「新・のび太の日本誕生」公開まであと1週間を切りました!
というわけで、映画公開に便乗してひっそりと「日本誕生」関連の本を紹介してきたシリーズも今日で最終回です。
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出版社:小学館
発行日:1989年4月20日
定価:600円
全78頁
【注意】この記事には本編に関する軽いネタバレが入っています。
巻頭フロクは「日本誕生」「ミニドラSOS」両面ポスターとテレホンカード型シール。
まずは「日本誕生」をフィルムストーリーで振り返る企画。
豊富な画像と臨場感あふれる自在なキャプションの効果でこれだけでも映画の内容が伝わってくるような出来ばえです。
続いては「ドラえもんのび太の日本誕生ひみつ百科」というコーナー。
キャラクター紹介やひみつ道具紹介の他にも、「時空乱流とはタイムスリップのことであり、タイムスリップを題材にしたSF小説には「アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー」などがある」「ヒカリ族とクラヤミ族との戦いは7万年前の東アジアを舞台とする新人と旧人による世代交代を賭けた代理戦争だ」など、
子供向けムックなのに明らかに編集者の趣味で書かれたような子供置いてけぼりコラムなどもあったりして興味深い内容。
さらに記事によると「日本誕生にはこれまでのドラえもん映画10作品(当時)で最も多くのひみつ道具が出ているぞ!」との豆知識が。さすが10周年。
今現在の時点で「作中で最も多くのひみつ道具が出た映画」のランキングをやったら「ひみつ道具博物館」が2位の作品を大きく放して1位になるんだろうなぁ。
そんな映画の中に出てきたひみつ道具として「0点の答案」や「たいまつ」もひみつ道具の一つとして紹介されています。
確かにあの洞窟のシーンで「酸欠するのでは?」とは思ったけど、まさかあの「たいまつ」に秘密があったとは。
ドラえもん最新ひみつ道具大事典では「解析機」という仮称がついていたひみつ道具も、
ここでは「レーザー検査機」という名前で紹介。
そして現れる山田博士!・・・もといギガゾンビさん。(軽いネタバレ部分終了)
原作だともっとかっこいい顔だったんですけどニイ。どうしてこうなった。
さらに、この本では同時上映の「ドラミちゃん ミニドラSOS!!!」の情報も組まれていたり。
この映画に出てくる、ポニーテールにピンクのセーター姿の大人しずかちゃん、いいよね・・・。
特集コーナーでは、禁断のドラミちゃん大図解が掲載!
「人の愛をエネルギー化する」「必殺ウインク光線」などのすっかり忘れ去られた設定から、ドラミちゃんの好きな食べ物、誕生日なども紹介されており、
「頭のリボンは集音機になっている」などの豆知識まで紹介されているぞ!
そんな知識を得た上で、劇中でリボンをつけたまま「うさぎ耳」を使っているドラミちゃんを見るとなんとなくシュールに見えてくる不思議。
集音と集音で効果がかぶっている!
映画10周年という事で「映画ドラえもん全作品オールキャラ名鑑」といううれしい企画も。
それを見ていて気づいた事。
画像ではわかりづらいのですがペコとサベールの写真はきれいな画像なのに、
ブルススやチッポ、コス博士とダブランダーの写真だけ何故かボヤけています。
出木杉の紹介文「クラスで一番の優等生。子供にしてはできすぎている。」
他のページでも同じような現象が見受けられ、さらにそのボヤけ画像から走査線らしきものが見えることから推測すると、
画像の素材が足りなくなり、苦肉の策でテレビ画面に写した映像をそのままカメラで直に撮影した可能性が高いです。
この手の細かいしくじりを見つけても他で言う場所もありませんからね。ブログやっててよかった。
【おまけ】ドラえもん声優陣と藤子先生、ドラバルくんの飛行風景など。
のび太の日本誕生 (てんとう虫コミックス・アニメ版―映画ドラえもん)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/05/28
- メディア: コミック
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