怒らせる結果となってしまいました。
そもそもジャイアンだって、「さようなら、ドラえもん」で寝ながら歩いてたのをのび太君に見られて怒ってたじゃないか!
そんなドラえもんの苦労も知らず、先に帰宅していたのび太君は今度はいねむりシールを使って眠りながらおやつを食べていました。
ドラえもんが自分のぶんのおやつまで食べられていたことにショックを受けつつ、「寝ながらおやつを食べても味が分からないじゃないか」と素朴な疑問をぶつけると、
のび太君から「それでいいんだよ。味が分からなければ、おいしいとかまずいとか気にすることもない。眠りは最高のスパイスだ。」とよくわからない名言が飛び出しました。
どうやらのび太君、完全にいねむりシールの虜になってしまったようです。
というわけで、今度は寝ながらしずかちゃんの家に遊びに行くことにしたのび太君。
「眠ることと遊ぶこと。どちらか一方しか選べないなんてもったいない。両方いっぺんに楽しめるんだよ!」と、いねむりシールの効力を真面目に語るのび太君に完全に呆れてしまった様子のドラえもん。もう後を追う気も失せてしまったようです。
ひとりぼっちで寝ながら街を歩くのび太君。
ムニャムニャ言いながらも何とかしずかちゃんの家に到着。やっぱり心配になって後を追ってきたドラえもんも一緒です。
そして、そのまま寝ながらしずかちゃんと一緒にボードゲームに興じるのび太君。
しずかちゃんからは「寝ながら(ボードゲームを)やってて楽しいのかしら?」と当然の指摘が入りますが、その直後に目覚めたのび太君は充分楽しそうだったので、
まあ、これはこれでいいと思います。
そんなのび太君たちのもとへ、しずかちゃんのママが登場。
どうやら、しずかちゃんにおじさんの家へ荷物を届けるおつかいを頼みに来たようです。
この申し出を聞いたのび太君。先ほどのおつかいでの成功を自信に、自らしずかちゃんのおじさんの家へのおつかいを志願しました。
これにはドラえもんも「いねむりシールを使いすぎだ!」と注意しますが、のび太君は「僕の眠りを人のために役立てるんだ」と立派な志をアピール。またもや睡眠モードに入ります。
これで本日4回目の睡眠だというのに全く睡眠スピードが落ちないのは流石の一言です。
ドラえもんも「きみが寝ながら何かをするなんて絶対に無理だ!」と苦言を呈していましたが、
しずかちゃんからの心配もあり、またしても後を付いていくことにしました。
しかし、いねむりシールでおじさんの家へ向かっている間にのび太君は意外と大活躍。
バスに乗り損ねそうな人を助けてあげたり、公園で絵を描いていた芸術家さんの絵画に新しいタッチを加えてあげたり、
木の上にいた猫を救ってあげたり、無くなった書類を見つけてあげたりと本当に寝ながら人のために役立っていました。まるで「立体コピー紙」的展開だ!
助けてもらった人達から(寝ながら)感謝を受けるのび太君。
もしかしたら、のび太君は起きている時よりも寝ている時の方が有能なのかもしれません。
しかし、話のオチというものは突然訪れるもの。
再びしずかちゃんのおじさんのもとへ向かうのび太君でしたが、やっぱり寝ているので前方の確認が満足に取れなかった結果、
すぐ目の前の工事現場に掘られていた大穴に落っこちてしまいました。オチだけに。
このハプニングに慌てて穴の中を覗くドラえもん。
するとそこには、穴の中へ落下したにもかかわらず幸せそうに眠り続けるのび太君の姿がありましたとさ。おしまい。
■次回予告■
7月15日の放送は「マツダオールスターゲーム2016 ・第1戦」放送のためお休み。
次回7月22日は「3センチのび太の大冒険」をお送りします。
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