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【ドラえもん本レビューその17】映画ドラえもん『のび太の恐竜2006』公式ファンブック

日付は変わって本日3月4日。

 

昨年は映画ドラえもんが35周年を迎えたり、ドラえもんが現在の声優陣になってちょうど10周年だったり、

いよいよ明日から「新・のび太の日本誕生」の公開が始まるという影響ですっかり忘れているかもしれませんが、

実は10年前の3月4日、10年前のこの日は「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」の映画公開が始まった記念すべき日なんです!

映画ドラえもん『のび太の恐竜2006』公式サイト

 

今のドラえもんが始まったのは2005年ですが、その年は大長編の製作が無かったのでわさドラ版の大長編としては今日でちょうど10周年ということになるわけです。

ちなみにわさドラ版としての大長編10作目は昨年の「宇宙英雄記」となるので、映画としては10周年ですが、今年の「新・日本誕生」は11作品目になります。ややこしいですね。どおりで公式で映画10周年おめでとうイベントとかやらないわけだ。

 

しかし、今日がめでたい日である事に代わりはありません。

前置きが長くなりました。ということで今日紹介するドラえもん本も「のび太の恐竜2006」にちなんだ作品を!

 

 

映画ドラえもんのび太の恐竜2006』公式ファンブック

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出版社:小学館

発行日:2006年4月10日

定価:1100円

全82頁

 

特典として「アクションたまごドラピンバッジ」付き。おまけつきで1100円は安いんじゃないでしょうか。

 

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本の冒頭を飾ったのは「のび太の恐竜2006」ストーリーダイジェスト。

公開時に劇場内の子供たちの爆笑を誘った「あたたかい目」もキチンと収録されていますね。

当時劇場で見てたけど本当にあそこのシーンで子供たちが大笑いしてたなぁ。(しみじみ) 

あまりにウケたので2年後に公開された「新・魔界大冒険」でもあたたかい目をやったほどです。でもその時は子供たちもそんなに笑ってなかったような気がする。

 

 

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で、この映画で一番びっくりしたのが作画のすごさ。

噂によると、声優陣を一新して作られる最初の大長編ということで製作スタッフもかなり気合いが入っていたらしく、

外部からすご腕のアニメーターさんをガンガン召集して作った大事な作品なんだとか。

 

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3DCGもふんだんに取り入れた意欲作でもありのび太の恐竜2006はキャラクターが本当に動く動く。

しずかちゃんの髪の毛が無駄に風になびいちゃったりしたりして本当に動いていた。

 

 

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特にここののび太君がおどけるシーンなんて本当に気持ち悪いくらい動いてましたからね。動画で見せられないのが残念!

従来の映画ドラえもんの作画に慣れていた自分にとっては良くも悪くも衝撃的でした。

 

 

ファンブックらしく、内容紹介の他にも声優さんのインタビューも盛りだくさん。

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アフレコをする10年前の水田さんと大原さん。若い!

 

 

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そしてこれが当時15歳木村昴さん。15歳にしてこの貫禄!

 

 

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この映画でピー助役を演じた神木隆之介さんと、何故かこの映画でひとり5役を演じていた劇団ひとりさん。

まさか片方が後に「世にも奇妙な物語」で同じ藤子作品が原作のドラマ「未来ドロボウ」に出演したり、

まさかもう片方が10年後に同じシンエイ動画作品の「クレヨンしんちゃん」の劇場版の脚本を担当することになるとは思わなかった。

多分10年前にタイムスリップしてこの事を本人たちに伝えても信じてもらえないことでしょうなあ。

 

 

他にもファンブックにはつきものの設定原画集や、

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さらには普段触れられる事の少ない裏方さんへのインタビューも!

画像はアニメ「ドラえもん」の音楽を担当する沢田完さんのインタビュー記事。

この記事の中で、黒マスクが登場するシーンで流れるBGMで使われているサックスの音は歌手の平原綾香さんのお父さんが吹いているという豆知識が載っていました。

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他にも主題歌を務めるスキマスイッチさん、背景を描く美術監督さん、背景動画を担当するCG監督さんなどの貴重な製作裏話もあるのでなかなか面白い内容となっています。