My First BIGドラえもん「元気バリバリ夏休み!!」編
出版社:小学館
発行日:2002年8月2日
定価:286円(税抜)
全194頁
■収録内容■
あべこべ惑星(てんとう虫コミックス17巻)
気まぐれカレンダー(41巻)
水加工用ふりかけ(23巻)
恐怖のディナーショー(41巻)
ぞうとおじさん(5巻)
へやの中の大自然(20巻)
デンデンハウスは気楽だな(9巻)
天井うらの宇宙戦争(19巻)
ミニハウスでさわやかな夏(21巻)
怪談ランプ(2巻)
竜宮城の八日間(25巻)
無人島の大怪物(41巻)
前回から3か月の充電を経て復活したMy First BIGドラえもん第5弾は、「夏」がテーマのお話が12作品掲載。
「竜宮城の八日間」や「無人島の大怪物」などの20ページ越えの作品が多く載っているせいか、収録本数も少なめとなっています。
また、2003年にはピンバッジ付きの特装版も発売されました。
さてこの本から、冒頭で今回のMy First BIGドラえもんのテーマを解説するような文章が添えられるようになりました。
この冒頭の文章のことを、自分の中では「お言葉」と呼んでいるのですが、
この「お言葉」は形式を変えつつも、現在の「My First BIGドラえもんシリーズ」でも途切れずに続いている非常に歴史のある文化となっています。
今後はこの文章も、記事内で全てまとめていこうと思っております。
2016年4月発売「笑顔まぶしい五月晴れ!」編より。
肝心の内容のほうは七夕の話や戦争の話、怪談話など、「夏」がテーマのお話のみ収録というくくりでも前回の「春のドラえもん」にも負けず劣らずの多種多様っぷりですが、
この本では、「竜宮城の八日間」や「水加工用ふりかけ」といった「海」を舞台にしたお話が多く収録されています。
やはり、夏のレジャーと言えば海がつきもの。
これから後に出版される「My First BIGドラえもんシリーズ」でも、「海」をテーマや舞台にしたお話がたくさん収録されていきます。
それから、ジャイアンディナーショウの開催日が8月10日だという事に着目して「夏」がテーマのこの本への収録を決めた編集者さんは非常に有能。よく覚えていた(気づいた?)もんだ。
その他にも「天井うらの宇宙戦争」や「ぞうとおじさん」など、ファンの間でも人気の高い作品も載っているお得な仕上がり。
あと、先日富山県に行った者としてはやっぱり「怪談ランプ」の回もオススメしておきたいですね。
(過去記事:【ドラえもん本レビューその47】高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー限定B5ノート - 原子おはじき)
以下補足情報。
「元気バリバリ夏休み!!」編 から、当時開催されていた「THE ドラえもん展」の宣伝も兼ねての
「”THE ドラえもん展”ガイド」というコラム記事の連載が始まりました。
この本の裏表紙も「THE ドラえもん展」の広告。
この催しは、30人の若手アーティストそれぞれが「ドラえもん」をテーマにした作品を作るという非常に斬新な美術展でして、
完成した作品のほうも「おっ、コイツドラえもんの事わかってるな!」というモノから「何じゃこりゃ・・・」なモノまで、かなりとんがった展示になっていた記憶があります。
今見てもジャイアンにリボンをとられたドラミちゃんの絵は怖い。
MFB「思いっきり大爆笑!!編」「ゆれる恋心♡編」アンコール発売決定のお知らせが。
こんなにも早く再発売が決まる=初版が相当売れたってことなのでしょうか。